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治療方針について

[管理番号:12729]
性別:女性
年齢:47
病名:乳管内癌
症状:なし
投稿日:2025年05月21日

妻の代理で夫になります。不安が強いため質問させて頂きました。アドバイス等を頂けると幸いです。
妻ですが2年前の女性健診で乳房内の石灰化が2箇所あり癌になるといけないから定期的に健診をした方がよいとアドバイスを受け、毎年健診をしていました。
今年4月(中旬)日の健診で新たな石灰化が見つかり、4月3末に再検査でその箇所のMRIと造影CT検査、エコー検査、針生検をやって、5月中旬に非浸潤癌、乳管内癌でエコーでは10mm、MRIで15mm大、ホルモン受容体陽性、HER2未実施(非浸潤癌のためとのこと)、増殖能10~20%と説明があり、治療方法は手術のみで
全摘出
又は 部分切除+放射線照射
を選択し、どちらでも センチネルリンパ節生検をやると説明を受け、7月上旬に手術となりました。
現在妻にしこりや痛み等身体に症状は出ていません。
質問として
①先生であれば手術は全摘か部分切除のどちらを推奨しますでしょうか?
②手術まで期間が空きますが心配ないものでしょうか?
③部分切除でも根治するものなのでしょうか?

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

癌になるといけないから定期的に健診をした方がよいとアドバイスを受け、毎年健診⇒検診ではなく、2年前の時点でST-MMTすべきだと思うのですが、結局エコーで10mmになるまで「何のための経過観察なのか?」

本気で早期発見を狙うなら「もっと前でしょ!」と言う正直な感想ではありますが…

①先生であれば手術は全摘か部分切除のどちらを推奨しますでしょうか?
⇒これは純粋に拡がり診断を参考として「整容性」と「根治性」の(患者さん自身の)優先順位で決めましょう。
♯MRIで15mmであれば「安全な温存」は可能に思いますが、石灰化の場合には「マンモグラフィーでの石灰化の範囲」は勿論、その乳管の走行を意識して(温存の場合には)乳頭直下まで切除範囲にする(所謂「円状」ではなく「扇状もしくは楔状」の切除とすべきです。

②手術まで期間が空きますが心配ないものでしょうか?
⇒早期だから大丈夫とも言えますが…
 ただ「せっかくだから」非浸潤癌が浸潤しないうち「出来るだけ早く」という意識は必要です。

③部分切除でも根治するものなのでしょうか?
⇒無論0期なのだから局所治療(手術もしくは手術+放射線)で根治させるべきでです。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/6
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