[管理番号:7779]
性別:女性
年齢:42歳
病名:
症状:
田澤先生、初めまして昨年からこちらのページを読ませていただいております。
私は現在乳がん疑いで経過観察中です。
昨年の6月に乳がん検査(エコー、マンモ)でひっかかり針生検したところ
精査になりMRIもしましたが、最後マンモトーム生検までして出た結果が8月に鑑別困難で経過観察でした。
医師からの説明は、結果はグレーどちらかと言うと良性寄りでした。
異形細胞はあるものの数が少ないのと、病変自体が臨床的にも良性だと考えられること、さらに疑わしい場合は外科的生検が病理医から勧められるとの事でした。
詳しい英字のデータは記憶にありません、すみません・・・
その後は半年ごとに検査をしており今年の2月にエコー検査、変化なし
8月にエコー、マンモ、MRIをしました。
エコー、マンモには何の変化もなかったようなのですがMRIに4mm程度の病変?が新たに増えていたようです。
それも医師からの説明はMRIは良性もとらえてしまうため、エコー、
マンモにもうつしだされてない事から検査はまた半年後にエコーのみでと指示されました。
この指示のとおり来年まで放置してて良いのか不安です。
エコー、マンモにうつらなくても悪性という可能性はあるのではないでしょうか?
エコーマンモにうつらないと針生検等しにくいからこのような診断になったのではないかと不安です。
結果当日は緊張の為、担当医に質問できず帰宅しましたが今更色々不安で
一度田澤先生のご意見もお伺いしたいとご連絡させていただきました。
長くなりましたが、私の母、祖母、曾祖母(おそらく)も乳がんでハイリスクの為、最初の検査からかなり念入りにしてるという説明はうけておりました。
普通の方ならここまでせずに経過観察ですという事らしいです。
お忙しいところ恐縮ですがご返事いただけましたら幸いです、どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
メール内容を読みました。
私は「確定診断のないまま」経過観察など「ありえない」ので、診療内容には全く同意しません。
「最後マンモトーム生検までして出たた結果が8月に鑑別困難で経過観察」
⇒MMTEは「100%確定診断」のために行うべきなのです。
私であれば「ここまで広範囲に削って癌が出ないなら、癌ではない」と(自分自身
が)納得できるまでMMTEは広範囲に削り尽くします。
「エコー、マンモにうつらなくても悪性という可能性はあるのではないでしょうか?」
⇒本質から外れているようです。
MRIでしか映らない4mmなどどうでもいい(そもそもMRIを診断目的で撮影することは絶対反対です)
重要なのは、「今年の2月にエコー検査、変化なし」という、その(MMTEをした)病変の診断を確定させることなのです。
質問者様から 【質問2 】
乳がん疑い 経過観察
性別:女性
年齢:42歳
病名:
症状:
田澤先生、ご回答ありがとうございました。
確かに先生のおっしゃる通り、MMTE生検は確定診断の為と何度も書いておられますよねいておられますよね。
先生のところでは外科的生検を行わなくてもMMTEで確定診断が出るのでしょうか?
MMTEで確定診断が出ない事自体ありえないのでしょうか?
前回は書かなかったのですが、最初見つかった病変の広がりを確認する為
MRIを行った結果、もう一つ別の病変が見つかりその二つの病変から7つの組織をMMTEでとりました。
2つの病変に距離があり難しそうにしていたので不安ではあったのですが担当医からは診断をするのには十分な量であったと言われました。
そこで私が先生にお伺いしたいのは、今すべき事は何なのか・・・
再度同じ担当医に詳しく話を聞くこと、またデータ等をもらってセカンドオピニオンを検討する事。
その際には先生にお願いする事も可能でしょうか?
お忙しいところお手数ですがご回答お願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「MMTEで確定診断が出ない事自体ありえないのでしょうか?」
⇒勿論。その通りです。
そもそもがデバイスの選択は「そのデバイスで100%確実に診断となる」ことが条件なのです。
つまり、「MMTEで確定診断となる」と判断しない限りMMTEをする意味がありません。
★逆に言うと…
「広範囲過ぎてMMTEでも確定診断ができない」と判断したら、(最初からMMTEは行わず)「外科的生検から始めるべき」なのです。
「そこで私が先生にお伺いしたいのは、今すべき事は何なのか・・・」
⇒物事を難しく考えすぎています。
いたってシンプルな話です。
MRIを撮影したりして(気長に)経過観察する方が性にあっていれば、このまま経過観察でも間違いではないでしょう。
ただし、「きちんとMMTEを広範囲に行えば、100%確定診断することも、また事実」なのです。
★どちらを選択するのかは「あなた次第」なのです。
「その際には先生にお願いする事も可能でしょうか?」
⇒勿論!
同様な状況で当院で確定診断している人は沢山います。(そのための「確定診断メール」なのです)