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今週のコラム31回目 バネ式針生検とマンモトーム生検を使い分ければ、組織診は100%確定診断なのです

皆さん。こんにちは。

清原和博

判決出ましたね。

清原逮捕『懲役2年6カ月執行猶予4年の有罪判決』

 

 

 

 

清原と言えば…

高校生だった暑い夏を想い出します。

友達とテントをかついで海辺でキャンプ

ラジオからは桑田清原のPLの圧倒的強さ。

清原 男泣き私にとっての清原は、「まるでチンピラ」のような清原ではなくて、「野球少年だったあの清原」のままなのです。

「強かったなー」

 

 

 

新潟の海岸(笹川流れ)

暑い夏でした。

スタンドバイミーなみに、廃線になった線路の上を歩いて…

海を泳いで…

「あの島(淡島)まで泳げるよ」

何だってできそうに感じた、そんな頃でした。

 

それでも忘れられないのは、そのキャンプの夜、坂本九を乗せた日航機が御巣鷹山に激突した夜でもあったのです。(いまだに航空機史上、最悪の事故と言われています)

キャンプの夜、綺麗な流れ星に感動していた高校生たちは、翌日日本を揺るがせたあの事故を知る事になったのです。

 

30年以上昔となってしまったあの夏。

一人の純粋な野球少年が、犯罪を犯す大人へ変貌するには十分すぎる年月です。

ドラフト 清原運命のドラフト会議で「巨人から裏切られ」男泣きした清原

 

 

 

 

西武 清原しかし、西武で4番をはりその巨人を「見返した」清原

 

 

 

 

松井と清原やがて(因縁の)巨人へ移籍して松井とともに活躍した清原

我々は清原を見守り続け、他人事のようには思えないのです。

あたかも子役から見てきた俳優のようですね。

 

 

子役から見てきた俳優といえば…

北の国から

えなりかずき

 

 

 

 

 

 

清原 甲子園優勝 日本が熱狂した「PL学園の全国制覇」

 

 

 

 

そして、日本中が悲しみに沈んだ「御巣鷹山の日航機事故」

2つの強烈な印象は、30年経った今でも心を揺さぶります。

 

 

話はガラッと変わります。

ここで取り上げるテーマは私が診療をしていて、タイムリーに「是非、皆さんに伝えたい」と感じたものが中心となっています。

 

「肉芽腫性乳腺炎」や「単孔性の乳頭分泌」など、他院での「誤った診療を目の当たり」にすると、黙っていられなくなり、取り上げていました。

そして今回は…

『構築の乱れ』『腫瘤非形成性病変』

これらの病変です。

これらは、説明するのにやや難しい用語ですが、(金太郎飴のような)「腫瘤」と対比してもらうのが最も理解しやすいでしょう。

 

○(金太郎飴のような)腫瘤

「どこを切っても」同じものがでてくる。

逆に言えば「どこから組織を採取」しても「全く同じ」

☆バネ式針生検で「2,3箇所」どこでもいいから針生検すれば「診断として十分」です。

 

○構築の乱れ、腫瘤非形成性病変

「構造が一様ではない」

病変を代表する部分というものがなく、どこから採取すれば確実なのか解らない

「この部分が例え良性でも、あの部分が悪性である可能性」

★こう言う病変こそ、「マンモトーム生検」の出番です。

角度を変えて「複数個所から削る」と病変そのものが全て削れてしまう

病変全体の「あらゆる部分から広範囲に生検」できるので、このような病変に適応

 

私が診療していて、他院での診療に良く出てくる言葉が

「針生検の結果は良性でしたが、良性とは言い切れない。半年後に来てください」と、いうものです。

○私は正直、疑念に思います。

「何ですか?これは?」

「良性と言い切る」ための組織検査ではないのか?

 

私は「金太郎飴腫瘤にはバネ式針生検」を「そうでないものにはマンモトーム生検」を用いています。

バネ式針生検とマンモトーム生検を使い分ければ、組織診は100%確定診断なのです

そうでなければ、(せっかく痛い思いまでしてもらった)患者さんに申し訳ありません。

 

この件については、次号で更に詳細します。