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トリプルネガティブ

[管理番号:8686]
性別:女性
年齢:36歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2020年6月29日

2019年10月上旬 しこりを自覚しクリニック受診。

2.5センチのしこりあり。

10月中旬 がん専門病院転院。

しこり8センチに増大。
リンパ転移あり(6個、鎖骨リンパ腫れている)ステージ3a
10月下旬よりFEC療法4回、パクリタキセル12回。

2020年5月 左全摘、リンパ郭清(レベル2まで)
病理結果
しこり1ミリ以下、リンパ35個中1個有り。
トリプルネガティブ。

7月より放射線治療開始予定。

術前化学療法により、完全奏功しませんでした。

やはり予後は悪いのでしょうか?
再発する確率はどのくらいあるのでしょうか?
トリプルネガティブということで、放射線治療後はやはり無治療ですか?

先生の意見を聞きたく、相談させていただきました。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

化学療法前に鎖骨下リンパ節に転移があったのに、レベル3まで手術をしない。(個人的には、その事の方が気になりました)

質問者の場合には「たまたま」抗がん剤が良く効いていて1個しか転移がのこっていなかったから「結果オーライ」と言えますが、全てで「幸運」を当てにするのは誤りです。
そのような手術をしていると、「鎖骨下リンパ節(レベル3)再発」の症例がいずれは出るでしょう。(と、そのがん専門病院の医師に言いたい)

「術前化学療法により、完全奏功しませんでした。やはり予後は悪いのでしょうか?」
⇒とんでもない!
 完全奏効の確率は(そもそも)高くはありません。
 十分効いている=予後良好と想像します。

「再発する確率はどのくらいあるのでしょうか?」
⇒化学療法前のステージと抗がん剤の効果をあわせると(私的には)20%前後だと思います。

「トリプルネガティブということで、放射線治療後はやはり無治療ですか?」
⇒その通り。(議論の余地なし)