[管理番号:468]
性別:女性
年齢:40歳
先日受けた人間ドックの、マンモグラフィー検査で、FADカテゴリー3でひっかかり、後日エコーをしたところ、FADにはしこりは無かったのですが
他に右乳房に二つしこりが発見されました。
乳房外来にかかりその医師の見立てでは、
①脂肪のようなもの ②繊維腺腫
の良性腫瘍のようなので、経過観察で良いのでは?
ということでしたが、念の為 細胞診をお願いし、エコーをしながら、細胞をとってもらいました
昨日結果が出て
①の脂肪のようなもの・・・は判定不適正
所見は、血性成分や脂肪細胞、結合織が少数う散見されるのみで、明らかな上皮成分は採取されていません。標本の範囲では明らかな悪性所見は認められませんがフォローしてください
②のしこり・・・クラス2
血性成分を背景に入館上皮細胞が小集塊状に少数出現しています
細胞異型はごく軽度で悪性所見は認められませんが細胞少数で確定的ではないので引き続きフォローしてください
との報告書でした。
医師からはエコーと合わせてみても
悪性を疑う要素が今のところ見当たらないので
経過観察をしていきましょう・・・と言われました
三か月後の再診になりました
が・・・
①の判定不適正が、気ににかかり先生にご相談させて頂きました
三か月後の診察で大丈夫なのでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「超音波で見えた2つの所見」についてですね。
細胞診は「ある程度、数をこなしていないと」今回のような残念な結果になりがちです。
私であれば、①は細胞診でも良さそうですが、少なくとも②は針生検(バネ式もしくはマンモトーム)をします。(勿論、ご本人の同意を得てですが)
回答
「①の脂肪のようなもの・・・は判定不適正」
⇒これは、明らかに「サンプリングミス(採取量不足)」です。
「数をこなしている」医師出ない細胞診は難しいのです。
「②のしこり・・・クラス2 (細胞少数で確定的ではないので引き続きフォロー)」
⇒結局これも「細胞数が少なく」何の足しにもならない診断となっています。
「三か月後の診察で大丈夫なのでしょうか?」
⇒(万が一、悪性であっても)3カ月なら大丈夫(大きくはならない)とは思いますが…
私の意見としては『無駄に細胞診をして、(結局)良性か悪性なのかも解らない医師ではなく』、「きちんと診断をつける」医師に診てもらう事を勧めます。
◎「細胞診をして、結局、確定診断もつかず、3カ月後フォロー」
⇒この診療の意味が、私にはわかりません。
★質問者を攻めている訳では勿論ありません。
ただ、「このQandAを見ている他の方達」が『今度は自分の番の際に、不適切な診療が行われない様に知っておいてもらいたい』ので敢えて、ここで記載します。
『今回の診療では「何も解決されないまま」ただいたずらに(不安をいだかせながら)3カ月後に再度受診しなくてはならない』
これは私は正しくない。と思います。
『良性を良性と確定診断つける』事も大事な医療だと思います。
私であれば、針生検をして『①は○○、②は△△でした。全く心配ありません。良性が悪性になる事はありませんので経過観察は一切不要です。1年に1回の検診を継続しましょう』とします。
質問者様から 【感想2】
先生、ご返答をありがとうございます。
きちんと見てもらえるような、医師に会えるか不安ですが、違う乳腺専門医を本日予約しましたので、来週には別の医師に診察をしてもらうようにします。
田澤先生の病院へかかりたいのですが、なかなか行ける距離に住んではいないので、残念です。
本当にご丁寧にありがとうございます。