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摘出生検について

[管理番号:4775]
性別:女性
年齢:42歳
こんにちは。
初めまして。
海外在住です。
一時帰国時の3月に受けた検診のマンモグラフィーで
「右M領域に集簇性の左U/M領域に区域性の微小円形石灰化が疑われました。」
また、超音波検査にて
「左C領域に境界やや粗造で内部に点状の高エコーを伴う低エコー腫瘤を認めました」
という内容の紹介状を頂き、精密検査を勧められました。
海外に戻ったあと、乳腺外科で再度エコー、 マンモグラフィーを受けたところ、
エコーでは問題のある所はないが石灰化について詳しく調べましょうと言われ
マンモグラフィーで見ながらのバイオプシーを受けました。
MACROSCOPIC APPEARANCE
A) Received specimen labeled as "right breast biopsy". Four strips of yellowish brownish tissue range in length from 7mm to 11mm. Specimen entirely submitted in 1 block.
B) Received specimen labeled as "left breast biopsy". Five strips of yellowish whitish brownish tissue range in length from 7mm to 25mm.
Specimen entirely submitted in 1 block.
MICROSCOPICAPPEARANCE
A) Multiple levels of biopsy show four fragments of breast tissue composed of haphazard breast ducts and breast acini within fibrotic stroma with mild lymphoplasma cell infiltrates. The ducts and acini are lined by epithelial and myoepithelial cells. Microcalcifications are seen within the lumen of breast acini. No atypical ductal hyperplasia or malignancy in this biopsy.
B) Multiple levels of biopsy show five fragments of breast tissue composed of compressed ducts with occasional aggregate of dilated ducts lined by metaplastic apocrine cells and haphazard closely packed acini with miniature fibroadenoma within fibrotic stroma. The ducts and acini are lined by epithelial and myoepithelial cells. Microcalcifications are seen within the lumen of sclerosed acini and dilated ducts. No atypical ductal hyperplasia or malignancy in this biopsy.
結果、癌性のものは出なかったそうですが、針で刺した時に硬い感じが
あり、それはあまり良くない兆候なので全身麻酔下での摘出生検、術中迅速診断まで話が進みました。
英語がそれほど得意ではないこと、提示された費用も約40万円と高く、
2泊3日の入院をするなら一時帰国して日本で検査をしたいと思い、
実家近くの病院に問い合わせたところ、再度マンモグラフィーと超音波からの検査になるようです。
しかし何度も海外と日本を行き来するのは負担です。
貴院にお願いした場合、摘出生検から検査を開始していただくことは難しいでしょうか。
また費用も教えていただけるとありがたいです。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「結果、癌性のものは出なかったそうですが、針で刺した時に硬い感じがあり、それはあまり良くない兆候なので全身麻酔下での摘出生検、術中迅速診断まで話が進みました。」
⇒病理レポートを見る限り、全くその必要性を感じません。
 石灰化もきちんと含まれての「良性」との診断なのだから、(私なら)このままとします。
「しかし何度も海外と日本を行き来するのは負担です。貴院にお願いした場合、摘出生検から検査を開始していただくことは難しいでしょうか。」
⇒手術をする際には…
 必ず10日以上前に1度外来受診が必要となります。
 その際に(マンモも含めた)術前検査一式、診察、入院案内を行います。
「また費用も教えていただけるとありがたいです。」
⇒3割負担で8万円位だと思います。(正確ではありません)
○病理結果からは(そもそも)手術の必要性を感じません。
 もしかすると「マンモグラフィー画像(の石灰化所見)が怪しい」かもしれません。
 どうしても気になるなら「秘書メール」に(ST-MMT前の)マンモグラフィーを添付してもらえば、コメントします。

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