[管理番号:3658]
性別:女性
年齢:62才
先生、貴重な1枠を申し訳ありません。
今朝の「3592石灰化が心配です。」の方の記事を読んで勇気を頂き質問させて頂きます。
・左乳房「集簇性石灰化発見」までの経緯です。
・去年・一昨年前の人間ドック超音波 A判定 それ以前は左右乳腺症あり
・三ヶ月位前、右乳房乳頭直下横にコリコリツルツル可動性のしこり発見、最近増大している感じで近所の乳腺クリニックを受診。
受診日は超音波のみ(触診なし)で「二センチの楕円形境界明瞭なしこり」を確認。
脇のリンパに腫れなしで「境界は綺麗だが中に何かある、年齢を考えると悪性の可能性が高い」と、その場でバネ式生検三本受ける。
一週間後の結果の時にマンモ同時予約し、検査結果「線維腺腫」との診断でひと安心でした。
●病理組織診断・線維腺腫
●所見・間質の増加と線維化を認めます。
散見する腺管に鋳型性は認めません。
乳腺症の一部である可能性は否定出来ないが、境界やや明瞭な病変で、線維腺腫の可能性があります。
線維芽細胞に 部、核腫大あり、葉状腫瘍も鑑別に挙がりますが、葉状構造は認めず、否定的と考えます。
異型上皮や異型細胞なし。
その先生は「年齢からはごく稀なケース、今後はドックを兼ねて一年後に受診してね、なので今日はマンモは撮らなくて良いよ」と言われましたが、4年もマンモを撮っていないのでお願いしました。
田澤先生の記事にも「60才以降に線維腺腫が出来るのはまれ」とあり納得しました。
実は半年前から老化防止の為「プラセンタサプリ(黄体ホルモン)」を摂取しだし、その後右乳房痛が激しくなりしこりが出現したように思います。
田澤先生の回答の中にも「黄体ホルモンは乳がんのリスクあり」とありましたので即刻摂取中止した所乳房痛も治まり、現在生検後二週間経過しますがしこりは3/1程度小さく平べったくなって来たように思います。
田澤先生の論文は本当にピタっと的中していると感激しています。
そして、マンモの結果、しこりとは反対の左乳房下方に「やや明瞭な円形っぽい7.8個前後の石灰化が丸く集まっている」のを確認。
本当に綺麗に円の中に集まっていました。
先生は「あるなぁ・・形は良性だが集まっているのが気になる、気になる・半年後に再受診して増えているようなら探しだして仕留める(私には意味不明でしたが)」とおっしゃいました。
その時には石灰化の場所の超音波の確認はなく、先週撮った画像を確認されたかは不明です。
帰宅後田澤先生の論文で、それがカテゴリー3の集簇性石灰化と解りました。
主人も同時にネットで田澤先生の「乳がんプラザ」を激読していて、
「すごい先生見つけたよ^^ 半年待つことないよ、田澤先生に究極のナイスパーで白黒つけようよ。
しこりになる前にしとめて頂こう、もしかして線維腺腫もしとめ外しているかもしれないので先生に再度診察して頂こうよ」と嬉しそうに言います。
私も先生のHPの論文とQ&A回答記事を数日で完読し「田澤先生にTS-MMTで決着をつけて頂きたい」と切実に思い、すぐに乳腺外科の予約を入れました。
11月の下旬の水曜日に予約が取れ、受付の方のお話では当日は先生の診察のみ後日「ST-MMT」の予約との事でした。
先生はお忙しいので「いつまでも待つわ」と思っていますが、今朝の「35923592石灰化が心配です。」さんの集簇性石灰化」の先生の回答を拝見し、私も診察とST-MMTを同日に行なって頂くことが出来ればとても嬉しいです。
その際に右しこりの「線維腺腫」も再診察をお願いしたいと思います。
田澤先生の診察で必要とあれば何度でも生検を受けたいと思います。
田澤先生、秘書様に私もメールをさせて頂いてはいけないでしょうか?
何卒宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
まず驚いた事は「HPの論文とQ&A回答記事を数日で完読」!
今となっては「そう簡単な事」ではありません。 素直に敬服します。
○流石に「完読」していると、理解が違いますね。
「60代で新たにできた線維腺腫」も「微細石灰化の集簇」もご理解いただいている通りです。
プラセンタが影響したのでしょうか?
どうしても「きちんと採取できたのか?」疑ってしまいそうになりますが…(本来ならこのケースでは、サンプリングエラーも疑うべき)
「線維腺腫」へのバネ式針生検の病理所見は比較的「信頼ができそうな内容=きちんと採取されている」ように思います(病理所見は完璧に思えます)
「微細石灰化」ですが、「4年前」は全く無かったのでしょうか?
♯ST-MMTするのであれば、「敢えて不要」とも言えますが、参考にはなります。(やはり、線維腺腫同様)年齢的に新たな微細石灰化は癌を疑わなくてはなりません。
「私も診察とST-MMTを同日に行なって頂くことが出来ればとても嬉しい」
「その際に右しこりの「線維腺腫」も再診察をお願いしたい」
⇒大丈夫です。
火曜日に予約すれば、(幸い、その線維腺腫?は対側なので)昼間の診察の際に「右のバネ式(もしくは超音波ガイド下マンモトーム ♯その形態による)」を行い、その日の夕方に「左のST-MMT」を行うことができます。
診断は100%がいいでしょう。
「秘書様に私もメールをさせて頂いてはいけないでしょうか?」
⇒是非、秘書へメールをご利用ください。
(この内容を、そのまま秘書にも送っておきます)
秘書室へメールは、
各ページの右上にある 「秘書室へメール」からご相談ください。
もしくは、こちらのリンクをクリックしてください。
質問者様から 【質問2】
以前質問 3658 「集簇性石灰化でST-MMT希望です」
いつもありがとうございます。
先生に巡り会えた事で悩める「乳腺科難民」から早々に脱出出来た一人です。
先日は葉状腫瘍の摘出手術〈乳房温存術〉をありがとうございました。
経緯として
・他院で右しこりバネ式、結果「2cm線維腺腫」でしたが、先生のMMTの再検査結果「良性の葉状腫瘍2.6cm」であり→今年1月「葉状腫瘍margin2cm」部分摘出手術して頂きました。
しこりの病理結果は変わらず「良性の良性葉状腫瘍」でしたが、なんと「1.5cmの「非浸潤性乳管がん」のおまけがしこりに隣接して一緒に摘出されたのは少し驚きましたが、先生に手術して頂き本当に良かったです。
先生も珍しい症例とお話されていましたが乳房の中はまさに神のみぞ知る領域なのですね。
葉状腫瘍も偶然摘出された「DCIS」も早々に転院し田澤先生に委ねた「私の勝利」+ 先生の「100%確定診断+
充分なmargin」という信念と執念の結果と捉えています。
そしてDCISの標準治療に対して私の我儘を快諾して頂いた事もとても感謝しています。
万万が一〈少し続く〉局所再発又は新たなる癌の発生時は先生に又早期に発見して頂き、その神業で又手術して頂くので何も不安はありません。
それ程先生の手術は素晴らしかったです。
2.6cmにmargin2cmの腫瘍摘出、傷口5cmでしたが、手術時間は30分、麻酔時間も35分、全ての処置で一時間内、〈主人が「入ったと思ったら出てきた」と驚いていました〉
もちろんドレーンも尿管の管もなし、術後全く痛みなし吐き気もなし、青タンもなし、手術した事さえすっかり忘れた日々。
先生に手術して頂く事が一番の精神安定剤でした。
先生の「今週のコラム64回目 そして到達したのが「創処置なし」」の処置は、極力患者の負担が少なくまさに「患者ファースト」ですね。
★これから田澤先生の手術を予定されている患者様、先生はまさしく神の手ですよ。
ご安心下さいね。
江戸川病院はとても斬新で楽しいですね。
患者を楽しませる工夫が随所に、副院長先生のポリシー、院内天井の巨大なイラストはストレッチャーに乗った患者さんも楽しめるようにとの事。
「取材で「病院に動物はどうも・・という患者さんに対しては?との問に「その時は亀さんのいない病院を紹介します」の返答にすっかり虜、素敵です。
江戸川病院。
病院のような匂がありません。
遊びに行く
ようなワクワク感があります。
私達夫婦も最初は仰天〈苦笑〉したのですが、数時間も滞在すればすっかりファンになり、
主人などは私の診察、検査・入院中、会社休みとり万障繰り合わせて全て付き添い〈診察室には私の命令で入りませんでしたが〉
毎回江戸川病院内を走り回り、有馬次郎〈アルマジロ〉を探し、エミューをからかい、亀さんにちょっかいを出し、でっかい魚と会話したり、ゴージャスなソファで居眠りしたり実に楽しんでいました。
帰宅すると「なんだ傷口の処置にいかなくてもいいの?」と少しがっかりしていました。
入院病棟の癒しのロビー、スタッフの方のTシャツの背中「一応仕事中」のプリントには笑いをこらえる事が出来ませんでした。
院内は賑やかで一瞬ここは病院だという事を忘れてしまいます。
通院に二時間〈近い方ですね〉は有にかかりますが次回の検査が一年後は少し寂しい位です。
後、余談ですが、現在江戸川病院で募集中の乳腺外科医様が入られたら、先生は少しはお楽になるのでしょうが私達はきっと困ってしまいますね。
田澤先生でないと駄目なのですから。
くどいようですが田澤先生に診て頂くことが最高の精神安定剤なのです。
先生のテレビ出演主人と楽しませて頂きましたが、実際の先生の方が素敵ですよ。
私も「NHKさんの〈その)番組」に先生が出演される迄は長生きしなくてはと思うようになりました。
乳房患者と乳がんプラザを必要とする人達の希望の星
〈どなたかがスーパーマンと表現されていました。ピッタリですね〉
いつまでもお元気でいて下さる事をお祈りしています。
…………………….
☆最後に、診察室でお聞きする事を忘れた〈DCISのおまけは想定外でしたので焦ったようです〉事を一つ質問させて下さい。
【質問です】
1.偶然摘出して頂いた「非浸潤性乳管がん」の追加切除のお話はありませんでしたので断端陰性だと思います
〈帰宅後、組織検査報告書で明記箇所を探したのですが
不明でした〉、先生は私の葉状腫瘍に癌並みの充分なmarginをつけて摘出して下さっていますので、これは葉状腫瘍共に断端陰性であったという認識で宜しいですか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
江戸川病院ともども過分な評価をしていただけ、ありがとうございます。
病院に対する感想については決して奇をてらったものではなく、患者さん達に病院であることをできるだけ意識しないで済むような配慮なんだと時々気づかされます。
(毎日いると、すっかり麻痺していますが)
「これは葉状腫瘍共に断端陰性であったという認識で宜しいですか?」
⇒その通りです。
期せずして、葉状腫瘍に隣接していたわけですが、きちんと切除範囲に入っています(ちなみに、癌に切り込んだ場合には、正常組織との差でそれと気づかされます。完全にマージンの中に入っていたので、術中全く気付きませんでした。)