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治療法について

[管理番号:12752]
性別:女性
年齢:97歳
病名:潰瘍性乳癌
症状:10センチ程の潰瘍と時々の出血。(最近では出血は少ないようです。)痛みはあまりないです。
投稿日:2025年05月30日

田澤先生初めまして。
この度は祖母の乳癌の治療法について悩んでおり、質問させて頂きました。2018年に私の家に来ていた祖母の左乳房に3センチくらいのしこりを見つけたのですが、どうしても家に帰りたいというので病院には連れて行きませんでした。その後自分で病院には行くと言っていましたが、放置していたらしく、2022年の6月に皮膚から出てきたので専門医の診察を受けました。そこで乳癌と診断されましたが、PET診断を非常に嫌がり、もう病院には行きたくないといい、出血はあっても日常生活は出来るのでまたその後放置していた様で、今に至ります。
自宅近くのかかりつけの総合病院でも健康診断をして潰瘍性乳癌と診断を受けましたが、高齢なので手術はできないと言われており、ホルモン療法を勧められました。しかしながら祖母はあまり気が進まない様で、治療はしませんと先生に言ってしまった様です。
しかし、私達家族が治療を勧めると是非治したいと言うので、何とかして治療したいと考えています。
高齢でも手術が可能であれば、是非田澤先生にお願いしたいと思っています。
また、もし手術が出来ないとしたら、どの様な選択肢があるのか、詳しい治療法も知らず、抗がん剤も高齢者なので躊躇っており、今のところ家族で迷ってしまっております。
どうか田澤先生にアドバイスをいただきたいと思います。恐れ入りますが、どうぞ宜しくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

高齢でも手術が可能であれば、是非田澤先生にお願いしたいと思っています。
また、もし手術が出来ないとしたら、どの様な選択肢があるのか、詳しい治療法も知らず、抗がん剤も高齢者なので躊躇っており、今のところ家族で迷ってしまっております。

⇒「10センチ程の潰瘍」とのことですが、微妙なところです。
つまり「もともとの乳房の皮膚に余裕」があれば、その部分の皮膚を切除しても皮膚で閉鎖できますが、「乳房が小さい、もしくは皮膚に余裕がない」場合には皮膚でふさげなくなってしまいます。
そこが「手術不能、可能の分かれ目」と言えます。

「高齢なので手術はできない」とありますが、(私の記憶では)この1年の間に手術した最高齢が96歳だったか97歳だったか。心臓などに大きな合併症がなければ「年齢だけでは手術不能ではない」ですよ。

ただ、上記条件で手術不能の場合には年齢からは抗癌剤の選択はなく、やはりホルモン療法となります。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/16
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