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石灰化について

[管理番号:8368]
性別:女性
年齢:43歳
病名:石灰化
症状:
投稿日:2020年3月11日

田澤先生、いつもお世話になっております。

ID番号○○です。

今回はマンモグラフィーの結果について教えて下さい。

今年2月に、年に一度の定期健診(健診センター)でマンモグラフィーを受けました。

※エコーは昨年11月に田澤先生に診て頂いているので今回は受けませんでした。
(田澤先生のエコーしか信じられないので…)

そのマンモの結果ですが、
「カテゴリー2」で「両側上部 良悪性鑑別の必要な石灰化分布(集簇性)」「前回と比べ変化なし」「年一回の経過観察を必要とします」というものでした。

ちなみにマンモの経歴は、
2017年2月「カテゴリー2 両側腋窩部 明らかな良性石灰化」
2018年2月「カテゴリー2 右腋窩部 左内側 明らかな良性石灰化」でした。

2019年は健診センターではなく乳腺外科でマンモを受け、何も言われませんでした。

ここで色々と疑問が浮かびました。

カテゴリー2だから安心したいところですが、
「良悪性鑑別が必要なのに、カテゴリー2?」
「(乳がんプラザの過去のQ&Aを見ると)集簇性の石灰化は悪性の可能性が高い?」
なぜ「前回と比べて変化なし」なのに、今回は所見に色々書かれ、経過観察なのか?(今まで「経過観察」と書かれた事はありません)

この件について健診センターに問い合わせたところ、「その年の医師によって所見の書き方が違う事がある」「不均一高濃度乳房だからこういう書き方になったのかも」、結局は「カテゴリー2だから問題ないですよ」と言われました。

今回の石灰化、田澤先生はどう思われますか?両側上部ともST-MMTが必要なのでしょうか?
11月に田澤先生にエコーで診て頂いているので大丈夫でしょうか?

2014年8月18日の田澤先生のブログ『8/16講演「乳がんの最前線」を終えて』の中の石灰化カテゴリー分類表も拝見しました。

集簇性の場合はカテゴリー3以上となっていますが、集簇性でもカテゴリー2という事はあるのでしょうか。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「そのマンモの結果ですが、
「カテゴリー2」で「両側上部 良悪性鑑別の必要な石灰化分布(集簇性)」
「前回と比べ変化なし」「年一回の経過観察を必要とします」というものでした。」

⇒カテゴリー2なのだから、気にしないでいいと思いますよ。

「なぜ「前回と比べて変化なし」なのに、今回は所見に色々書かれ、経過観察なのか?」
⇒この答えは、「その年の医師によって所見の書き方が違う事がある」だと、(経験者の私からも)そう思います。

医師によって、記載表現は様々です。
 性格によっても異なる(慎重派は「経過観察」と書きがち)し、経験によっても異なる(良性の診断に自信があるものは「異常なし」とするが、自信が無い医師は「経過観察」としがち)

「今回の石灰化、田澤先生はどう思われますか?」
⇒上記通り(あくまでも良性所見)であり、「経過観察」と記載されているのは「来年も検診を継続しましょう」という意味だと思います。

「両側上部ともST-MMTが必要なのでしょうか?」
⇒カテゴリー2で、それは不要です。

「集簇性の場合はカテゴリー3以上となっていますが、集簇性でもカテゴリー2という事はあるのでしょうか。」
⇒実際には集簇性と言う程の「集簇」ではないのだと思いますよ。
 心配ないと思います。