ほうれん草
一食で300g
結構な量です。
とびっきりのパスタソース 第2弾
類を見ない旨さです!
我ながら、かなりの大食漢!
パスタは2人前
注)パスタの皿は「かなりの」大皿です。
オクラ納豆にはニンニク黒胡椒餃子をトッピング
そしてバタートースト2枚
その上、更にデザート!
(珍しく?)ロールケーキやカステラもあります。
ありがとうございます。
○ 本文
新年最初のコラムからの引用
『今年はその思いを「謙遜抜き」で、どんどん勢いよく!発信していきたい(YOUTUBEなのか?お楽しみに)』
覚えていらっしゃるでしょうか?
今年こそ?は、口先だけでないことを証明するべく(矢継ぎ早に)構想を練りました。
題名(仮称)
1.抗癌剤は『絶対』なのか?
2.BNCT
3.新たな所見、それって経過観察なの?
あくまでも「仮称」です。
過去に管理者より指摘されたように題名に「乳癌」を入れないと閲覧数が稼げないという縛りが…
まぁ、題名はいいとして第1弾は「抗癌剤」です。
ある患者さんを診察して『抗癌剤を安易に?勧めることの悲劇』を感じ、改めて抗癌剤が「絶対」なのか?その問題提起としました。
Aさん、1年半以上前。
右乳癌の診断
赤枠が腫瘍です。
某大学病院で右乳癌と診断されました。
ただ、ここで提示されたのは「リンパ節転移があるから、術前に抗癌剤が必要」
赤枠がリンパ節転移
僅か、この「小さな」リンパ節転移が悲劇を招くこととなります。
『抗癌剤が怖い!』
この気持ちが彼女を「治療からのdrop out 」させることとなったのです。
それから1年半以上経って…
腫瘍は皮膚を突き破り、
出血が止まらなくなり
困り果てた彼女は、ようやく受診されました。
大きく「成長」したリンパ節転移
そして、何より問題なのが
12cmを超える大きな肝転移です。
この方はluminal typeでした。
もしも、最初にその「某大学病院」で術前抗がん剤がゴリ押しされていなかったら…
ものごとに「たら・れば」は無い事を承知の上でですが、
もしも私の診断だったら…
普通に「手術先行」とします。
彼女はluminal typeなのです。
本当に抗癌剤が必要なのか?は、術後病理が確定したうえで必要ならばOncotyepDXをすればいいのです。
○無論今となっては、解りようがありませんが…
OncotyepDXでlow riskとなっていれば、術後補助療法としてホルモン療法が選択され無再発で元気に通院されていたかもしれません。
★もしも術後病理でリンパ節転移が4個以上だったら(そもそもOncotyepDXの適応はなくなり、抗癌剤が推奨されます)、もしくは(3個以内であっても)OncotyepDXの結果でhigh risk(抗癌剤が推奨)となったら、どうなるのか?
無論、その場合には術後補助療法として「抗癌剤が推奨」となります。乳腺専門医としては当然「術後抗がん剤を勧める」義務も責任もあります。
ただ、「ガイドライン上、推奨される」ことを承知の上で敢えて言わせてもらいます。
抗癌剤は『絶対』なのか?
ここでOncotyepDXでhigh risk であった、ある患者さんのデータ(無論Aさんではありません)を紹介します。
RS=37
ホルモン療法単独では再発率は29%
ホルモン療法+抗癌剤で再発率は14% (つまり抗癌剤による上乗せ効果は15%)
無論、患者さんも医師側も(この結果に納得し)殆どの患者さんは抗癌剤を選択することになります。
ただ、もう一度いいます。
抗癌剤は『絶対』なのか?
上記数値は「抗癌剤による上乗せ効果が15%もある」のは事実ですが、一方で
抗癌剤をしなくても71%は再発しないし、(逆に)抗癌剤をしても14%は再発するのです。
この数値を理解されたうえで『私は抗癌剤しません』という選択。
それは間違っているのか?
その選択に(医療者として)『絶対にダメだ! 自己責任だぞ!』みたいに叱りつけることが正しいのか?
『自己責任』
この言葉は本当に悪なのでしょうか?
以上の話は誤解を招く可能性があるので敢えて言いますが、
私は「抗癌剤否定論者」では全くありません。
残念にも「再発」された患者さん、もしくは初診時に「転移性乳癌と診断」された患者さんに、多くの乳腺外科医(もしくは腫瘍内科医)は治療に消極的になります。
「どうせ根治しないのだから… 何やっても無駄だから副作用の少ないホルモン療法をやりましょう」
私の考えは全く異なります。
・再発
⇒可能な限りcCR(画像上病変消失)を狙う。
そのためには局所治療(手術・放射線)を有効に併用しつつ、全身治療としては抗癌剤を積極的に使います。
cCRとなれば、ここで第2ステップ(ルミナールタイプであればCDK 4/6 inhibitorなどで長期間の維持)を狙い、その長期間の維持こそが根治の可能性を含んでいると思っているからです。
・転移性乳癌
⇒遠隔転移の状況により「原発巣(乳腺)」「遠隔転移巣」どちらが先となるかは異なりますが、
局所「乳腺」は必ず手術し、(手術前であれ、手術後であれ)「遠隔転移巣」は抗癌剤を用いてcCRを目指します。
抗癌剤は『絶対』なのか?
私は、そうは思いません。
大事なのは、その患者さんの置かれている状況なのです。
「どうせ再発するから」とか、「(手術しても)目に見えない癌細胞がきっと、また出てくるから」みたいなことを言う医師が(残念なことに)巷に溢れています。
あんたらは占い師か?
私は目に見えるものを重視します。
1.初発乳癌(遠隔転移がない)であれば、(目に見えるものは)「乳癌と(時に)腋窩リンパ節」だけです。
この目に見える現実である。「乳癌と腋窩リンパ節を消失させるため」に手術が絶対必要となります。
手術すれば、(その占い師たち?以外には)病変がどこかに潜んでいるなどという証拠はどこにもありません。
(手術してしまえば)
それこそ「自己責任」で無治療にするなり、(術後抗がん剤の適応があったとしても)ホルモン療法だけ行うなり、数値を理解したうえでなら全く問題ないと思います。
2.遠隔転移再発であれば、(画像で見える)転移巣を消滅させること。
そしてそれを維持すること。(一旦でも消失させないことには、決して根治の道は開かれないのです)
(現に目に見えて存在する)その転移巣を消失させるために、多くは抗癌剤が必要となります。
抗癌剤は『絶対』なのか?
○初発時には「絶対」ではありません。(数値を理解したうえで本来、患者さん自身に選択権があるからです)
再発率を「出来る限り」減らしたい、そのためには副作用も厭わない。そんな方には無論行われます。
○転移再発時では、どうなのか?
「根治を希望している方」にこそ、行われるべきものです。
「どうせ何やっても変わんない」と諦めている方には無論勧めません。