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閉経前内分泌療法について

[管理番号:554]
性別:女性
年齢:38歳
こんばんは。
今月初旬に、先生に左乳房温存術+センチネルリンパ節生検をして頂いたものです。
ご多忙のところ、田澤先生に診察・手術して頂き、心から感謝しております。
また絶望的だったところ、田澤先生のおかげで少しでも前向きな気持ちになれました。
本当に感謝しております。
さて、先生のお手を煩わすような質問メールを出してしまい申し訳ありません。
先日、閉経前内分泌療法について、妊娠の可能性について質問させて頂き、安心しました。
しかし、今度はタモキシフェン服用中の子宮内膜症発生のリスクについて考え、タモキシフェン内服に迷いが生じてしまいました。
参考書を調べたり、先生の回答などをできる限り拝見させて頂き、乳がん再発の可能性に比べて、子宮内膜症の発生リスクは低いということは理解できました。
しかし私のように一度卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)に罹患し手術したことのある場合は、
子宮内膜症のリスクは既往のない方に比べて高いと考えるべきでしょうか?
7年ほど前の婦人科の主治医は「子宮内膜症は、残念ながら再発する病気」と私に話したことが頭から離れません。そして、とても症状がとてもつらかったことも忘れられません。
勉強不足で申し訳ありません。
他にも勉強しなくてはならないことがたくさんあるのに、
気づくとそのことばかり考えてしまいます。
申し訳ないとは思いながらもたくさんの患者様を診察してこられた、田澤先生なら子宮内膜症罹患歴のある方の内分泌療法をしている方をご存知であったり、何かしら御意見をお聞きできるかと思い質問させて頂きました。
広い視野で物事をとらえられるよう、自分で決定できるよう、御意見をお聞きしたいです。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「閉経前内分泌療法」について、先日説明した内容を十分理解され、順調に回復されていることに安心しました。
 「タモキシフェンと子宮内膜刺激症状」ですね。
 これは、十分注意が必要なもので、質問者が気にされている気持ちは良く理解できます。

回答

「一度卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)に罹患し手術したことのある場合は、子宮内膜症のリスクは既往のない方に比べて高いと考えるべきでしょうか?」
⇒これは高いと思います。
 質問者は「卵巣のう腫の手術をされて」今現在は、症状が無いように記憶しているのですがどうでしょうか?
 
◎やはり、気になる場合には「婦人科を受診」して「現在の子宮の状態」をチェックしてもらうべきだと思います。
 現時点で「子宮内膜に問題が無ければ、タモキシフェン内服してもいい」と思います。
 タモキシフェンの「乳癌再発予防効果」は確かなのですから。
 
「田澤先生なら子宮内膜症罹患歴のある方の内分泌療法をしている方をご存知であったり、何かしら御意見をお聞きできるか」
⇒私の経験では、タモキシフェンで「一次的に子宮内膜刺激症状が出て」少量の下血をすることはあっても「子宮内膜症が酷く」なられた方はいらっしゃいませんでした。
 
 
◎婦人科で子宮内膜をまずチェックしてもらい(現時点で問題が無いのであれば)「その後も定期的(3カ月?半年?)に子宮内膜をチェック」することで「タモキシフェン内服は可能」だと思います。
 どうでしょうか?
 もしよろしければ、(今後)「婦人科での診察結果」を教えていただけますか?
 その上で再度相談しましょう。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

ご多忙のところ返信頂きありがとうございました。
婦人科を受診するのに、日にちがかかってしまう可能性もありますが、
前向きに検討したいと思います。
結果は必ずお伝えしますので、また相談させて頂きたく思います。
 

田澤先生から 【回答2】

 こんにちは。田澤です。
 術後内分泌療法は、あくまでも「再発予防」なので多少遅くなっても差し支えありません。
 お忙しいのは承知してますので、ゆっくりでも構いません。
 よろしくお願いします。