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トリプルネガティブ予後

[管理番号:3423]
性別:女性
年齢:40歳
田澤先生、このような場を設けてくださり
感謝いたします
ありがとうございます
ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、
お世話になります
よろしくお願いいたします
2015年7月初旬 健診 マンモグラフィー
異常なし
10月上旬、しこりに気付き検査をしたところ
2015年11月初旬 乳がんと判明
現在、大学病院に通院をしております
術前、術後 どちらとも選択できたのですが、
主治医より、術前で化学療法のお薬は、
たくさんの種類があるので、
効くお薬を知っておいたほうが良いのではないかとの薦めがありました
ki数値の高いトリプルネガティブとのこと、
先に手術をしたほうが気持ちもラクだと思いましたが、
術前を選びました
悪い細胞を残したままという恐怖感が常にあり、
先に手術をすべきだったと思います
また、田澤先生のご回答を拝見しますと、
術後の治療を選ぶべきだったと後悔しております
乳がんとの関連性はないかと言われておりますが、
念のため、持病を以下に記入します
・気管支喘息 (赤ちゃんの頃から)
・手根管症候群 (2015年5月頃から)
母、姉妹など、家族に乳がん履歴なし
親戚も、乳がんなど婦人科系の病気履歴は聞いたことがありません
がん家系でもありません
また、出産経験はありません
右上 内側
ステージ 2a
2センチ弱 リンパ節転移あり
(T1 N1 M0)
術前化学療法
針生検結果
ER : 全体の1%未満
PR : 陰性
HER2: score 1+
ki67 陽性率 80%以上
細い針での検査
右腋リンパ → 良性
針では良性でしたが、画像の検査からみると、
右脇のリンパにも転移しているだろう
とのこと
2015年12月~ 化学療法を開始、
6月末に、終了しました
(一度、風邪をこじらせ、治療を
1ヶ月ほど延期)
・EC療法 × 4クール
・アブラキサン× (3週間毎 ×4クール)計:12回
・8月中旬に 手術予定
乳がんの中でも、トリプルネガティブのタイプ は少ないとのこと
しかも、kiの数値が高く、大変ショックを受けました
抗ガン剤が効きやすいタイプだろうとのこと、
根治を目指し、前向きにがんばってきましたが…
化学療法で、自分でもしこりが
小さくなっていないのが触ってわかりました
でも、大きくもなっている感じもなく…
EC療法で画像では、しこりが小さくなったとのことで、
タキサン系の化学療法に変わり、
化学療法の治療を終えました
EC療法 → しこり、リンパ共に小さくなった
(小さくなっていると説明を受けましたが、何センチとの説明はなく、画像を見る限りでは
少しだけという感じでした)
ただ、しこり近くに、極小のがん細胞と思われるものが1つ増える
アブラキサン → 大きさは変わらず
まわりに、極小の細胞の点々がいくつか増える
(あまり効果がなかたとのこと)
効果がみられず、不安材料が増えました…
化学療法の途中で主治医が変わりました(産休のため)
新しい主治医は、診察の他、
手術も担当して下さるとのこと
化学療法後の検査結果
(MRI[造影あり]・CT・マンモグラフィー)
・タキサン系の効果があまりみられなかった
・リンパもあまり変わらず
(リンパは2センチくらいあるとのこと
リンパの大きさはこの時初めて聞いたため、2センチもあるとはショックでした)
・遠隔転移なし
・左胸など、近くの転移もなし
・手術
上のしこりだけなら温存可能だが
胸の下の部分に画像で白い影があり、
2015年11月検査 → 白い影あり
2016年4月(EC療法後) 検査→ 白い影なし
2016年7月 (アブラキサン後) 検査→ 再び白い影があり
この部分は血流が流れる部分で
(というような説明だったと思います)
白い影は がん細胞の可能性あり
(造影使用)
がんとは確定できないが、全摘のほうが良いのではないかとこと
→再発して再び手術も大変だし残しておくのは怖いし、再度の手術は金銭的にも厳しいので全摘をお願いしました
・再発の可能性が高く、手術と同時に再建はしないほうがいい
(CT検査ができないためとのこと)
再建をするとしたら、
3年を過ぎてからのほうが良い
手術後、細胞の検査にもよりますが
・脇の放射線治療 はしたほうが良いと思われる
(首への転移を防ぐため)
・手術後 再び化学療法をおこなう
もしくは、摘出した細胞を調べた結果にもよるが、飲み薬を服用
なるべく飲み薬の方向
・画像だと リンパは脇の奥のほう(?)にあり
手術で、出来る限り悪いところを取り除く
筋肉は残す方向
手術中に検査に出し、もし筋肉に浸透してたら筋肉も取り除く
(というような説明だったと思います)
手術は時間がかかるそうです
もしかしたら一部違うところもあるかも知れませんが、
このような感じだったと思います
全摘の覚悟はしていたものの、
思っていた以上に状態は悪くショックを受けました
アブラキサン後の検査結果を聞きに行った際には、
主治医が不在のため、代理の先生にお話しを伺いました
若い先生でしたが、タキサン系で
効果がみられなかっため
「余命を延ばすためには、追加で化学療法をおこなったほうがいい」と
余命の話しが出てきてしまい、
標準治療が効果がないという結果は、
それほど重大なことなのだろうと…
覚悟が必要なのだと思いました
後日、主治医からも「再発の可能性が高い」
(隠してもしょうがないので…と言われました)
とハッキリと言われましたので、
やはり覚悟は必要になるのかと思いました…
根治を目指して治療をおこなってきましたが、
厳しい状況になったと思います
病名は、乳がんとはっきりしていますが、
標準治療で効果がみられない、
何が原因で、こうなってしまっているのか…?
私の体はどうなっているのか…?
恐怖感でいっぱいです…
お恥ずかしい話ですが…
自分にも経済力はなく未婚のため、
裕福な家でもないのに両親に経済的負担をかけてしまい、
大変申し訳なく思っております
そのため尚更、再発は勘弁してほしいです…
おこなってきた治療は、
標準治療だとは思いますが、
この治療方法でよかったのかと
不安にもなってきております…
述前以外は、化学療法など、
今での治療方法は問題なかったでしょうか?
リンパの奥のほうまで、かき出して
取り除くというような説明があり、
奥の取れないところまで悪いものが
出来てしまっているのかと不安になっております…
2センチくらいさあるとのこと、
これは、よくあるケースなのでしょうか?
私が特殊なのでしょうか?
文字だけの説明では、判断しずらいと
思いますが、田澤先生から判断しても、温存ではなく、
全摘出、手術後 化学療法を追加で
おこなうと判断しますでしょうか?
時々、しこりの痛みと、つっぱるような感じや、
脇のズキズキするような痛みがあり、
毎日恐怖を感じながら、過ごしております
(がまんできないような痛みではありません)
しこりの痛さは、病状が進んでいる過程ではないかと心配になります…
何か関係はありますでしょうか?
手術をしてくれるとのことで、
良い方向に向かう事もあるとは分かっているつもりですが、
不安ばかりが頭によぎります…
また、このような状態でも、
根治を目指すことができますでしょうか?
病気と同じくネガティブ思考の私です…
本当は、免疫をあげていかないといけないのですが…
たくさんの質問がありございません
よろしくお願いいたします
※気持ちが混乱の中文章を作っていますため、
読みずらいところもあるかも知れませんまた、かなり長文となり、大変失礼いたしました
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
質問者には申し訳ありませんが…
その大学病院での診療がとても、まともなものとは思えません(申し訳ありませんが、大学病院らしいと言えばそれまでですが)
私が読んでの率直な感想は
①腋窩リンパ節に転移があるといっておきながら、「細胞診で陽性をだせない」 その産休に入った女性医師の細胞診ですか? その執刀するという若い医師は大丈夫ですか?
②手術時間が長くかかる せいぜい1.5h程度で十分に思えます。(もしも2hも3h
もかかると言っているとしたら… それ以上はコメントしませんが)
③術前化学療法にアブラキサンを用いている。 これは「標準治療」ではありません。
  ♯一度、アブラキサンの添付文章を読んでください。 「本剤の手術の補助化学療法における有効性及び安全性は確立していない」とあります。(保険適応自体はあります)
「・脇の放射線治療 はしたほうが良いと思われる(首への転移を防ぐため)」
⇒これについては、(化学療法前の)画像所見で「リンパ節転移がいくつ疑われているのか?」確認しましょう。
 担当医の(経験不足な)「感覚」に頼るのではなく、「エビデンスに基づいて」行いましょう。
「・手術後 再び化学療法をおこなう」
⇒不要です。
 術前術後の抗ガン剤の標準治療は「アンスラサイクリン+タキサン」です。
 全く根拠がない
「手術は時間がかかるそうです」
⇒もしも2h以上かかるというのであれば、「技術的に問題」です。
「主治医からも「再発の可能性が高い」(隠してもしょうがないので…と言われました)とハッキリと言われましたので、やはり覚悟は必要になるのかと思いました…」
⇒全く根拠がありません。
 術前化学療法は「予後との関連性」などありません。
 まるで「薬物療法が効かなければ再発する」とでも思っているかのようですが、実際は違います。薬物療法はあくまでも「補助療法」なのです。
「おこなってきた治療は、標準治療だとは思いますが、この治療方法でよかったのかと不安にもなってきております…」
⇒標準治療ではありません(アブラキサンではなく、パクリタキセル>ドセタキセルとすべきでした)
「述前以外は、化学療法など、今での治療方法は問題なかったでしょうか?」
⇒そもそも「術前化学療法の目的が不明」です。
 普通に「手術先行」でよかったのです。
 更に点
 アブラキサンは標準治療ではありません。 
 Weekly PTXにすべきでした。
 その上で、「きちんと超音波で評価」して「効果が無ければ、すぐにでも手術へ移行」とすべきなのです。
「2センチくらいさあるとのこと、これは、よくあるケースなのでしょうか?私が特殊なのでしょうか?」
⇒全く普通です。
 腋窩リンパ節郭清は極めて「普通」のことです。
「温存ではなく、全摘出、手術後 化学療法を追加でおこなうと判断しますでしょうか?」
⇒全く異なります。
 「術前化学療法」したのだから「温存すべき」でしょう。(それでなければ、何のために術前化学療法をしたというのでしょうか? 全く無意味です)
「しこりの痛さは、病状が進んでいる過程ではないかと心配になります…」
⇒無用な心配です。
「何か関係はありますでしょうか?」
⇒無関係です。
 心配ありません。
「このような状態でも、根治を目指すことができますでしょうか?」
⇒当然です。
 
○質問者は、(気の毒なことに)全く経験不足な医師達に「無責任な心配」をさせられています。
 実際には再発する割合は低いのです。
 無責任なコメントに「動揺することなく」やるべき治療をやりましょう。