[管理番号:12901]
性別:女性
年齢:41
病名:浸潤性乳管ガン
症状:
投稿日:2025年07月22日
2025年3月に右乳房部分切除をしたばかりです。
・ルミナルA
・Ki67 5%
・グレード共に1
・HER2陰性
・リンパ節転移なしの8ミリ浸潤性乳管がん
右下腹部に以前から鈍痛があり、婦人科を受診、MRIをとったところ、
・腫瘍性病変35ミリあり
・漿液性嚢胞腺癌などの悪性が疑われる
・Krukenberg腫瘍などの卵巣転移が鑑別にあげられる
・腹水貯留がみられるが生理的範囲内の所見
・腫大リンパ節はみられない
ということで、転移性卵巣腫瘍の可能性があるとのことでした。
再発リスクがかなり低い乳がんだと思っていたのでかなりのショックです。こういうことは、結構あることなのでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
このメールに記載がありませんが、tamoxifen内服しているのでは?
それであれば、
Tamoxife inducedの「ただの」卵巣嚢腫(腫大)では?
★最近では「tamoxifenによる卵巣腫大」を知っている婦人科医も「ようやく」ちらほら見受けられ、嬉しい限りですが、昔から「卵巣腫大とtamoxifenは関係ない」と、全く知らない婦人科医が殆どなのです。
知らない婦人科医はすぐに「卵巣腫瘍だ。」とMRIを撮影したがります。
↑
まさに、その婦人科医もMRIを撮影し、「悪性が疑われる」などと言ってマスね。
一度、その婦人科医に「tamoxifen飲むと、卵巣腫大が起こることが多いこと、あなた知ってます?」と訊いてみるといいでしょう。
Tamoxifenによる卵巣腫大はLH-RHagonistをするのが最も手っ取り早い解決法です。(tamoxifen継続のままでも小さくなります。)
ご参考に。
転移性卵巣腫瘍の可能性がある
⇒それは10000%ありません。
ご安心を。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/8/6
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