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バネ式針生検の良性葉状腫瘍

[管理番号:885]
性別:女性
年齢:24歳
はじめまして。初めて質問致します。
高校生の頃から右胸内側上部にしこりのようなものがあり、当時はあまり気にしていませんでしたが、今年2月に卵巣の痛みで婦人科に行き、排卵していないとのことで排卵誘発材を処方されました。その後生理は来ましたが、しこりのある右胸の痛みや張りが普段より強くなり、4月末に乳腺専門クリニックを受診しました。(高校生の頃からしこりの部分を押すと痛みがありましたが、更に強い痛みでした)
しこりの部分だけを触った触診、マンモ、エコーをされ、3センチはあるねと言われ、念の為針生検しましょうとのことで、その日にバネ式針生検をして頂きました。
後日結果を聞きにいくと、良性の葉状腫瘍だねと言われ、大きくなる可能性があるから手術した方がいいと思う。ここはできないから病院考えてまた教えてくださいと言われました。その際、病理レポートは見せてもらえず、紙に葉状腫瘍と書かれたのみで、詳しいサイズなども分かりませんでした。その時に私も聞けばよかったのですが、癌ではなかった安心感と良性との言葉に安堵してしまい、聞かずに終わってしまいました。そのクリニックがいつもいっぱいで長く質問などすると苛立ったような対応をされるのでそれ以上聞きにくかったのもありますが…。
診断のあと葉状腫瘍という病気を自分なりにネットの情報で調べてみると、良性でも転移する可能性があり、更に摘出してみないと境界悪性なども分からないと書かれており不安になりました。
長年放置していた私も悪いのですが今回この掲示板を覗いた時に
先生が他の質問者の方に針生検の
結果の時に良性の葉状腫瘍と回答された方は境界型悪性腫瘍の確率
があるとおっしゃっていましたが
その確率は高いのでしょうか?
針生検で良性の葉状腫瘍と回答
された方は摘出後線維腺腫だったという可能性は低いのでしょうか?
また最近喉のした辺りが痒くなり空咳が出ることがあるのですが、肺に転移してしまっている可能性はありますか?
家ではあまり出ないので外のクーラーなどで出るのかなと思ってもいますが何もかも不安になってしまいます…(ここしばらくは出ない日がほとんどですが…)
もし境界型悪性腫瘍の確率が高い
場合私も再発は避けたいですし、技術のある信頼できる医師に
お願いしたいと思っています。
掲示板を以前から拝見させて頂いていましたが他の掲示板よりもとても丁寧にそして患者の事を考えて回答されているのをみて関西からなのですができれば田澤先生にお願いできたらとも思っています。
その場合術前検査などは予定日の
前日などに行って頂けるのでしょうか?
交通費などもありできればまとめて行けたらなと思っています。
大変長くなりましたがよろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「3cmの葉状腫瘍」ですね
 担当医のいうように「摘出すべき」です。

回答

「良性でも転移する可能性があり」
⇒この「転移」とは「遠隔転移=肺など」のことでしょうか?
 
 良性の葉状腫瘍で「転移などおこしません」もしも「転移」するならば、それは「良性といってはいけない」ものです。
 私は、その「ネットの情報」を見た事は勿論ありませんが、「もしも事実ならば、それは病理検査の誤り」となし、決してあってはならない事です。
 
「良性の葉状腫瘍と回答された方は境界型悪性腫瘍の確率がある」
⇒確率的に低いです。
 私が経験した「境界悪性」の殆どは「5cm以上、もしくは明らかに急速増大した」場合でした。
 私が最近経験した「マンモトーム生検で良性葉状腫瘍⇒摘出したら境界悪性葉状腫瘍」は「急速に増大して5cmくらいになった腫瘍」でした。
 なので、術前から「本当に良性?」と内心疑っていた腫瘍でした。
 「長年放置していた(急激増大ではない)」「3センチくらい」であり、針生検で「良性」であれば、「境界悪性の可能性は相当低い」と私は思います。
 
「針生検で良性の葉状腫瘍と回答された方は摘出後繊維腺腫だったという可能性は低い」
⇒これはかなり少ない(殆ど無い)と言えます。
 私の経験でも無いと思います。(記憶にはありません)
 (針生検で)葉状腫瘍と診断している以上「顕微鏡で葉状構造」が見えている筈であり、「線維腺腫にはありえない」所見といっていいのです。
  ♯逆が存在するのは「針生検で葉状構造が見えない」としても「たまたま針生検で採取された組織には無かっただけ」と言う事は十分ありえるのです。
 
「肺に転移してしまっている可能性はありますか?」
⇒可能性は殆どありません。
 3センチ程度(葉状腫瘍としては決して大きい部類ではありません)の「針生検で良性葉状腫瘍」と診断された葉状腫瘍で「肺転移が存在する」可能性は「ほぼゼロ」と断言できます。
 
「再発は避けたいですし、技術のある信頼できる医師にお願いしたいと思っています」
⇒私を評価してもらいありがとうございます。
 
 その際には是非、小平秘書直通070-6977-7527 で予約をとってください (江戸川病院では水木の特別枠、市川外来ならば金・土に予約はとれます)
 葉状腫瘍は「初期治療」がとても重要です。
 「不十分な手術」をしたことで「再発の連鎖となり、やがて悪性化する」ことは厳に避けなくてはならないのです。
 
「その場合術前検査などは予定日の前日などに行って頂けるのでしょうか?交通費などもありできればまとめて行けたらなと思っています」
⇒一度外来受診してもらえば、その日の内に術前検査(採血、心電図、呼吸機能検査、胸部レントゲン)は全て行ってしまいます。(その日のうちに入院案内も終わります)
 あとは「手術前日に入院」まで「通院は不要」です。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

9月上旬に診察して頂いたものです。
先日はありがとうございました。
1か月ほど前ですので、覚えていらっしゃらなかったらすみません。
すぐにお礼を送ろうと思いましたが、20件制限もあったのでお礼だけで1枠埋めてし
まうのもどうかなと思い、遅くなってしまいました。申し訳ありません。
腫瘍のエコーの形で境界悪性の可能性が3割とまでは言わないがあると言われ、診察
にいくまでは、完全に良性だと思い込んでいたので、動揺してあまりきちんと質問で
きませんでした。あのあと、改めて葉状腫瘍を調べるうちに、お伺いしたいことが出
てきましたので、お時間あるときで結構ですので、回答頂けると嬉しいです。
●私の腫瘍のエコーで腫瘍上部に横に線が入っていて、これが葉状腫瘍の特徴?だと
おっしゃっていたと思うのですが、エコーでそのような特徴があるのは稀だと他の方
への回答であったので不安です。エコーであのような葉状構造があるということは、
あの線の部分が悪性度が強いのでしょうか?
また、太い血流があるとおっしゃっていたのですが、みなさん普通は細いものですか?
太かったらやはりよくないと思うので心配です…
●トップページの葉状腫瘍も改めて見てみました。境界悪性の場合の局所再発率は
21%だと書かれていたのですが、それはどんなに綺麗に取ってもその%ということで
しょうか?
●葉状腫瘍の手術をされた方の体験で手術前にMRIをとって腫瘍のまわりの細かい芽
を調べたという方がいたのですが、それは必要な検査なのでしょうか?
●悪性葉状腫瘍の場合は22%が遠隔転移するとのことですが、それには境界悪性も含
まれるのでしょうか?先生に手術して頂けるので、局所再発は大丈夫だと思っている
のですが、遠隔転移がすごく怖いです。境界悪性が局所再発をすっ飛ばして遠隔転移
することもありますか?
いつも長文になってしまい、申し訳ありません。こちらのホームページを見つける前
に、別のお医者様に関西でよい治療をしてくれるところはあまりないと言われ、手術
してもらう病院を決めるまでに、診断からすごく時間がかかってしまったのも、不安
材料です。(そもそも長くあったしこりなので、先生にすれば今更だと思います
が…)境界悪性だったとしたら、かなりの間身体にあったので、遠隔転移しやすそう
だと思います…10代で癌になるはずないし、大丈夫と思い込んでいましたが、こん
な怖い病気があったなんて驚きです。
色々書いてしまいましたが、こちらのホームページがなければ、いまだに手術しても
らう病院も決めれてなかったと思います。本当にありがとうございます。入院も手術
も初めてなので、不安はありますが頑張ります。
入院の時は、よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「葉状腫瘍」で不安になる気持ちは良く解ります。
しかし、「葉状腫瘍」に関しては私は多くの手術経験の中で「診療のノウハウ」を
持っているので心配いりません。

回答

「エコーであのような葉状構造があるということは、あの線の部分が悪性度が強いの
でしょうか?」
⇒悪性度とは無関係です。
 「典型的な葉状構造」は「葉状腫瘍の診断根拠」にすぎません。
 「線維腺腫とは異なり」有る程度の「増殖」を想像させるだけであり、「葉状腫瘍
の中での悪性度とは無関係」です。
 
「太い血流があるとおっしゃっていたのですが、みなさん普通は細いものですか?」
⇒「血流がある=栄養血管として腫瘍の増殖を支えている」ということです。
 確かに太めではありましたが、「特別太すぎる」というわけではありません。
 悪性度と関係しているわけではありません。
 
「境界悪性の場合の局所再発率は21%だと書かれていたのですが、それはどんなに綺
麗に取ってもその%ということでしょうか?」
⇒これは勿論「世間での統計的数値」なので、「全ての症例できちっとしたマージン
を取っているわけではない」と思います。
 私の経験では「きちんとしたマージンをとれば」境界悪性でも再発は極めて稀です。
 ♯悪性の場合には「正直、予測不能」となります。
 
「手術前にMRIをとって腫瘍のまわりの細かい芽を調べたという方がいたのですが、
それは必要な検査なのでしょうか?」
⇒その方は「術前診断は悪性」だったのでしょうか?
 (悪性葉状腫瘍でなければ)MRIは過剰検査だと思います。
 「きちんとした超音波」と「適切なマージン」こそが重要です。
 
「悪性葉状腫瘍の場合は22%が遠隔転移するとのことですが、それには境界悪性も含
まれるのでしょうか?」
⇒含まれません。
 「境界悪性では遠隔転移は原則しません(少数の報告はありますが、それは本来悪
性葉状腫瘍とすべきでしょう)」
 
「遠隔転移がすごく怖いです。境界悪性が局所再発をすっ飛ばして遠隔転移すること
もありますか?」
⇒大丈夫です。
 そのような事はありません。
  
★葉状腫瘍(少なくとも悪性以外)では「きちんとした手術」をすれば、余計な心配
は無用です。
 局所再発⇒グレードアップして「悪性葉状腫瘍」 という連鎖さえ断ちきればいいのです。
 ○安心して手術をうけてください。

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