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良性葉状腫瘍の経過観察について

[管理番号:606]
性別:女性
年齢:32歳
はじめまして。
胸にしこりを発見し、マンモ・エコー・組織診を行なったところ、良性の葉状腫瘍という診断を受けました。
しこりは二つあり、1.4センチのものに小さいものが雪だるまのようにくっついていて、二つあわせて2センチほどだということでした。
組織診は3箇所搾取し、まずは3箇所とも良性だということです。
今後は経過観察となり、3ヶ月後に来てください。と言われました。
ただ、葉状腫瘍を調べる限り、良性でも手術にて取るという診察が多い中で、
まずは経過観察という結果に疑問を抱いてます。
しこり全てを調べたわけではなく、悪性の可能性も否定できない気がするのですが…。
心なしかしこり部分も痛み、脇の下のリンパもチクチク痛みます。
(脇の下にはしこりはありませんでした。)
先生のご意見を伺いたく思います。
どうぞよろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「2センチの葉状腫瘍」
 これを「経過観察」としているのは「葉状腫瘍の怖さ」を知らないからだと思います。

回答

「葉状腫瘍を調べる限り、良性でも手術にて取るという診察が多い中で、まずは経過観察という結果に疑問」
⇒質問者の感覚は正しいです。
 葉状腫瘍は「経過をみていて、大きくなった!」と思ってから手術をしても「再発のリスク」がどうしてもでてきます。
 一旦「再発」すると「何度手術をしても、再発を繰り返し」ついには「悪性葉状腫瘍が出現」という事になりかねません。
 脅かすつもりはありませんが、一度そのような経験をすると(私の場合には、大学時代に先輩の患者さんに、まさに「そのような患者さん」がいました)
 
 本来「葉状腫瘍」は「良性で、小さいうちに(安全なマージンをつけて)切除」すれば根治するのです。
 初期治療で躓くと「大変な後悔」となります。
 
◎是非、今の内に「安全なマージンをつけて」摘出をお勧めします。