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再転移での治療質問

[管理番号:7656]
性別:女性
年齢:51歳
病名:乳がん
症状:遠隔転移

2014年 9月(中旬)日 温存手術 

診断 Breast carcinoms,It breast,excision;pT2 pNX
Invasive ductal carainoma;

所見 Solid-tubular carcinoma
A領域 f,lyo,vo
浸潤径:2.5×2.0cm
腫瘍内乳管内成分:mild, 乳管内進展:maild,
切除断端:陰性
   核異型度(日本乳がん学会)grade3(核異型score3, 核分裂 
   scor3) Scaeff-Bloom-Richardson clasification:
   grade3(管腔形成 3+核異型 3+核分裂3)
   免疫染色結果:ER(Score 3b;50%以上), PgR(Score   
   3b:50%以上)
   HER2(Score 1) Ki-67 index(>30%)
   廃鶏の乳腺組織 blunt duct adenosis,cyst,lobular
hypereplasia,columnar cell hyperplasia

2014年10月  CT 抗がん剤 4回

2015年 2月  放射線30回

        ホルモン療法 タモキシフェン服用(抗がん剤ダメージで閉経した様子)

2017年2月あたりから生理がありタモキシフェンを休薬したりで経過観察。

2018年8月 胸骨 肺骨に転移
      リュープリン・フェマーラ
      放射線(肺骨)サイバーナイフ(胸骨)
      骨には痛みがあったため放射線をしたのだと思う。

      ランマーク

2019年 8月(上旬)日 CT検査にて肺への転移
         フェソロデックス
         ランマーク
         リュープリン

肺の影は1センチ程度の小さい物
最善の治療方法を知りたいです。

今のホルモンの変更で十分であればそれを信じます。

抗がん剤はあまり賛成な気持ちではありません。

生活の質が酷くなってしまうからです。

独身で会社を経営しています。

仕事もしていかなければなりません。

母親を最後まで見送らなければなりません。

今の進行状況で私は10年サバイバーできますでしょうか?

親兄弟には転移の事は伝えていません。
(骨転移から伝えて無し)

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「抗がん剤ダメージで閉経」
⇒化学療法閉経です。
 TCではほぼ100%なります。

「2017年2月あたりから生理がありタモキシフェンを休薬したりで経過観察。」
⇒?
 化学療法閉経から(月経)回復したら、(タモキシフェンはそのままで)LH-RHagonist併用するべきです。
 ★質問者にとっては「今更・」ですが、他の(同様な状況にいる)閲覧者の参考のために記載

「今のホルモンの変更で十分であればそれを信じます。」
「抗がん剤はあまり賛成な気持ちではありません。」

⇒現在の(フェソロデックス ランマーク リュープリン)にpalbociclibを併用することです。(主治医の頭の中にも当然あるでしょう)

「生活の質が酷くなってしまうからです。」
⇒上記であれば、全く問題ありません。(口内炎くらいです)

「今の進行状況で私は10年サバイバーできますでしょうか?」
⇒肺転移も小さく、骨転移ならば十分期待できます。
 頑張りましょう。

 ★ただし、そのため(長期生存)には化学療法もワンポイントリリーフとして躊躇すべきではありません。(eribulinなど生活の質を落とさずに「絶大」な効果が期待できるものもあります。Bevacizumab + paclitaxelもいい薬剤です。無論anthracyclineも未使用なので上手に使うべきでしょう)

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

再々々転移からの治療方法
性別:女性
年齢:53歳
病名:乳がん 骨・肺・肝臓転移
症状:痛み無し
投稿日:2020年9月10日

2019年8月14日に質問ありで今回が2回目の質問です。

肺転移の治療としてリュープリン・フェソロ・イブランスを最終的に行って来ましたが肝臓への再々々転移ありで本日、アフィニトール10mg・エキセメスタン25mgに治療変更です。

肝臓には1.7mmの腫瘍が2個確認されています。
(CT画像より)
肺の腫瘍もイブランス半年使用しましたが若干増悪しているとの事。

骨転移はほぼ消えています。

イブランスの前にベージニオを服用しましたが副作用にて断念しイブランスに変更になっています。

本日、主治医先生からは抗がん剤をすすめると言われましたが私の返事も悪くホルモン治療の変更とアフィニトールを私が使用できるかも試す必要があるので2週間分のみ処方されました。

イブランスでは口内炎が酷く副作用で現れました。

前回の質問で10年サバイバー出来るか質問させていただきました。

あの時から1年で肝臓に再々々転移となったわけですが。

抗がん剤治療をうけなければ直ぐに生命に関わってきますか?

抗がん剤治療をうけると生活の質が落ちますし、抗がん剤治療のエンドレスは受け入れる事が難しいです。

自分でもどうしたりのか、どうするべきなのか分からないのが本当の所です。

セカンドオピニオンをうけるべきでしょうか?
セカンドオピニオンを田澤先生にしてもらう事はできるのでしょうか?

抗がん剤をうけなければどのくらいのスピードで命に係わるのでしょうか?

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

私は決してeverolimus(アフィニトール)を用いることはありません。(効果と副作用のバランスが最悪のため)それに比較すれば抗がん剤の方が100倍位「効果」があり、「副作用」も軽い。

質問者はまずは『今週のコラム 248回目 治療(乳癌の治療)』の『1-2.全身治療(薬物療法)vol. 2 再発治療』を熟読してください。

「抗がん剤治療をうけると生活の質が落ちますし、抗がん剤治療のエンドレスは受け入れるれる事が難しいです。」
⇒上記コラムをご覧ください。
 それでも抗がん剤を拒否するようであれば、(私には)何もいう事はありません。

「セカンドオピニオンを田澤先生にしてもらう事はできるのでしょうか?」
⇒この場で十分です。