[管理番号:7673]
性別:女性
年齢:55歳
病名:乳癌
症状:
以前よりこちらのサイトを拝見しており、5月に乳がんの告知を受けて以来、より深い意識をもって参考にさせていただいております。
病理検査の結果
ER-8 PR=0ホルモン陽性、HER2陽性
Ki-67 17%
腫瘍径約13ミリ ステージ1
その後、7月初旬に温存手術を受けましたが、放射線と化学療法いずれの開始時期も仕事の都合で少し先(12月)にしたいと考えています。
これまでのQ&Aの事例を拝見すると、補助療法なので半年以内に開始すれば問題ないとのことでしたが、ガイドライン等を見ると20週以内に開始することを前提としていたり、また主治医の意見では3か月以内に開始することが望ましく、生存率のデータと差が生じる可能性があると言われています。
放射線、化学療法のどちらの開始も、術後4~5か月後からの開始ではトリプルポジティブということからしてもやはり遅すぎるということになりますでしょうか。
先生のご意見をお願いできますでしょうか。
どうぞよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「放射線、化学療法のどちらの開始も、術後4~5か月後からの開始ではトリプルポジティブということからしてもやはり遅すぎるということになりますでしょうか。」
⇒問題ありません。
あくまでも「早期」ですから…
進行乳癌の場合は3か月が目安でしょう。
質問者様から 【質問2 】
パージェタとの組み合わせ
性別:女性
年齢:55歳
病名:乳がん
症状:
前回はご回答いただきましてありがとうございました。
その後、放射線照射を先行させて7月の部分切除手術より半年後になりますが、来月初旬より化学療法を開始する予定です。
先日、化学療法の担当医と具体的なレジメンについてご相談したところ、TC+ハーセプチンに加えてパージェタの追加を勧められました。
それまでパージェタは、再発・転移時の適用だったものが今年4月から初発のHER2にも適用が認められるようになったとのことで、必ずしもハーセプチンが効くとは限らない場合を想定して併用することを提案されました。
このレジメンはパージェタ無しの場合と比較してどの程度の上乗せが期待できるのでしょうか。
先生のご意見を伺えますと幸いです。
サブタイプ:トリプルポジティブ、
1,3cm径(ステージ1)
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「このレジメンはパージェタ無しの場合と比較してどの程度の上乗せが期待できるのでしょうか。」
→aphinity試験では…
「リンパ節転移無」群では有効性が証明されていない為、ヨーロッパでは「リンパ節転移陽性」もしくは「ホルモン感受性陰性」などに適応が絞られています。
★日本の添付文章でも
『**HER2陽性の早期乳癌の術後患者のうち、再発リスクの低い患者(リンパ節転移のない患者)における本剤の有効性及び安全性は確立していないことから、再発リスクが高い患者を対象とすること。』の記載があります。 質問者もネットで確認しましょう。
質問者にはpertuzumabの適応がないのではないか?と思うのですが、主治医ともう一度相談しましょう。