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田澤先生、手術お願い致します

[管理番号:6236]
性別:女性
年齢:63歳
田澤先生
初めまして。
よろしくお願いします。
右乳房の内側、AとBにまたがる所にしこりがあり、(下旬)日(〇)総合病院の乳腺外科を受診しました。
マンモの後、診察室で担当医(女医)の視触診、エコーで右を見たあと左を見ながら「あやしい」と言われ、左はしこり等の症状が全く無かったのでビックリし不安でした。
針生研で右2回・左2回。
担当医の説明では、「乳がんで間違いないです。手術は難しいですね。まず抗がん剤をします。」と言われました。
乳がんに関しての知識が全く無かったので、抗がん剤は嫌だけど仕方ないと思っていました。
骨シンチ・CT・MRIを撮るとのことで、その場で予約して帰宅しました。
(針生研の結果は1週間後です)
車を走らせながら、「バチンと音がしたあれは何だったのか?」ちゃんと調べないといけないと思い、それからの私はネット空間をあちこち調べ、先ず今日した検査はマンモトーム生研だったんだと知りました。
そんな中、頻繁に「乳がんプラザ」のサイトを見かけ興味を持ちQ&Aは直近のものから遡って3500番まで、ブログと今週のコラムは全部拝読しました。
「FMから流れたshort story」に思わず笑ったり感心したり、とても楽しませて頂きました。
診断から手術そして治療後の経過観察を田澤先生お一人が責任を持って診療されておられることは患者にとって有難く安堵感を覚えます。
そして患者の立場に立った温かい思いやりの心や分かり易く信念のあるQ&Aの回答。
日々お忙しいスケジュールの中、
患者さんたちの為に睡眠時間を割いておられるであろうご苦労は察するに余りがあります。
勉強させて頂くにつれ私も田澤先生に診察して頂きたいと思うようになりました。
検査結果が出る1週間の間に沢山の知識を頂いた事で、病理結果が出ていないにもかかわわらず、
抗がん剤先行とされた担当医に不信感を抱き、非常勤で週2回それも午前中のみの診察しかしていないという事もあり、私の運命は田澤先生に託そうと決意しました。
(〇〇県在住ですが、幸いにも長女が都内に住んでいます)
(下旬)日(〇)検査結果が出ました。
組織診断
Invasive ductal carcinoma,right breast,needle biopsy.
Fibrocystic disease,left breast, needle biopsy.
組織所見
①提出材料にはcancer cellが豊富な線維性結合織を伴い、
trabecular,papillary patternもしくはsmall nestを形成して増殖する像を認めます。
腫瘍細胞は免疫組織化学的にE-cadher in (+)です。
Scirrhous carcinomaの像です。
E-R:J-score3b
Pg-R:J-score3b
HER2:score1
MIB-1 index 10~20%
②提出された乳腺組織には、間質のmyxomatous changeを伴う膠原線維の増生とその間に乳管上皮の増生を認めます。
Fibroadenomatosisの像です。
Fibrocystic diseaseの病変の一部と考えられます。
標本中に明らかなmalignancyは認めません。
この結果(PC画面を見て)
ER(+)PgR(+) HER2(-) Ki67 10~20%なのでルミナールA
ホルモン療法単独と判断しました。
担当医に20%だからルミナールAですね?と聞いた所、
ちょっと微妙ですね・・・という返答(田澤先生はKi67<30%ならばホルモン療法単独と言われていますよ)私は1秒の迷いもありませんでした(笑)
サブタイプは分かったものの、ステージが分からないので担当医に大きさは?と聞くと、
大きいのでエコーでは測りきれなかった。
触診だと5cmぐらい(え?そんなことあるんですか?)疑問に思いつつ、気になっていたリンパ節への転移を聞くと、ありませんでしたと言われました。
ここで転院のお願いをし快く承諾して頂きましたが、転院するにしても3つの検査をしてから転院したほうがスムーズに行くからと検査を勧められました。
(とんでもない!無駄な被爆はしたくないですから)丁寧にお断りしました。
昨日、紹介状と画像ディスクの入った封筒を頂いて来ましたので田澤先生に会いに行く準備は完了です。
リンパ節転移がなくて良かったとは思いましたが、こちらのQ&Aで術前検査ではリンパ節転移なしだったのに術後病理検査の結果リンパ節転移4個で2A→3bになったという方がおられました。
画像診断ではわからないこともあると回答されていたのを思い出し、
もしかしたら私もそうなるかもしれないなと覚悟はしています。
ですが、分からないことを思い煩って体に悪い影響を与えるよりも、100%信頼のおける田澤先生のゴッドハンドに手術はお任せして、私は自分が出来る事をしっかりやっていこうと思っています!
全摘手術と同時再建を希望していますのでどうぞ宜しくお願い致します。
今から秘書室あてのメールを送っておきます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「「バチンと音がしたあれは何だったのか?」
「先ず今日した検査はマンモトーム生研だったんだと知りました。」

⇒「バチン」なら…
 Core needle biopsy(CNB)所謂、「バネ式針生検」でしょう。
「Q&Aは直近のものから遡って3500番まで、ブログと今週のコラムは全部」
⇒凄いですね!
 当の「わたし」には、とてもそんな気力はありません。(相当時間がかかったことでしょう)
「ER(+)PgR(+) HER2(-) Ki67 10~20%なのでルミナールA ホルモン療法単独と判断しました。 担当医に20%だからルミナールAですね?」
⇒質問者の言う通りです。
 どう考えてもルミナールAです。(ただ、病変全体での評価をすべきですが)
 これで「微妙」とは?(まさか、10年前の14%という考え方のままfreezeしている?)
「100%信頼のおける田澤先生のゴッドハンドに手術はお任せして、私は自分が出来る事をしっかりやっていこうと思っています!」
⇒ゴッドハンドは言い過ぎですが…
 「手術は難しいですね。まず抗がん剤」などと、言っている様な医師よりは100倍位はマシだとは自負しています。
「手術と同時再建を希望していますのでどうぞ宜しくお願い致します。」
⇒初回受診を木曜日に案内します。(外来受診は術前に2回必要です)
 初回外来)
  当科受診、診察⇒形成外科(外来は直ぐ斜め向かいです)で術式や日程の相談⇒
乳腺外科に戻り「術式及び日程の確定」⇒(帰り際に)全身麻酔に必要な検査(採血、心電図、胸部レントゲン、呼吸機能検査)
 2回目外来) 
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