[管理番号:3677]
性別:女性
年齢:35歳
35歳、未婚、出産経験なしです。
年明けから右の腋の下の疼痛自覚があり、
生理周期で痛みがなくなり忘れることもありましたが、4月に右の乳首先端の痛みとともに、米粒大の真っ白なものができていました。
5月早々に上記を主訴に初めて乳癌検診に行きましたが、『脇の下の痛みは生理周期によるもの。
乳首の白いのは化膿してるだけ、自然排泄を待てばいい。
それより左乳房にエコー上しこりがあるので念のため細胞診を。』とのことで検査しました。
結果は電話で『良性だったので問題ない、一年後にまた。』との連絡で、クラス分類は不明ですがそういうことでした。
乳首に関しては、その後すぐに、絞り出せそうだったのでやってみると、米粒大の真っ白な水分みのあまりない塊がでてきて、
その後も定期的にしぼると数ヵ所からものすごく小さな粕がでてきていました。
しこりがあったことと、右の腋の下の痛みが気になっていたのもあり、たまに自己検診をしていましたが、先日、右の10時方向にコリッとしたしこりを発見し、検診を受けた病院では半年後じゃないと再診はできないと言われ、別のクリニックに行きました。
細胞診採取の時に『血性だね…血性だ…』と先生がつぶやき、結局クラスⅤの判定でした。
サイズは10×13mm。
細胞所見には、『血性背景に、核異型著明な異型乳管上皮細胞を集塊状~孤立性に多数認めます。
二相性は不明瞭で、配列不整や結合性の低下、核の大小不同を認めます。
Ductal carcinomaを考える細胞像です。』と書いてありました。
後日、組織生検をすることになっていますが、
これはどのタイプの癌が考えられますか?
充実腺管癌でしょうか?
また、治療計画と経過としてはどうなりますか?
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「これはどのタイプの癌が考えられますか?充実腺管癌でしょうか?」
⇒細胞診から判断する事は不可能です。
組織診をすれば解ります。
「また、治療計画と経過としてはどうなりますか?」
⇒少なくとも5月早々に受診した病院では「認識できなかった」程度のものですから当然早期です(10mmですし)
まずは「術式決定のためにMRIでの拡がり診断」が必要となります。
(拡がりが狭いならば)乳房温存術、(想定外に広い、もしくは多発ならば)乳房全摘となるでしょう。
♯乳房温存ならば「放射線照射は必須」となります。
○術後療法(薬物)は「サブタイプ」によって「効果の有るものを行う」ことになります。