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乳がんの精密検査 不安な毎日です。

[管理番号:8860]
性別:女性
年齢:44歳
病名:
症状:
投稿日:2020年9月4日

はじめまして。
8月に受けた人間ドックの結果から、乳房の精密検査をしています。

乳がんの検診は40歳から2年に一度受けており、今回が3回目です。
1回目は異常なし、2回目はエコーは異常なし、マンモでは局所性非対称陰影で再検査となりましたが、特に異常なしと言われました。

そして、今回、郵送で頼んでいた検診結果について、ドックから1週間後に電話があり、急ぎ郵送するので受診して欲しい、と言われました。

送られてきた結果では、マンモでは左側に等濃度楕円形腫瘤、境界明瞭、カテゴリー3、エコーではやはり左側に境界明瞭な低エコー腫瘤、拍動時血流信号ありの1センチの充実性悪性腫瘍の疑い、カテゴリー4とありました。
また、エコーでは良性の腫瘍かわ左右に散発しているともありました。

2年前まで何もなかっただけに、そして、時々セルフチェックはしていても分からなかっただけに、突然たくさんの結果が書かれていてとても混乱しました。
取り急ぎ、他の病気でもお世話になっている大学病院に紹介状を書いてもらい、受診しました。

初診では問診とごく簡単な触診、マンモをしました。
2回目には
エコーと組織診をしました。
この後、MRIの予約を入れ、その2
日後にMRIと組織診の結果について聞きに行くことになりました。
また、結果次第では、ということでCTの予約も入れました。

初診の時に、病院で医師に「自分ではしこりがはっきり分からないが、どこにあるのか」と聞いてみたのですが、「これかな、というものはあるけど、触診でははっきり分からない。」と言われました。
また、2回目にはしこりの大きさについて聞いてみたのですが、「10ミリほどだが、その周りにもいくつか小さい腫瘤があるので、それからも病変が見つかればその範囲となる。」と言われました。

先生にお伺いしたいのは
1 多発性だった場合は、腫瘍が小さくても早期ではないのでしょうか。

2 このような経過で癌が発見された場合に、深刻な転移が進んでいるということはありますか?

通院するごとに、乳がんなのだろうという気持ちが強くなっています。
すぐに治療を受けるつもりでいますが、一番気掛かりなのが、私の余命です。
子供がまだ小さく、子供の様々な節目に一緒にいてあげられないのではないか、多感な時期の子供に寄り添ってあげられないのではないか、それだけが心配です。

様々な記事をネットで調べると、乳がんの予後は他の癌に比べると良好だとありますが、現段階でステージが進んでしまっているとそうとも言えないのではないか、また、多発性の場合の予後はどうなのか、どんどん不安が膨らんでしまい、知人から教えていただいたこちらで相談させていただきました。

先生の手元にデータがあるわけではなく、診断ができないことは承知しておりますが、先生のお考えを教えていただけたらありがたいです。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「1 多発性だった場合は、腫瘍が小さくても早期ではないのでしょうか。」
⇒全く違います。

 あくまでも「最大浸潤径」であり、「合計」ではないのです。(つまり「一番大きいもののステージ」となります)

「2 このような経過で癌が発見された場合に、深刻な転移が進んでいるということはありますか?」
⇒それは100%ありえません。
 ご安心を。

★ 「結果次第では、ということでCTの予約も入れました。」とあるように、(画像だけでは)癌と確信できない程度の所見のようです。
 1.(質問者が心配しているような深刻な状況であれば)我々には一目で「癌とわかる」のですよ。(つまり、全くそんな状況ではないということ)
 2.(例え癌だとしても)CTを撮影する必要はありません(無駄な被爆:この程度で遠隔転移はありえません)

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

精密検査の結果
性別:女性
年齢:44歳
病名:
症状:
投稿日:2020年9月16日

管理番号8860番で質問させていただいたものです。

人間ドックで要精密検査となり、不安の中、過ごしておりましたが、本日、結果を聞くことができました。

人間ドックでは、左側に1センチの悪性充実性腫瘤の疑いの腫瘤があり、その他にさらに小さい良性の充実性腫瘤がいくつか、という所見で、カテゴリー4でした。

乳腺外科を受診し、マンモ、エコー、針生検、MRIを行いました。
その結果、マンモ、エコーでは人間ドック同様疑いがあったのですが、針生検では悪性のものは出ませんでした。
また、1センチの腫瘤の周囲にある腫瘤(ドックでは良性と言われていたもの)が悪性だった場合もあるとのことで、MRIで広がり診断を、と言われたのですが、それも特に気になる所見はなかった、とのこで、半年後に経過を見ることになりました。

では、腫瘤は何だったのか、とお伺いしたところ、線維腺腫だろうということでした。
こちらのコラムでも、40代でも最近はなることがある、と読んではいたものの、自分は違うのではないかと心配していたので、やはり先生のおっしゃることは的確だと再確認いたしました。

気になることといえば、悪性の疑いと言われた腫瘤だけの生検であることです。
「周囲の(ドックでは良性の)腫瘤も大丈夫なんでしょうか?」と聞いたところ、「おそらく同じものだろうと考えている。
が、生検はしていないので、半年後に見せてもらって変化がないかどうか確認する。
もし、そのときに大きさなどに変化があれば、再度生検をして調べる」とのことでした。

そこで質問なのですが、

1 良性と思われている腫瘤であっても、今回生検してもらうべきだったでしょうか?

2 次回の受診が半年後です。
間隔が開きすぎている、ということはないですか?
 病院で「その間に急に大きくなったらどうしましょう」と聞いたところ、「その時は良くないものかもしれないので来てください。
まあ、おそらくないと思いますよ」と言われました。

何でもないと言われたいと望んでいたのに、いざ言われたら本当なのか不安になりました。

教えていただけましたらありがたいです。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

文面読みました。

質問者は(その1cmの癌を疑われた腫瘍は良性と安心し)「他の腫瘍が大丈夫なのか?」という趣旨のように見受けますが…

私から見ると、(それよりも)『本当にそのカテゴリー4の1cmの腫瘍の組織診の結果が大丈夫なのか?(精度が大丈夫なのか?)』が心配です。(組織診が上手くできない乳腺外科医が「悲しいかな」存在するからです)

『線維腺腫だろう』という、その担当医のコメントも気になります。100%確定診断という雰囲気ではないからです。