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ルミナールA術後の化学療法

[管理番号:12772]
性別:女性
年齢:52
病名:乳がん両側
症状:
投稿日:2025年06月03日

田澤先生
乳がん診断後、こちらのサイトで勉強させていただいたり、勇気をいただいています。本当にありがとうございます。

私は2025年3月末に両側乳がん全摘しました。
左は浸潤1.1ミリで無治療。
右がセンチネルリンパ節転移1個で郭清後のリンパ9個には転移なしでした。
浸潤経最大1.4センチ、
T1cN1M0
ルミナールAステージ2aでした。
放射線はなし、の判断でした。

術後病理がでてからタモキシフェン服用はじめて
オンコタイプの結果を待っていました。

生理についての判断でかなり悩ましいことになりました。

術前まで
ジエノゲストで生理を止めていました。
ホルモン値はほぼ閉経だったのでそろそろジエノゲストをやめようかとしていたら乳がんがわかりました。

乳がん術後はジエノゲストを飲まず2ヶ月は生理はきておらない状況で、婦人科のエコーでも内膜はほぼ厚みがないと言われました。

オンコタイプは、閉経してるか完全には判断しにくいということで「閉経前」という条件で検査に出されました。
結果は
RS22
5年遠隔転移10%、
化学療法上乗せ2.7%
でした。

主治医は
完全閉経とわからなかなので
TC4クール、
もしくはTS1一年、
もしくはタモキシフェン単独
の3択から選ぶようにおっしゃってます。

閉経前と後では
RS22だと化学療法省略かどうかが分かれる中
私の状態でどう考えたらいいか、
頭が混乱してしまい、
一旦帰らせてもらいました。

帰宅しておちついて、
田澤先生のコラムをよみながら
伺いたいことがあります。

1.田澤先生は
閉経前後に関わらず
n1 ならRS26がカットオフと判断されていると思って良いでしょうか

2.TS1について
主治医からお話があった際、田澤先生の
コラムから

※※※
④適応 luminalかつHER2陰性でpN1もしくはpN0で以下の条件を満たす場合

HG3

HG2の場合

浸潤径2cm以上

Ki67 ≧30%

Ki67 ≧14%かつOncotype DX RS ≧18

脈管侵襲
※※※

の条件を思い出し、
私の場合は
HG2.
T1cN1M0
ki67 が8
RS22なので
適用ではないのでは?とつたえたのですが、
何かのホームページの表を提示されて

リンパ節転移ありなら
すべて適用です、と説明されました。

TS1についての適用条件がこちらで勉強したことと違うことがあるのでしょうか?

自己免疫疾患もあり
できるなら
抗がん剤は避けたいのですが遠隔転移はやはりとても怖いので
抗がん剤を避けるなら確信を持って決断したいです。

何卒、ご指導よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

まず今週のコラム269回目をご覧ください。
そうすると

担当医のいうところの
『リンパ節転移ありなら
すべて適用です、と説明されました。』
⇒この意味が解るでしょう。

更に、それに対して「閉経後では抗癌剤の効果がないのに、(同じ値なのに)閉経前では抗癌剤の効果がある」の違いは「閉経しているかどうかの違い=卵巣抑制により閉経状態にすれば同じになる」

解りましたか?
つまり、tamoxifeniに加えてLH-RHagonist併用すれば(同じRSで閉経後で)ホルモン療法単独と「同条件となる=抗癌剤の上乗せはない」と考えられるのです。

★結論として tamoxifen+LH-RHagonistとします。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/19
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