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アメリカでの乳がん検査について

[管理番号:2967]
性別:女性
年齢:42歳
ほじめまして。
アメリカで娘は石灰化やしこりの診断をうけたのですが、わからないこともあり、先生に聞いていただきたく存じます。
娘は、毎年検診を受けておりまして、 昨年末夫の転勤でバージニアに引っ越しました。
日本での検診は秋で、石灰化が認められましたが、前年なにもなかったので、経過観察となりました。
今年3月(中旬)日、右胸にしこりを発見、23日にかかりつけを受診、ブレストセンターを紹介され、(中旬)日マンモグラフィー10枚、エコーの結果、しこりはエコー下のバイオプシー、石灰化はマンモトームで、との指示がありました。
 4月(上旬)日、マンモグラ
フィーーでは、見つからないからと20枚も撮り、やっとマンモトームで5か所とり、
しこりは皮膚にちかいからと外科的にとったほうがよいから外科を紹介するとのことでした。
4月(上旬)日かかりつけ医から外科医を紹介され7日受診、しこりは全身麻酔で摘
出、といわれました。
4月(中旬)日、マンモトームの結果がでているころなのにこないの
で、こちらから電話したら、3月末に結果は出ていたのにセンターから外科医に書類が
送られていないことがわかりました。
それからセンターから外科医に、そしてかかりつ
け医に報告が入ったようで、かかりつけ医のナースから、しこりは良性、石灰化はDCIS
とききました。
しかし、外科医から連絡がこないので、外科医にこちらに連絡してくだ
さいと伝えたところ、(中旬)日外科医ナースより連絡があり、手術は18日、二か所、大病院でする、石灰化はLCISです、といわれた。
かかりつけ医からはDCISと聞いていたので、LCISと急にいわれても、ましてLCISなのに
またとるなんて、どういうことか理解できないので、(中旬)日の手術前に説明をききたい、レポートも見たいと面談希望、(中旬)日面談しました。
レポートには、LCIS は外科的
生検依頼、とかかれていました。
マンモトームしたのに。
確定診断にはもっと量がほしいということなのでしょう。
(中旬)日、2か所なのに1か所になっていて、開始時間も違っていて、連絡のずせんさにあきれましたが、手術を受けました。
石灰化にはチップがいれてあり、そこまで、エコーを使いワイヤーを入れマンモグラフィー20枚も撮り、20グラムの部分切除でした。
ワイヤーを入れるときはすごくいたかったです。
チップやらワイヤーやらの説明は
それまでなかったのでびっくりしました。
傷口は8センチ、バンパーを当てたようなへこんだクレーターのようになっていました。
しこりの傷口は1センチでした。
(下旬)日結果説明がありました。
しこりは線維腺腫、思った通りでした。
石灰化はLCISのままでした。
これから半年毎に両胸の拡大マンモグラフィーとMRIをすることになりました。
経過は以上です。
長文ですみません。
日本とアメリカの違いを痛感いたしました。
受診システム、診断のためとはいえ、過剰ともいえる検査、機械は優秀でも、人的ミスの多発など。
発見から最終診断まで40日、遅くはないでしょうが、かかりつけ、婦人科、センター、外科、をいったりきたり。
日本なら二か所、いや、一か所ですむかもしれません。
連絡ミスもあまり考えられません。
そこで、先生にお尋ねしたいことがあります。
 この経過は妥当でしょうか、マンモグラフィー被ばくはだいじょうぶでしょうか。
これからの検診は妥当でしょうか。
お忙しいところ申し訳ありませんが、第一線でご活躍の先生のご意見をいただければ幸いに存じます。
よろしくお願い申し上げます。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
この内容を見ての感想としては「海外事情」と「日本」の違いです。
海外では「分業化」されていて、「バイオプシーは放射線科」で「手術は(乳腺)外科」みたいな事となっており(日本でも最近は、ある種の大病院ではその傾向があるようですが)本来の「診断から治療全てを乳腺外科」でという事ではないようです。
今回のケースでは
①「石灰化」は「ステレオガイド下マンモトーム生検」
②「しこり」は「超音波ガイド下マンモトーム生検」でそれぞれ調べて、
③「石灰化のステレオガイド下マンモトーム生検でLCISの診断」は「手術」
これら①②③全て私自身がしてしまいます。
「この経過は妥当でしょうか」
⇒LCISの取り扱いですが、 (ステレオガイド下)マンモトーム生検での診断では「ILC(浸潤性小葉癌)の併存の可能性」があるので「摘出生検は妥当」だと思います。
 
「マンモグラフィー被ばくはだいじょうぶでしょうか。」
⇒マンモグラフィーは線量が低いので大丈夫です。
 どこかの病院みたいに、「CTやら、PETやら骨シンチやら」を撮られるのに比べれば「全く問題無」です。
 
「これからの検診は妥当でしょうか。」
⇒ILCなどに注意が必要なのは解りますが、「半年毎のマンモ」と「MRI」というのは「やり過ぎ」だと感じます。
 超音波を半年毎、マンモは1年でいいと思います。