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手術後の治療について

[管理番号:4513]
性別:女性
年齢:60歳
昨日右乳房の温存手術をすませました。
病理検査の結果はまだですが
手術前の説明では6ミリ浸潤癌her2ki6750パーセントとと言うことで
リンパへの転移がなければ放射線から
転移があれば抗がん剤から行ないますと言われました。
ホルモンに反応するタイプなのでハーセプチンも使うとのことです。
抗がん剤もです。
その後はホルモン治療に入るとのそとです。
KI67が高いと言う事は やはりそれほど
念には念をと言う事なのでしょうか?
主治医の先生はとても信頼出来る方です。
でも やはり 先生のご意見も伺いたいです。
よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「her2ki6750パーセント」
⇒誤記載です。
 後の表記に「ハーセプチンも使う」とあるので「HER2陽性 Ki67 50%」なのだと推測します。
「KI67が高いと言う事は やはりそれほど念には念をと言う事なのでしょうか?」
⇒そうではありません。
 「HER2陽性」では「抗HER2療法(ハーセプチン+抗癌剤)が必須」ということです。(Ki67は無関係に)
 ただし、術後病理結果で「浸潤径が小さい(5mm以下)」であれば、「抗HER2療法の適応外」となります。(その場合にはホルモン療法単独)
「病理検査の結果はまだですが」
⇒リンパ節は「センチネルリンパ節生検で陰性」と解っている筈だと思います。
 焦点は「浸潤径」となります。(上記)
★治療は「局所療法(乳腺をどうするのか?) 手術+放射線」と「全身療法(血液に溶けて全身をめぐる) ホルモン療法や抗がん剤、ハーセプチンなど」を明確に分けて理解してください。
 質問者は「温存手術」なのだから、「局所療法としては手術+放射線が必須」となり、(それとは別に)「全身療法としては何をするのか?」ということです。