こんにちは。田澤です。
遅くなりましたが、「今週のコラム」です。(実は日曜日から医局のネットが繋がらなかったので公開できませんでした。)
FMから流れたshort story
「お客様! 困りますよ。鯉にむかってお金を投げたりしないでください。」
「えっ。どうして? だってここに書いてるよ。’ 鯉の餌:100円 ’ って。」
今回は「2.乳管腺葉区域切除」を紹介します。
これは当院に特徴的な手術と言えます。
「乳頭分泌」に関しては、(再三コメントしているように)なかなか地元で適切な診療がなされないため自然と、全国から集まっています。
(そうでなければ)この症例数とはならないでしょう。
乳管腺葉区域切除 37症例(2016)⇒54症例(2017)
『今週のコラム88回目 「分泌は継続期間こそ重要」それが鍵なのです』では、「上半期」についてコメントしましたが、今年はこの手術で「癌」が見つかる確率が高いことが強く印象に残っています。(12月の手術症例の病理が確定していないので、病理診断の内訳はまだ公表できません)
「乳管腺葉区域切除」
地味(手術時間は30min.程度の手術)だけど、本当に綺麗にこの手術ができる乳腺外科医は(実は)殆どいません。
これとは「対極」にある「レベル3まで綺麗に郭清する」手術とは違った意味で「好きな手術」です。
★(正しい)乳管腺葉区域切除をするには、まず「乳管造影」ができなくてはいけません。
「乳管造影」
①涙管ブジーで(分泌している)乳管に挿入し(徐々に太いものに入れ替えて)「その乳管を拡張」
[caption id=”attachment_33714″ align=”alignleft” width=”300″] DSC_0116[/caption]
②拡張した、「その乳管」に造影剤を注入
③マンモグラフィーで撮影
ML (横から) CC(上から)
(MLの拡大)
「分泌の原因」となっている病変が「石灰化と一致」していることが解りますね。
患者さんの分布(2017)