[管理番号:3355]
性別:女性
年齢:38歳
患者の対する先生の姿勢にいつも感動しています。
乳がん告知から,検査ばかりで,それも期間があくので気が狂いそうです。
こちらのページをです。
こちらのページを見て何とか正気を保っています。
落ち着こう,考えたってあせたって仕考えたってあせたって仕方ないとわかっているのですが,情けない限りです。
それというです。
それというのも,乳がんだということ以外,何の情報もいただけていないからなのです。
ないからなのです。
7月初めに右胸上部内側にしこりを見つけ近所の婦人科を受診し,1.2cmのしこり
1.2cmのしこりが確認されました。
乳腺のクリニックを紹介され中旬に受診。
マンモ・
旬に受診。
マンモ・エコーとも心配な形の2.8cmと言われ,細胞診をしてもらい,その
をしてもらい,その日のうちに他院のMRIの予約をとってもらいました。
次の予約はMRた。
次の予約はMRIが出来上がる8月(上旬)日と言われましたが,しこりがズキズキ痛むのでいて
キズキ痛むのでいてもたってもいられず,細胞診の結果だけでも早く教えてほしいと強引にえてほしいと強引にお願いしました。
(下旬)日に「乳がんと出ています。これから検査していきれから検査していきます。」とだけ言われました。
目を見て話していただけないことやエコだけないことやエコー終了後は,あとは看護師からきいてと言って先生が退室してしまった
が退室してしまったことなどから少し不安になり,東北公○病院での手術が希望なので,
術が希望なので,できるだけ早くそちらに移りたい旨をお話ししました。
いやな顔をされましたがなんとか(中旬)日に公○病院の予約が取れました。
しかし,しこり発見から1か月以上たつこの日まで組織診をしない,つまりどんなが
んなのかわからないことが不安でたまりません。
エコーをしてもらっていましてもらっていますが,リンパ節転移の話などもされていません。
的外れなことはわかっていますが,教えていただきたいのです。
しこりが10日の間に2倍以上の大きさ1.2→2.8cmになったのはエコーの腕のコーの腕の問題なのか,それとも成長の早いがんなのか。
しこりの痛みはがんの進行や転移と関係があるのか。
胸の上部内側だと肺や胸筋への転移をしやすいのか。
そして強引に転院した公○病院で初診の(上旬)日に組織診をしてもらえるものものなのか。
結果が出るまでどのくらいかかるのか。
情けない自分が嫌になり,過呼吸で仕事にも集中できない日々です。
幸い学校に勤めているので,今は夏休みで仕事は休憩しつつ何とか続けています。
夏休み中に精神の安定を取り戻して子供たちと向き合いたいのです。
どうぞよろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「細胞診をしてもらい,そのをしてもらい,その日のうちに他院のMRIの予約」
⇒本来は…
MRIよりも先に組織診断(針生検)すべきです。
「しこりが10日の間に2倍以上の大きさ1.2→2.8cmになったのはエコーの腕のコーの腕の問題なのか,それとも成長の早いがんなのか。」
⇒そんな「成長の早い癌」はありません。 ご安心を。
エコーでの「病変範囲の捉え方」の問題でしょう。
逆に言えば…
「1.2cm」と捉えた(婦人科ですか?)位だから、(解り難いくらいだから)「マスとしてのvolumeは小さい」と想像します。
「しこりの痛みはがんの進行や転移と関係があるのか。」
⇒全く無関係です。
基本的に「乳癌に痛みはない」ですが、しかし時々「乳癌の腫瘍の部分が痛い」という方は確かにいらっしゃいます。
私の想像ですが…
そのような「痛い乳癌」の方は「30代~50代前半」まさに「乳腺症の多い年齢層」に多いことから「女性ホルモンによる刺激症状」だと思っています。
「胸の上部内側だと肺や胸筋への転移をしやすいのか。」
⇒全く無関係です。
腋窩に近いと「腋窩リンパ節転移」はどうしてもしやすい傾向はあります。(質問者の場合は内側だから無関係です)
そもそも「肺転移は血行性(いったん血管に入って全身を巡った後)なので腫瘍がどこにあっても、一緒」だし、「胸筋は転移ではなく、直接浸潤ですが、殆どありません」
「そして強引に転院した公○病院で初診の(上旬)日に組織診をしてもらえるものものなのか。」
⇒それは大丈夫です。
昔から(私がいたころからの)の伝統です。
「結果が出るまでどのくらいかかるのか。」
⇒1週間から2週間です。
「夏休み中に精神の安定を取り戻して子供たちと向き合いたいのです。」
⇒公○なら大丈夫です。
ご安心を。
質問者様から 【質問2】
田澤先生,いつもこちらのサイトを見て勇気づけられています。
前回の質問では,コピーペーストがうまくいかず,おかしな文章に
なってしまい申し訳ありませんでした。
にもかかわらず丁寧にお答えいただけたことで,その後の検査の日々も乗り越えることができました。
検査の結果が出て,今後の治療方針が決まりましたので,またご相談させてください。
右 充実腺管癌 しこり2.5cm トリプルネガティブ ki67は89パーセント
左89パーセント
左 非浸潤がん(マンモトームで確認。しこりになる前の状態とのこと)
病院の方針でコピーは渡せないとのことで手書きのメモをいただきました。
グレードはわからないが高いだろうとのことです。
リンパ節に画像上2つ3つ転移が疑われることやステージは2Bであることを口頭で説明されました。
遠隔転移はありません。
胸筋はぎりぎりだったと言わりだったと言われました。
トリネガだったことやリンパに転移があったことでかなり落ち込んでいます。
今後の検査や私の仕事,病院のスケジュールの関係で9月下旬からFEC×4,ドセタキセル×4の抗がん剤治療が始まります。
田澤先生のおっしゃるように手術を先行したい気持ちもありましたが,抗がん剤が効いているのをみればつらい抗がん剤も乗り切れそう,抗がん剤さえ乗り切ればあとは天国(どなたかの回答で田澤先生がおしゃっていましたね)だとも思い,(ki値が高いから抗がん剤も効きやすそうですし)
もし効き目がなければ即手術に移ってくださるという主治医(先生が以前いらした仙台の病院です)の言葉を信じて,納得して決めました。
長くなりましたが質問です。
①私の状態での無再発生存率・再発率(5年・10年)を知りたいです。
術前抗がん剤だとはっきりしないようでしたが,わかる範囲で知りたいです。
某芸能人のステージ2Bで生存率50パーセントというのは私のように
トリネガのことではと思い不安です。
②私は仕事を続けながらの抗がん剤治療を目指しています。
実際にこの抗がん剤で両立できている患者さんは多いのでしょうか?
職場は協力すると言ってくれています。
甘い考えでしょうか。
③しこり発見から2か月近くがたちます。
さらに手術までの1か月でこの元気ながんが転移する可能性はあるのでしょうか。
よく眠れず,食事もあまり食べられませんが,仕事が生きがいで,働いている間だけはいつもの自分でいられます。
しかし朝起きると絶望感に襲われ,心療内科を受診しようかとも考えています。
以前までの強い自分に戻って治療を受け,1年後,2年後…と笑っていられるように頑張りりたいのです。
先生,どうか私に勇気をください。
どうぞよろしくお願いいいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
2.5cmですね。
術前抗がん剤するからには、是非「小さくして温存」目指して頑張りましょう。
○ネットを見るとトリプルネガティブが悪者にされているようですが、気にする必要はありません。
基本的には(万が一)「再発した場合に治療薬剤が限られてくる」と捉えましょう。
だから、(術前にしろ術後にしろ)『抗癌剤を(再発しない様に)きっちりと行う事』それが大事です。
「①私の状態での無再発生存率・再発率(5年・10年)を知りたいです。術前抗が術前抗がん剤だとはっきりしないようでしたが,わかる範囲で知りたいです。」
⇒
再発率 34%
10年生存率 69%
「②私は仕事を続けながらの抗がん剤治療を目指しています。実際にこの抗がん剤で両立できている患者さんは多いのでしょうか?職場は協力すると言ると言ってくれています。」
⇒30歳代で(しかも職場の協力があれば)大丈夫です。
本当に「きつい時期」は(3週間のサイクルの中で)「3日間」です。 これを「土日にあてる」ような日程にすれば、大丈夫です。
「1か月でこの元気元気ながんが転移する可能性はあるのでしょうか。」
⇒大丈夫です。
無用な心配です。
「以前までの強い自分に戻って治療を受け,1年後,2年後…と笑っていられるように頑張りりたいのです。」
⇒頑張ってください。
再発しない確率の方が圧倒的に高い(2/3)のです。
ネットの(無責任な)情報は見ない様にすることが大事です。