[管理番号:12902]
性別:女性
年齢:42
病名:左胸浸潤性小葉癌
症状:
投稿日:2025年07月16日
田澤先生こんにちは。
いつもこちらで勉強させていただいております。
左胸浸潤性小葉癌、ルミナールハーツータイプで2025.6.(下旬)に左胸全摘手術を受けました。
現在妊娠26週のため、今後の抗がん剤についてなどご相談させていただきたいです。
腫瘍径:12×10×8mm
腫瘍径:in situ ca含む
19×12×10mm
核グレード1
組織学的グレード2
ER:5% PgR:100%
HER2:スコア2 DISH陽性
波及度:f リンパ管侵襲:Ly0
静脈侵襲:V0
in situ ca + ,EIC-
リンパ節転移:合計
(0/3、i +)SNB(0/3)
UICC8版,規約18版:
pT1c pN0 M0 Stage 1A
E-cadherin陰性、P120胞体 センチネルではITCみられるという所見です。
担当医の話では、出産までの間にAC療法を3週に1回×4のうち1回か2回を行い、出産後体調が戻り次第残りのAC療法実施、終わり次第タキサン系と分子標的薬、タキサン系が終わり次第ホルモン治療も開始というお話でした。
そこで質問なのですが
①出産前は免疫力を回復させるために1ヶ月は休薬とのことで、出産後も早ければ2週間後からと言われましたが、出産後の体調がどうなるかは分かりません。
AC療法を1回か2回行い、次残りを行うまでおそらく2ヶ月ほどは空きが出てしまいますが、間隔を空けてしまうと抗がん剤の効きが悪くなったりしないのでしょうか?AC療法を妊娠中に1回または2回行うメリットがあるのかが疑問です。
ハーツー陽性なので、タキサン系と分子標的薬が有効だと思うのですが、AC療法を産前産後に分けて行うことで分子標的薬を用いた治療がその後になってしまうことを懸念しています。
妊娠中なので分子標的薬は使えないからそれまでの間にAC療法を行うという説明を受けましたが、妊娠中に1回、2回でもAC療法を受けた方が良いのでしょうか?
②浸潤性小葉癌は多くの場合がルミナールAタイプでおとなしい癌だと伺いました。
私の場合ルミナールハーツということで、かなり稀なタイプなのでしょうか?
ルミナールハーツーで進行が早いので医師からも妊娠中のAC療法を勧められるのでしょうか。
遠隔転移などの検査は妊娠中のため腹部エコーと脊椎のMRIのみ行いましたが問題なしでした。
37週で出産となるとおそらく9月末あたりになります。
産前のAC療法せずに9月末に出産し、体力回復後にタキサン系と分子標的薬を始めるのでは治療が後手になってしまい転移や再発のリスクが高くなってしまいますか?
③先生でしたらどのような治療をお勧めされるかお伺いできますと幸いです。
妊娠中の標準治療として安全なものとして主治医からお話がありましたが、私に合った治療としてもお話を伺えたらと思いつつ、主治医にはまだ相談できておりません。
難しい症例かもしれませんが、ご回答頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
何故、担当医はanthracyclineをそこまで使うことに拘るのか?(早期なのだからTC+trastuzumabでいいのでは?)
また、急ぐ必要はないのだから出産後落ち着いてから開始でいいのでは?
↑
注)主治医がこのように考えている理由を私が推測しても無意味なので、再質問のないようにお願いします。
下記③のみ回答します。
⇒③先生でしたらどのような治療をお勧めされるかお伺いできますと幸いです。
⇒出産後落ち着いたら、TC+trastuzumabx4⇒trasutuzumabx14 (docetaxelの副作用が落ち着いたらtamoxifenも併用開始)
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/8/6
***