[管理番号:12644]
性別:女性
年齢:66
病名:乳がん トリプルネガティブ
症状:しこり
投稿日:2025年04月16日
昨日、質問を送信させていただきましたが、追記でお願いさせていただきたくよろしくお願いいたします。
MRIをして来ました。
結果しこりは1.5cmと倍近くになっていました。
針生検の8ミリから三週間ほどしか経っていません。
その2ヶ月前の乳がん検診では所見がなかった物です。
トリプルネガティブだからでしょうか?トリプルネガティブが怖くてたまりません。
そして昨日浸潤がんと言う事も知り怖くてなりません。主治医は大きさは誤差はありますよとあまり気にしてない感じでした。抗がん剤はもともと必須と言われています。
MRIの結果から部分切除で行けると言う事でしたが、再発転移を絶対避けたいので全摘をお願いしました。
そしてやはり術前抗がん剤を薦められましたが、私の一刻も早く手術でがんをとって欲しい希望で、先生はどう思われますか?とお伺いしたところ術前をやはりおすすめしますが、私の様子からこのままだと本人のメンタルが崩壊しそうなので手術先行もありですねと言う事でなるべく早く手術ができるよう調整してくださるようです。
田澤先生、しこりが大きくなっていますが、これがベストですよね?
他に何かアドバイスをいただければ助かります。
気持ちが冷静になれず勝手な文章で申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
MRIをして来ました。
結果しこりは1.5cmと倍近くになっていました。
針生検の8ミリから三週間ほどしか経っていません。
その2ヶ月前の乳がん検診では所見がなかった物
⇒全く「無駄な」心配をしています。
無論MRIとエコーでの大きさが違うのは「当たり前」そうでなければMRIで拡がり診断する理由がないでしょ?あくまでも画像診断装置の違いであり、「急におおきくなったわけでは全く」ありません。
無論2か月前の検診は「見落とし」です。
いずれにせよ、手術先行は何よりでした。
馬鹿馬鹿しい(失礼な言い方だとしたら謝ります)ことに悩むよりも「8mmという早期で見つけて、実はラッキー(MRIの拡がり=浸潤径とは限りません)」と思える日がきっと来ます。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/5/5
***
質問者様から 【質問2】
トリプルネガティブ
性別:女性
年齢:66
病名:トリプルネガティブ乳がん
症状:
投稿日:2025年05月20日
田澤先生お世話になっております。
術前抗がん剤を行わず4月(下旬)日に左胸全摘手術をしてもらいました。
手術の結果としてはリンパに転移はなかったとの事でした。
1月末の検診では所見なし(田澤先生は見落としとの事)3月末に針生検を受けた時は8㎜、手術2週間前のMRIでは19㎜にもなっていました。主治医の早期と言う言葉が変わってしまうのではないかと気が気ではありません。
トリプルネガティブは予後が悪いとか2年以内に再発リスクが高いとか恐い事しか書いていなくて具合が悪くなってしまうのでなるべくSNSは見ないようにしていました。
6月(上旬)日に病理検査の結果がわかり治療計画が決まる予定です。
最初にもらった治療計画では術前化学療法→AC療法
3週間に1回の点滴4サイクル(AドキソルビシンCエンドキサン)
ドセタキセル(D)療法
3週間に1回の点滴4サイクル
cape療法6-8サイクル
手術
CAPEカペシタビン
2週間内服 1週間休薬1年間
CAPE経過観察
確か私は最初の説明の時は(手術前)上記と言われたと思うのですが、
もう一つありこちらは
術前化学療法pemb?CBDCA?Pac
3週間に一回の点滴4サイクル
ペンブロリズマブd1
カルボプラチンd1
パクリタキセルd1d8d15
pemb?AC療法
3週間に一回の点滴4サイクル
pembペンブロリズマブd1
Aドキソルビシン
Cエンドキサン
手術
pemb療法
3週間に一回の点滴9サイクル
pembペンブロリズマブd1
術後化学療法pemb??9サイクル
もらった用紙を転記したので間違いがあるかもしれませんがこの用紙を最初にもらいました。
他の病院でトリプルネガティブ乳がんに対して最近PDL1という分子が発現しているトリプルネガティブ乳癌に対して、免疫チェックポイント阻害薬テセントリク?やキイトルーダ?という薬剤を使用することで、抗がん剤の治療効果が高まることが報告され、条件が整えば保険適用で使用可能になりました。また、BRCA1または2の遺伝子に病的なバリアントがあるとしめされた遺伝性乳がんに対しては、PARP阻害薬であるリムパーザ?、ターゼナ?という薬剤が有効であることが示されました。
また母が乳がんだったので遺伝性についても気になりますのでセカンドオピニオンを受けてみようかなとも思っています。
病理検査が出ていないのでなんとも言えないと思いますが、トリプルネガティブ乳がんと言うことで怖くてたまりません。田澤先生は術後の化学療法にたいしてはどのように選べばよいと思われますか?
あとBNCTは再発した時に行う事ができますか?
本当は田澤先生の所へ伺いたいのですが、遠方で質問コーナーからで申し訳ありません、よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
病理検査が出ていないのでなんとも言えないと思いますが、トリプルネガティブ乳がんと言うことで怖くてたまりません。田澤先生は術後の化学療法にたいしてはどのように選べばよいと思われますか?
⇒普通にanthracycline followed by taxaneです。
無論、浸潤径5mm以内ならば抗癌剤そのものの適応がありません。
病理結果を待ちましょう。
付録
①PD-L1抗体は2種類ありSP142, 22C3それぞれが陽性であれば免疫チェックポイント阻害剤のうち、前者がatezolizumab後者がpembrolizumab適応となる。
但し、これは転移再発の際に適応があり術前術後補助療法で唯一使用できるのが、まさに担当医の提示した(術前抗がん剤として使用した)下記のケースのみです。(それ以外は再発しない限り使用できません)
術前化学療法pemb?CBDCA?Pac
3週間に一回の点滴4サイクル
ペンブロリズマブd1
カルボプラチンd1
パクリタキセルd1d8d15
pemb?AC療法
3週間に一回の点滴4サイクル
pembペンブロリズマブd1
Aドキソルビシン
Cエンドキサン
手術
pemb療法
3週間に一回の点滴9サイクル
pembペンブロリズマブd1
術後化学療法pemb??9サイクル
②BRACAnalysis陽性の場合にはリムパーザが術後補助療法として1年間可能となります。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/6
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質問者様から 【質問3】
トリプルネガティブ
性別:女性
年齢:66
病名:
症状:
投稿日:2025年06月06日
田澤先生お世話になっております。
(トリプルネガティブと診断
術前抗がん剤が標準治療と言われましたが、手術先行をお願いし、4月(下旬)日に左胸全摘手術をしてもらいました。
手術の結果としてはリンパに転移はなし
1月末の検診では所見なし(田澤先生は見落としとの事)3月末に自分でしこりに気がつき、針生検を受けた時は8㎜、手術2週間前のMRIでは19mmでした。)
?昨日病理検査の結果が以下の通りでした。
66歳 閉経?浸潤性乳管癌.腺管形成型.?腫瘍径0.3cm(iu situ1.8cm)?リンパ節転
移個数5個を採取 転移無し?核グレードNG1?脈管侵襲iy(-)v(-)?ER 6 陽
性?PgR 0 陰性?HER2 (1+)陰性?ki 67 30%?病期 PT1 PN0 M0 .PStage1?ER+/HER2-?内分泌療法5年以上(AI)
大変驚いた事にERが陽性でトリプルネガティブではありませんでした。?理解ができていない部分がありますが、腫瘍径は0.3で非浸潤が1.8で非浸潤が広かったと言う事だそうです。なのでそれは浸潤していない部分が広かったと言う事は良かったと言う事ですか?と聞きましたら、そうですねとの事でした。?後からわからなくなってしまったのですが、(田澤先生の5㎜以下なら化学療法なしは読んでいます)
??浸潤径は0.3cmと言う事になるのでしょうか??
??ルミナールBになるのでしょうか?ルミナールBは再発転移のリスクが高いとありますが、どのような判断でルミナールBになるのでしょうか??
PgRが0で陰性なのとki67 30と高いのでこの2点のグレーな部分があるので、化学療法をするかどうかオンコプラスDXをやる事になり3週間後の結果待ちとなりました。
??PgR が0と言う事はトリプルネガティブ寄りなのでしょうか? 私はER も6ですが
5以下だとトリプルネガティブとして化学療法をすると言うのを目にしました。
??もし化学療法しなくてよいと言うオンコタイプDXの結果が出た場合素直に従って大丈夫でしょうか?
??また内分泌療法になった場合AIは妥当でしょうか?田澤先生でしたら何を提案されますか?ER、PgR の数値によって効果に差がでるなどはないのでしょうか?数値が低いとホルモン療法は効きづらい?
??ki 67の数値が高いのですが、具体的にどのようにして算出されるのでしょうか?
??オンコタイプDXによってまたサブタイプが変わってしまうなどはないでしょうか?
??病理検査の結果に組織学的グレードがないのですが、大丈夫でしょうか?
??遺伝子検査はやった方が良いでしょうか?母が乳がんでした。?
??また術後の治療が遅れてしまいますが、大丈夫でしょうか?
これでもし化学療法をしなくてよくなった場合、術前抗がん剤をしていたらと思うと恐ろしい事ですね。
病理検査を受けサブタイプが違ってホッとしたのですが、色々疑問が出てきてしまいました。
田澤先生のご意見をお伺いしたく何卒よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
pT1a=3mm, pN0, luminal
診断が遅れましたが、とても素敵な結果と言えます。
余計なことは考えず、私なら無治療(ホルモン療法も5mm以下では勧めていません)とします。
ご参考に
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/6/24
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