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再建後の再発について

[管理番号:7620]
性別:女性
年齢:50歳
病名:
症状:

お世話になっております。

全摘した左胸にしこりがあります。

4月に細胞診しましたが、大丈夫でした。

ガンが2つあって、温存はできなくて、全摘したガンはルミナールAでした。
(一つは、わかりません)
細胞診しても、2年ガンだと見つけてはもらえませんでした。

お聞きしたいのは、もし、しこりがガンだとして、ルミナールA以外の可能性があるかということです。

左側の乳房に違うタイプのガンが発生するのでしょうか?

お忙しい中、宜しくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

全摘後の胸壁再発ですね?
そうだとすると可能性は2つ

1.(初回手術の時点で)癌が取り残されてしまった。
2.(   〃    )癌は取りきれていたが、(本来全摘したはずの)乳腺が残っていて、その乳腺から(新規に)癌が発生した。

2の可能性は極めて低いので(初回手術から10年以上経ってからであれば、考慮する価値あり)、通常は1となります。
そうであれば、原則サブタイプは一緒ですが、(例えばルミナールAであればホルモン療法していると思いますが)その治療抵抗性の少数の癌細胞が増殖することもあります。

★考え方として
 ルミナールAだとしても、少数(イメージとして1%)はホルモン療法が効きにくいタイプ(トリプルネガティブ)が混じっていることはあります。
 そこにホルモン療法を行うと99%のルミナールAの癌細胞が消滅し、(僅か1%を占めていた)トリプルネガティブの癌細胞が生存⇒増殖

★★ただし、あくまでも可能性であって現実には「サブタイプは(原発と)一緒」と言うケースが殆どです。