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浸潤性乳管癌の術後治療について

[管理番号:9712]
性別:女性
年齢:47
病名:乳がん
症状:
投稿日:2021年9月10日

 
初めてまして、今後の治療方針についてご相談させてください。

類似のご相談を拝見しておりますが
改めてお伺いさせて頂きたくよろしくお願いします。

浸潤性乳管癌にて片側全摘、リンパ一個転移ありで郭清しております。

今後の治療について
1.抗がん剤半年+ホルモン治療10年
2.ホルモン治療10年
を提示されており迷っております。

下記の情報から先生でしたら
どちらをご選択されますでしょうか?
またこれ以外に先生がおすすめされる
治療がございましたらご教示くださいませ。

お忙しい中、恐れ入りますが
よろしくお願いします。

ルミナールA
腫瘍の大きさ 1.2センチ
悪性度 1
センチネルリンパ節生検 1個陽性、6個検査中
HER2 陰性
ホルモン 陽性
ki67 4%

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「HER2 陰性
ホルモン 陽性
ki67 4%」

⇒ルミナールAです。

 抗がん剤による「上乗せはない」と判断し、(私であれば)一瞬の迷いもなく「ホルモン療法のみ」とします。
 ⇒是非『今週のコラム 188回目 このデータを見ても、まだ「リンパ節転移があると(ルミナールAでも)化学療法が必要だと思いますか??」』を熟読ください。

 35歳以上ではLH-RHagonist併用による「上乗せのエビデンス」はありませんが、Rx PONDER中間解析の結果からはtamoxifen+LH-RHagonistが推奨されます。
 『今週のコラム 269回目 Rx PONDER (中間解析) その解釈』を熟読ください。