[管理番号:2604]
性別:女性
年齢:32歳
初めまして。
毎日不安でたまらず、生活も仕事もままならないため縋る思いでこちらに質問させていただきます。
私は32歳で、恥ずかしながら先週初めて乳がん検診を受けました。
きっかけは、左の脇がヒリヒリと痛く、
さらに脇の付け根(胸の皮と腕の皮がちょうど交わるあたり)に以前からコリコリと動きの良いしこりがあり、
気になって受診したものです。
検診は触診とエコーのみです。
症状を先生に伝え、まず触診をしましたが特に何も言われず次にエコーをしました。
そこで先生に、
「左の胸に不整形腫瘤がある。
大きさは1センチ未満。
初めての受診なので、以前からあるものか最近できたのかは分からないし。
念のため針生検をしましょう」と、
大きな病院への紹介状を渡されました。
私が懸念していた脇のエコーもしていただきましたが
「確かにコリコリしているが、この場所には乳腺はないし、ただのリンパじゃないか。左脇窩に所見はない」
とのことでした。
エコーで、だいたい良性か悪性か判断がつくと聞いたことがあるので、
いきなり針生検と言われ悪性の確率が高いのかと猛烈に不安に駆られています。
普段から胸は自分でチェックするようにしていましたが、指摘を受けたあとも自分ではしこりが感知できません。
胸の形の崩れ、皮膚変化や引きつれ、分泌物もないです。
しこりが分からないしものの方が悪性が高いのでしょうか。
今年結婚を控えており、妊娠出産も強く望んでいます。
お忙しい中恐縮ですが、先生の見解をご教示頂けますと幸甚です。
どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「脇がヒリヒリと痛く、さらに脇の付け根(胸の皮と腕の皮がちょうど交わるあたり)に以前からコリコリと動きの良いしこり」
⇒これは、「副乳の可能性が高い」ですね。 トップページの FAQ 3「脇のしこり」の①の位置だと思います。
副乳は「乳腺同様に、ホルモンにより刺激されて痛む」ことは珍しくはありません。
「左の胸に不整形腫瘤 大きさは1センチ未満」
⇒非常に「気になる所見」です。
是非とも「確定診断」するべきです。(経過観察ではなく)
「初めての受診なので、以前からあるものか最近できたのかは分からない」
⇒その通りです。
もしも「昨年も超音波していて、異常無」だったとすれば「悪性の可能性はグンと上がる」わけです。
「念の私が懸念していた脇のエコーもしていただきましたが「確かにコリコリしているが、この場所には乳腺はないし、ただのリンパじゃないか。左脇窩に所見はない」とのことでした。」
⇒「リンパ節」ではありません。「副乳」です。
「エコーで、だいたい良性か悪性か判断がつくと聞いたことがあるので、いきなり針生検と言われ悪性の確率が高いのかと猛烈に不安に駆られています。」
⇒「不整形」という表現は要注意です。
「普段から胸は自分でチェックするようにしていましたが、指摘を受けたあとも自分ではしこりが感知できません。」
⇒1cm以下であれば、「触れない」ことが多いです。
「胸の形の崩れ、皮膚変化や引きつれ、分泌物もないです。」
⇒1cm以下であれば、「外見上、わからない」のが、むしろ当たり前です。
「しこりが分からないものの方が悪性が高いのでしょうか。」
⇒それは全く無関係です。