[管理番号:8884]
性別:女性
年齢:61歳
病名:
症状:
投稿日:2020年9月13日
2004年ステージ1の乳がんホルモン陽性HEA2マイナスでリンパには転移なく温存で手術しました。
断面がマイナスのため放射線はしませんでした。
2年間ゾラテックス抗がん剤EC療法4クールしてノルバテックスを四年半くらい服用しました。
その後検診受けておりましたが再発なく過ごしておりました。
2019年たまたま他の理由でCTをとったところ大腿骨が溶骨と軟部組織にも腫瘍がみつかりPETCTをしまして仙骨や肋骨、胸腰椎に骨転移がありました。
痛みとかはなく気が付きませんでした。
溶骨していたところは放射線をあてアナストロゾールを服用しました。
その後PETCTしたら放射線の効果で大腿骨や仙骨の腫瘍は薄くなりました。
また胸椎は消失腰椎には限局した腫瘍がありましたが主治医からは改善傾向にあるからと言われアナストロゾールをそのまま服用しましたが3ヶ月後腰椎の腫瘍増悪しましたが先生はもう少し様子みたいからとアナストロゾール服用しましたがやはり腰椎は増悪しましたので耐性ができた為イブランスフェソロデックスに変更。
イブランス125服用しましたが白血球減少のため100に変更して3週間服用しましたが
白血球減少2週間休薬白血球戻り75で3週間服用白血球減少のため2週間休薬して白血球戻りました。
4週間一回のフェソロデックスがあるので先生は75を2週間服用し2週間休薬とのこと。
このような場合田澤先生ならどのようにされますか?
100で2週間服用して2週間休薬とか、2週間休薬すれば白血球が戻るような感じなので。
100を3週間服用2週間休薬してフェソロデックスではなく飲み薬のホルモン剤に変更するとかあると思うのですがイブランスを服用することによりフェソロデックスの効果を高めるそうなので私は増やしたい気持ちはあるのですが。
75を2週間服用2週間休薬でも効果があるのですか?まだその結果はでておりません。
効果がでているかいないかで考えればよいのでしょか?イブランスの副作用はあまり感じません。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「このような場合田澤先生ならどのようにされますか?100で2週間服用して2週間休薬とか、2週間休薬すれば白血球が戻るような感じなので。」
⇒Fulvestrantは確かに4週に1回ですが…
私なら、そこには拘らずに
Palbociclib 100mg 3週間内服2週間休薬
(それに合わせて)Fulvestrant 5週に1回投与
質問者様から 【質問2 】
乳がん晩期再発骨転移イブランス フェソロデックス終了後の治療について
性別:女性
年齢:63
病名:
症状:
投稿日:2022年3月8日
こんにちは。
前も質問させて頂きました。
ありがとうございます。
2004年手術
2019年骨転移再発
アナストロゾールを経てイブランス、フェソロディクスで治療継続中でそろそろイブランス フェソロデックスも2年になります。
骨髄抑制のためイブランスは3週間服薬1週間休薬なのに白血球減少してしまい75を2週間服薬2週間休薬でしか続けることができませんでした。
フェソロデックスが4週間に一回のためということもありましたので。
その2週間の服薬に不安もあり田沢先生に質問させて頂きました。
先生はフェソロデックスは確かに4週間に一回ですが私はそこにこだわらずイブランス100を3週間服薬2週間休薬という回答を頂きました。
私もやっぱり3週間しっかり服薬したいと思っていたのでそこを頭にいれPETーCTをしましたが画像上は癌が消退したため変更の意思を主治医に伝えれずイブランス2週間服薬2週間休薬の治療で2年経ちました。
2021年10月時点で画像上は癌は消退しています。
しかし2年も続けていると骨髄抑制がおこり2週間服薬2週間休薬でも好中球が1000以下の500台や600台になるようになってきたので主治医は今度はイブランスを50減らし2週間服薬2週間休薬という治療を考えているようです。
75が最低のラインだと思っているのに50に減薬するところまできているのでそろそろ治療変更になるのではと思って先生のコラムや質問コーナーを拝読させて頂きHER2陰性は
Bevacizumab+Paalitaxel
の分子標的薬?抗がん剤?の治療が良いと書かれているのを見ました。
イブランス フェソロデックスの後治療するとしたら先生ならどのようにされますか?
このまま骨転移憎悪になるか臓器に転移した場合イブランス フェソロデックスは終了になると思うので。
私は先生がとても良いとされているBevaizumab+paclitaxelに期待しています。
アフィニトールは副作用も強く先生ならおすすめはしないと言われていましたので。
大変お忙しいのにすみません。
先生ならイブランスフェソロデックスの治療の次は何をされるのか考えをお聞きしたいです。
なにしろ15年前の手術であり手術した病院と今治療している病院は違います。
手術時のデータは今の病院の先生にはもちろんいっているので主治医はわかってみえますが私はホルモン+
HER2-PGR?+というくらいしかわかりません。
ステージは1でした。
どうぞ先生よろしくお願いします。
文書下手でごめんなさい。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは田澤です。
先生ならイブランスフェソロデックスの治療の次は何をされるのか
⇒画像上CRなのであれば…
患者さんがpalbociclibを辞めたいのであれば、ホルモン療法単独としますし、
患者さんが「palbociclibを継続している方が安心」というのであれば、(2年間に拘る必要はなく)4年以上継続している患者さん達も(当院には)大勢いらっしゃいます。
★50mgへ減量するよりは100mgで3w内服して「3w休薬で回復」する場合は「3w内服、3w休薬」としては如何でしょうか?(Fulvestrantが6w毎でも何ら問題ありませんが、そこがどうしても気になるならFulvestrant⇒Letrozoleへ変更しましょう)
ご参考に
質問者様から 【質問3 】
乳がん晩期再発。
性別:女性
年齢:63
病名:
症状:
投稿日:2022年4月8日
こんにちは。
3度目の質問になります。
お忙しいのに本当に申し訳ありません。
2度目の質問で回答を頂きました。
ありがとうございます。
PETーCTを半年に一回していまして回答を頂いてから検査日が近いこともあり画像で判断するまで様子見ることにしました。
骨髄抑制のため主治医はイブランスを75を2週間服薬2週間休薬フェソロデックスでと言われて2年ほど続けてきました。
その間画像上は癌が消退しました。
昨年10月時点。
そのような服薬状況でもイブランスを続けているうち好中球が1000以下になり主治医はイブランス50を3週間服薬1週間休薬フェソロデックスということを言われてそのように服薬を始めました。
まだワンクールしか50を3週間服薬1
週間休薬していません
3週間イブランスを飲みきったあとPETーCTがありまして1週間休薬をして診察になり結果を聞きました。
結果は第2腰椎に結節状に集積を認め骨硬化も前回より進行しており骨転移再燃を疑うとありました。
今年4月時点。
その他全身像にてはリンパ節転移遠隔転移を疑う集積はないとの事でした。
第2腰椎は3年前乳がん骨転移発覚のときから骨転移がありアナストロゾールで消失はしなくてイブランスとフェソロデックスで消失はしましたが今また再燃したようです。
最初に第2腰椎に集積したときよりは強くないそうです。
腫瘍マーカーは3年前の骨転移発覚時は
CEAは6.3
CA15-3は13
でしたがNCCST439は78ありました。
今現在治療の結果
CEAは1.0
CA15-3は7.0
です。
NCCST439は前回は3.0
で基準値内まで下がりました。
徐々に下がってきました。
第2腰椎が再燃してからの
NCCST439はまだ結果が外注に出す為でておりません
主治医はそのNCCST439の結果をみて上がっていれば薬変更。
値が上がってなければまたイブランスとフェソロデックスで3ヶ月くらい様子みて、画像判断して悪くなっていれば薬変更。
悪くなっていなければ第2腰椎を放射線することも考えてみえるようです私は1つの薬を長くつかいたいと思っています。
イブランスやフェソロデックスのように副作用も少なく効果もあり私にはとても良かったので。
今迄は画像上は消失していたため田澤先生がイブランス100を3週間服薬白血球戻らなければ3週間休薬してフェソロデックスでと回答してくださったのに主治医に伝えることができませんでした。
田澤先生に質問です。
このように骨転移が再燃した場合
?イブランスを増量したらまた効果も期待できますか?
私は長くイブランスとフェソロデックス使いたいので増量して使いたい気持ちがあります。
試す価値はあるのでしょうか?何も言わなければ主治医はイブランス50を3週間1週間休薬になりそうです。
第2腰椎が再燃したのだから何かを変えないと憎悪していくのではと不安です。
②今再燃した時点ですぐ放射線を当てたほうがよいのでしょうか?
③薬変更となったら田澤先生ならどのような薬にされますか?
主治医にも薬変更になるからどんな薬が尋ねましたが考え中と言われてまだ聞いてはいません。
④骨硬化するのは癌がひどくなっているということですか?
お忙しいとこ本当にすみません。
よろしくお願いします
田澤先生から 【回答3】
こんにちは田澤です。
第2腰椎は3年前乳がん骨転移発覚のときから骨転移があり
アナストロゾールで消失はしなくてイブランスとフェソロデックスで消失はしましたが今また再燃
⇒照射しましょう。
少なくとも「2年以上」(画像上は)その部位だけにコントロールされているのだから「局所療法としての放射線照射」を(私なら)勧めます。
★例えるなら、(肝転移だとしても)薬物療法で長期間(2年以上)その部位だけにコントロールされていれば、(それが1か所であれば)局所療法(肝臓の場合には手術やトモセラピーなどの選択肢)を考えてもいい時期なのです。
ご参考に。
Palbociclibの用量に関しては…
私の(かなりの症例数の)経験上…
3週内服1週休薬のスケジュールに拘った減量(125→100⇒75→50)よりも休薬期間延長(125は無理でも100として3週内服2週休薬もしくは3週内服3週休薬)の方が、効果も高いし、(通院間隔が伸びるので)患者さんにとっても歓迎されます。
★もしかして主治医にとって、白血球や好中球減少が気になるのであれば、(抗がん剤の時のように)予防的抗生物質を処方しておけば「何ら」問題ありません。(私の経験上)
ご参考に。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/4/18
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