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非浸潤性乳管癌全摘後の創部下に嚢胞多発

[管理番号:7481]
性別:女性
年齢:70歳
病名:神経内分泌能を有する非浸潤性乳管癌
症状:なし

いつも勉強させて頂いております。
よろしくお願い致します。
昨年11月末に非浸潤性乳管癌で左乳房全摘しました。
5月半ば頃傷跡部分に湿疹と痒みがあり塗り薬で治りましたが 次に手術痕中央部分に白く扁平なな隆起に気付きました。
6月半ばに超音波検査の結果 皮下の嚢胞との事事でした。
取り残した乳腺に嚢胞ができたのでしょうか?全摘後半年位でこのでこの様な事が起こるのでしょうか?下記が検査結果です。

左乳房:切除後皮膚直下に 最大27.6×11.8×5.0mm 他6個程度 ?数~6.3mm程度のcystic~mixed pattern lesion多数あり。
その他D区域に?4.7mm B区域に?6.2mmのcystic lesionあり。
いずれも明らかな内部流血信号は認めず。
(op後変化susp)
右乳房:CD区域に 1.5mmのcystic lesionあり。
その他明らかなmassや点状高エコーは認めず。

診察は(再発なし。皮下の嚢胞)で次回は11月にエコーと診察で良いとの事でした。
術後半年の出来事で理解できず取り残しの不安もあります。
ご多忙の所申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「6月半ばに超音波検査の結果 皮下の嚢胞」
「取り残した乳腺に嚢胞ができたのでしょうか?」
「全摘後半年位でこのでこの様な事が起こるのでしょうか?」

→これは乳腺にできる「嚢胞」ではなく、(全摘後に皮下脂肪と大胸筋との間にできる)「嚢胞(乳腺にできる嚢胞とは全く別物)」のようです。

 術後皮膚皮下組織と大胸筋の間で癒着し瘢痕となる際に、融解した脂肪などが液体として皮下に取り残されて存在することがあります。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

嚢胞多発について再質問お許しください
性別:女性
年齢:70歳
病名:神経内分泌を有する非浸潤性乳管癌
症状:

先日はご多忙にもかかわらず わかりやすくご説明頂き有難うございます。
先生のおかげで不安が少しずつ和らいで落ち着いてきます。
この様なな質問の場を設けて下さる事に感謝申し上げます。
再度の質問をお許し下下さい。

乳腺の取り残しの不安にばかり気を取られてお聞きするのを忘れてしまいました。

主治医が診察の際(皮膚がんの可能性もゼロではない)と言われた事を思い出しました。
エコー検査結果でそれは否定されましたが。

 
(1)私の様に手術痕の皮膚直下に嚢胞が多発する例は稀な事なのでしょうか?あまり多くはないのでしょうか?
(2)今ある嚢胞が悪性に変化する事も考えられるのでしょうか?
(3)次は11月の検診時にエコー検査をしますが 今後はどの様な事に注意していけばよろしいでしょうか。

申し訳ございません。
診察の場では頭が混乱して何も考えられずお手数をおかけしますが宜しくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

「主治医が診察の際(皮膚がんの可能性もゼロではない)と言われた」
→可能性はゼロです。(頻度的に)
 ご安心を。

「私の様に手術痕の皮膚直下に嚢胞が多発する例は稀な事なのでしょうか?あまり多くはないのでしょうか?」
→極めて…
 よくあります。

「今ある嚢胞が悪性に変化する事も考えられるのでしょうか?」
→そもそも「嚢胞」とは正常乳管が閉塞して液体が貯留したものです。
 「正常乳管」は癌には決してなりません。
 ご安心を

 ★今回は、そもそも乳腺にできる「嚢胞」ではなく、皮下と筋肉の隙間に溜まった
「脂肪融解など」でしょう。(癌に変わるという発想自体ナンセンス)

「次は11月の検診時にエコー検査をしますが 今後はどの様な事に注意していけばよろしいでしょうか。」
→特に注意を要する状況にありません。
 ご安心を。

 
 

 

質問者様から 【質問3 】

対側右乳房マンモトーム生検になりました
性別:女性
年齢:71歳
病名:神経内分泌能を有する非浸潤性乳管癌
症状:対側右乳房精密検査になりました

前回(左乳房全摘後の創部下の嚢胞について)ご指導頂きました。
その節節はありがとうございました。
先生のお陰によりまして本日のエコー検
査まで冷静に過ごせました。
全摘をした左側は嚢胞 混合パターン病変ありですが
ありですが特に問題ないという事でご報告をさせて頂きます。
しかし
対側の右乳房がマンモトーム生検となりました。
下記の通りです。

右乳房:?地域、6時半方向、NTD:24mmに4.9×3.5×5.3mmの不整
なhypoechoic lesionあり。
内部エコー:低、不均質。
点状高コー:なし
なし。
境界部エコー:粗雑、不明瞭。
Halo:なし。
前方境界線の断裂:なし。
後方エコー:不変。
?/W比:1.08。
内部には微小なanechoic area
anechoic areaが観察される。
血流信号:豊富。
RI:0.86
カテゴリー3b(乳腺症変化の可能性あるも ?/W比大、血流豊富なため)エラスト:score4。
Strain Ratio A(mass):0.11%、
B(fat):0.58% B/A:5.11
生検は12月○○日です。
12月○○日に結果が出ます。
前回手術後一年弱で又
又かと思い待つ間が長く暗くなっております。
やはり癌再発でしょう
か?ご多忙な先生には申し訳ないと存じますがよろしくお願い致します。
    

 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

最も重要なことを記載します。
乳癌は絶対に対側乳房に転移などしません。(10000%)

左乳癌で(もしも)右に癌が出た場合には1000%「新規発生」です。

★「再発」と「新規」は、似て非なるものです。

「やはり癌再発でしょうか?」
→絶対に(1000%)違います。(上記参照のこと)

 左乳癌とは全く無関係に、右に腫瘍が出来たということです。
 「乳腺症」なのか「乳癌」なのか、どちらにせよ(左とは無関係の)「新規」となります。

私が危惧するのは、(その医師が)「5mmの腫瘍をきちんと確定診断できるのか?」
そこだけです。(良性と言われた際には「100%確実ですね?」と確認しましょう)

 
 

 

質問者様から 【質問4 】

新たな腫瘍の生検について
性別:女性
年齢:71歳
病名:
症状:乳房痛が時々あります

ご多忙にもかかわらずいつも大変わかりやすくご説明頂きましてありがとうございます。
マンモトーム生検を目前にして不安になっております。
一週間も経ないうちに申し訳ございません。

前回エコー検査結果をお知らせ致しましたが私のような場合はマンモトーム生検でよろしいのでしょうか?
5㎜の腫瘍を確定診断するのはなかなか困難な事が多いのでしょうか?
失敗したら再検査できるのでしょうか?
病院は大学のがん連携拠点病院となっております。
日頃田澤先生がおっしゃっている大学病院の悪い点は私も度々体験して実感しております。

マンモトーム生検をするのは専門の技師なのか誰がするのかわかりません。

主治医は院長になり診察をしなくなりましたので初めて別の担当医の診察日にこの様な事になりました。
女子の助教ですがまさか別の医者が生検をするのだと思い質問せずに帰宅してしまいました。

田澤先生にこの様な事をお聞かせして申し訳なく思いつつ質問致します事をお許しください。

 

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

「5㎜の腫瘍を確定診断するのはなかなか困難な事が多いのでしょうか?」
→多いのかどうか?は(私の)知るところではありませんが…

 実際に、そのようなケースが往々にしてあることは(大変残念ながら)事実です。
 そのような現状に嫌気がさしたのが「生検希望メール」を創設した大きな理由なのです。
 『今週のコラム 208回目 「5mmと小さいから、上手くできないかも…」 そもそも、その発想に問題あり。『超音波で見えるものは、たとえ3mmでも100%確定診断しなさい』』をご参照のこと

「失敗したら再検査できるのでしょうか?」
→血腫や瘢痕などで「所見が解りにくくなっている」可能性はありますが、いずれは解るようになります。

 
 


 

質問者様から 【結果5 】

お世話になりました
性別:女性
年齢:71歳
病名:非浸潤性乳管癌
田澤先生の診察:[診察あり]
田澤先生の手術:[手術あり]

 田澤先生 この度はお世話になりました。(ID〇)○○です。秘書の植山様にもお手数をおかけ致しお世話になりました。ありがとうございました。
 前院(大学病院)で左乳房非浸潤性乳管癌全摘後 ホルモン療法を勧められた時 田澤先生の乳がんプラザで勉強させて頂いていたお蔭で自信をもって断わる事が出来ました。事あるごとに乳がんプラザを参考にしたり質問をしたりしておりましたが意外に早く田澤先生にお会いする日がやって来ました。
 前院での手術後一年のエコー検診で右乳房に4.9mmの腫瘤が見つかりマンモトーム生検になりました(手の空いている人が生検するとの事)。不安になり思わず田澤先生に確定診断申込メールを送信していました。早朝(なんと!午前4時前)に返信して頂きました。いつも乳がんプラザを拝見していたのでマンモトーム生検時は初対面とは思えず失礼致しました。多くを語らず静かな先生ですがお優しい性格が伝わって参りました。田澤先生にお任せできる事に安堵して不安は消えてしまいました。
 左と同じく右乳房も非浸潤性乳管癌全摘でした。前院ではバコラ生検 造影剤使用のMRIやCT 骨シンチ など全ての検査に何度も通院しましたが 田澤先生は不必要な検査は省略なので手術までの通院は数回でした。ドレーンなしで入院日数も短いので今回は身体的負担は軽く済みました。家族が(こんなにも違うものか)と驚いております。
 手術からまだ一ヶ月余りで 手術痕は押せば多少痛みを感じますが生活に支障はありません。皮下脂肪が所々多少盛り上がっておりますが各自の体型その他により手術跡のつき方は違うのでしょう。先生の仰る様にそのうち落ち着くのだと思います。
 今後の診察は不要(乳腺が残っていない)との事で安心して少し気が抜けましたが 何よりも(非浸潤癌全摘は根治)との先生の力強いお言葉を頂いて不安なく生活していける事に感謝申し上げます。
   

<Q&A結果>

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