こんにちは。田澤です。
QandAも10日以上もメンテナス中でご迷惑おかけしています。
かくいう私も、「QandAの無い生活は無理だな。」そんな思いを新たにしています。
○外来から…
○ランニングから…
医局へ戻ってきてパソコンを開け、『どれどれ、どんなQが届いているのかな?』そんな日常が懐かしい。
そんなQandAも、いよいよ今週中にも再開予定です。
よろしくお願いします。
TAILORxについて
2018.6月発表された内容ですが、このたび現場のOncotypeDX結果に補足資料として反映されることになりました。
この機会にこのコラムに取り上げます。
目的 RS 11-25における化学療法benefitの検証
対象 T1c-T2(腫瘍径1.1-5.0cm)またはT1b(0.6-1.0cm)かつグレードが中間~高度
リンパ節転移無
○まずは「pN0が対象」であることをご確認ください。
OncotypeDXでは「リンパ節転移1-3個」と「4個以上」も対象としていますが、それらには適応されません。
結果1「主要解析」
RS 11-25では「化学療法による上乗せはない」
ただし、今回の結果で注目すべきは、そこ(主要解析)ではなく(11-25で「上乗せがない」ことは半ば解っていたことでした)、寧ろ次に示す「探索的解析」の方です。
結果2「探索的解析」
『50歳以下ではRS16-25で化学療法によるbenefitが示唆』されたのです。
下の表をご覧ください。
50歳以下でのRS16-20での「-1.6%」というのは、数値的にインパクトが無いので実際は
50歳以下ではRSが21以上で化学療法のbenefitがでると解釈します。
「リンパ節転移無」においては51歳以上ではRS26から、50歳以下ではRS21から化学療法によるbenefitがある