[管理番号:7670]
性別:女性
年齢:52歳
病名:
症状:
左胸のしこりを認識し、クリニックでマンモト-ム生検を受けたころ1cm程度の非浸潤性乳癌との結果が出ました。
病院を紹介して頂きMRIをした結果、1cm程度の腫瘍が2つ見られ、広がりも思ったより大きかった為、全摘同時再建手術を受けました。
(病理検査の結果)
癌の大きさ:55mmの非浸潤性乳癌中に5mmの浸潤性乳癌2つ
リンパ転移:2個中1個有
ホルモン感受性:有
HER2:陰性 1+
グレ-ド1、KI67:10%
オンコタイプDXの結果が出次第全身治療に入る予定です。
低スコア-が出た場合ホルモン治療のみ
高スコア-が出た場合ホルモン治療プラス抗がん剤(EC又はTC療法)
中間スコア-の場合は相談と言われています。
先生はこのようなタイプの患者の場合、オンコタイプDXのスコア-との総合的な判断でどのような全身治療を勧められますか?
オンコタイプDXのスコア-の線引きの仕方と治療方針を教えていただけるととても参考になります。
特に中間スコアが出た場合の治療方法の判断が難しく感じます。
リンパの転移が有る為、これからの全身治療が気になります。
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「オンコタイプDXのスコア-の線引きの仕方と治療方針」「特に中間スコアが出た場合の治療方法の判断が難しく感じます。」
⇒中間スコアではなく、(線引きは)RS=25でいいのでは?
『今週のコラム 188回目 このデータを見ても、まだ「リンパ節転移があると(ルミナールAでも)化学療法が必要だと思いますか??」』を見てもらえば、中間リスクでもRS18~25はホルモン療法だけで十分予後がいいことが解りますね?
抗がん剤の上乗せは、OncotypeDXの結果を見れば、(25以下であれば)殆ど無いことも確認できます。
RSが25以下ならホルモン療法単独、26以上ならホルモン療法+TC
「リンパの転移が有る為、これからの全身治療が気になります。」
⇒リンパ節転移は(治療方針とは)無関係