[管理番号:13225]
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2025年11月19日
初めまして。いつもこちらのQ&Aを拝見して大変ためになっております。
10月末に人間ドックにてマンモグラフィーとエコー検査を受けました。
その結果が左乳房に入党より4.5cmの多形性の石灰化を区域性に認めます。
左乳房に20mmの点状高エコー、低エコー域、近傍に訳11mmの不整形腫瘤を認めます。腫瘤は歪みの低下を認めており、乳がんを考える所見です、とあります。そこで、人間ドックと連携している乳腺クリニックに行き、その11mm(先生はその時人間ドックの結果をお持ちだったと思うのですが、大きさは6mmと言っていたので、なぜここで差があるのか、わかりません、、、)の腫瘤を針生検しました。
結果は悪性で、繊維性の間質とともに、核異形の目立つ上皮が、不整形の胞巣を形成し浸潤しています。また、乳管内や小葉内にも進展を示しています。浸潤性乳管癌、中間パターン、HG3,NG3とあります。詳しいサブタイプについては、さらなる検査で進めていく方向です。
そこで質問なのですが、
1)上記の場合は、マンモグラフィーの石灰化の4.5cmの所見が腫瘍の全範囲と判断となることはあり得ますか?
2)20mmの点状エコーの部分は無視して、11mm(乳腺クリニックでは6mmと言われた)の針生検した不整形腫瘤のみを悪性のしこりとして判断すればよいでしょうか?
3)HG3,NG3は異形度と聞き、悪性度が高いと聞きおびえていますが、これはどのくらい気にするべきものなのでしょうか?
4)以上の情報のみで判断するとステージはいくつになる見込みなのでしょうか。
以上、お忙しい中恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
1)上記の場合は、マンモグラフィーの石灰化の4.5cmの所見が腫瘍の全範囲と判断となることはあり得ますか?
→そもそも「乳頭より4.5cm」という意味は乳頭から「4.5cmの距離にある」という意味であり「4.5cmの範囲」という意味ではありません。
病変の拡がりとしては、「石灰化の範囲」よりは広いのが通常であり、MRIでも確認しましょう。
2)20mmの点状エコーの部分は無視して、11mm(乳腺クリニックでは6mmと言われた)の針生検した不整形腫瘤のみを悪性のしこりとして判断すればよいでしょうか?
→おそらくですが…
その「20mm」は少なくとも病変を含んでいる(つまり範囲は11mmではなく20mmに近い)と思います。
♯11mm(ちか、そのクリニックでの6mm)というのは、あくまでも「病変の中心部分の大きさ」と考えるべきものです。
3)HG3,NG3は異形度と聞き、悪性度が高いと聞きおびえていますが、これはどのくらい気にするべきものなのでしょうか?
→私なら全く気にしません。
それよりも術後に「最大浸潤径が5mm以内」であれば、そもそも「サブタイプさえ」気にする必要はないのです。
♯現時点では浸潤径そのものが不明
4)以上の情報のみで判断するとステージはいくつになる見込みなのでしょうか。
→1期です。
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(回答が公開されてから2週間後)
2025/12/9
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