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OncotypeDXのRSスコアが科学療法すべきかどうかのボーダーラインです

[管理番号:12798]
性別:女性
年齢:48
病名:右浸潤性乳管癌
症状:術後
投稿日:2025年06月09日

妻の代理で夫が投稿させていただきます。
OncotypeDXのRSスコアが科学療法すべきかどうかのボーダーラインにおり
科学療法すべきかアドバイスいただきたく、お忙しい中恐れ入りますがよろしくお願いいたします。

右浸潤性乳管癌に対し右乳房全摘をしました。
センチネルリンパ節、1個に1㎜微小転移が見つかり右腋窩リンパ節を郭清しました。

術後の病理検査の結果は
大きさ 0.9㎝
グレード 1
ki67 5%
ホルモン受容体(ER,PgRとも)陽性
Her2 陰性
郭清した腋窩リンパ節には転移なし。0/12

ルミナールA
ステージⅡa

オンコタイプdxの結果は
RS 23
9年遠隔再発率 9%
化学療法上乗せ効果 <1%
でした。
ただ、50才以下は上乗せ効果~6.5%となっております。

以上の結果より化学療法なしのホルモン療法 タモキシフェン+リュープリンを行っております。

・オンコタイプDXのRSスコアが23と、かなり抗がん剤推奨に近い数値である
・年齢は48才のため、こちらも50才以上、以下の微妙なライン
・処方前は生理あり、いまは薬の影響で閉経状態です
・ki67は5と低い数値にも関わらずRSスコアが23と中間リスクになっているため抗がん剤もしたほうがいいのでは、と悩んでおります。
・少しでも上乗せ効果が見込めるのであれば、やはり科学療法も実施したほうがよいでしょうか?
・ほかの患者さんのブログを拝見してもki67が低値の方はRSスコアも低い印象ですが、
 あまり相関性はないのでしょうか?ki67が5%でRSスコア23というのがどういう解釈ができますでしょうか?

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

OncotypeDXにボーダーラインなどありません。
あくまでも「25以下か、26以上か」です。

また、質問者は更年期であり閉経後では無論ありません。はっきりと「閉経前」です。
以上、曖昧にせずキッチリご理解ください。

その上で「閉経前」そして「RS=23」で、是非今週のコラム269回目をご覧ください。

Tamoxifen+LH-RHagonistを推奨します。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/30
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