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乳がん転移再発について

[管理番号:6083]
性別:女性
年齢:54歳
3年前に右乳房全摘しました。
しこり24㎜、ルミナ-ルb、リンパ節転位10個でした。
術後抗がん剤、放射線、ホルモン治療(副作用の為途中で中止)後順調に来てたのですが、昨年末に鎖骨から上の浮腫みが酷く受診したところ、再発を告げられました。
年明けすぐのPETで、リンパ、肝臓、骨いずれも多発転位が判明しました。
すぐにイブランスとフェソロデックス治療が始まり、ランマークも追加しました。
治療後1ヶ月での血液検査の結果、あまり効果が出ていないと言われました。
まだ始めたばかりなので何とも言えないけど、次回の検査で今後の治療方針を決めましょうと言われました。
イブランスは新薬ですし、それが効かないと次の手はあるのですか?
田沢先生ならどのように治療されますか?
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「リンパ、肝臓、骨いずれも多発転位が判明」「すぐにイブランスとフェソロデックス治療が始まり、ランマークも追加」「それが効かないと次の手はあるのですか?田沢先生ならどのように治療されますか?」
⇒そもそも…
 私であれば、(イブランスをこの時点で使うことなく…  分子標的薬+ホルモン療法に「そこまでのパワー」を求めるのは酷だと思います)まずは化学療法を行います。
 「術後補助療法」として何を用いたのか?にもよりますが…(おそらくTCもしくはアンスラ+タキサンでしょう)
 Bevacizumab + paclitaxelもしくはeriblinを投与して、病勢を削いで一息ついたら「パルボシクリブ+ホルモン療法」へバトンタッチとします。
 
 

 

質問者様から 【質問2 乳がん転移再発について】

性別:女性
年齢:54歳
田澤先生こんにちは。
早速のご返答ありがとうございました。
昨年9月に遠方へ引っ越したため転院しました。
10月に初めて来院した際にマンモグラフィとエコーをし、何ら異常ありませんでした。
11月下旬頃から
急に顔が浮腫むようになり、気づくと右耳の下が腫れていました。
ちょうど咳喘息が酷い時で、薬をもらいに行った呼吸器内科で診てもらったところ、
耳下腺炎とのことでした。
暫くしても症状は治まらず、引っ越しの際に発症したリンパ浮腫も悪化してきたので、
12月(下旬)日にリンパマッサージの予約を取り、耳の下の腫れも診てもらいました。
エコーの結果、首筋や鎖骨辺りのリンパ腺があちらこちら腫れていることが判明、その影響で血流が悪くなり、顔の浮腫みになっているのでしょう。
これは治療が必要ですね、再発ですと告げられました。
更に年明けのPETで全身転移が分かりました。
11月初めの血液検査で何の問題も無かったのに、僅か2ヶ月でこんなにも進行してしまうものなのでしょうか?
現主治医は、細胞が活発になる前後で
は、そうしたことも珍しくないとの事ですが…。
私の核グレードは1ですし、
ki-67も30%とやや高めなだけです。
それなのにどうして…?
イブランス+フェソロデックスの効果もあまり出ていないと言われてますが、顔の浮腫みも改善し、ASTもALTも正常値になり、ALPが
1,076→583、LAPが350→169、r-GTが271→181と大幅に下がっています。
ただ、CA15-3は52.8、BCA225は527.2と上がり続けている状態です。
このマーカーが下がらないと効果有りにはならないのでしょうか?
長々書いてしまいましたが、田澤先生のご意見よろしくお願いします。
(私の術後化学療法はFECとアブラキサンでした。)
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「田澤先生のご意見よろしくお願いします。」

内容は特に前回と変更ないようです。
私の意見はあくまでも、以下です。(前回のコピペ)
私であれば、(イブランスをこの時点で使うことなく…  分子標的薬+ホルモン療法に「そこまでのパワー」を求めるのは酷だと思います)まずは化学療法を行います。
 「術後補助療法」として何を用いたのか?にもよりますが…(おそらくTCもしくはアンスラ+タキサンでしょう)
 Bevacizumab + paclitaxelもしくはeriblinを投与して、病勢を削いで一息ついたら「パルボシクリブ+ホルモン療法」へバトンタッチとします。