[管理番号:12466]
性別:女性
年齢:55歳
病名:左乳房浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2025年02月08日
左乳房浸潤性乳管癌
55歳 閉経後
12/(下旬)部分切除術
浸潤径17ミリ
リンパ節転移なし、断端陰性、核異型度3、組織的異型度3、ki67 25%
脈管侵襲あり、リンパ管侵襲あり、静脈侵襲なし
ER60% Pg0%
遠隔転移なし(乳房MRI.胸腹部造影CT)
オンコタイプDX結果
RSスコア 32
9年遠隔転移率 20%
上乗せ効果 15%
田澤先生はじめまして
いつも先生のブログを読んでごちゃごちゃの頭が整理されます。有り難く拝見させて頂いております。
よろしくお願い致します。
手術後は放射線とホルモン療法と思込んでいましたが、病理の結果がグレード3,ki67も組織診より上がりオンコタイプDXを受けましたが、こちらも予想外の値でした。
主治医から、EC療法を2週に1回?4、その後に放射線と言われました。
自宅に戻りEC療法を調べてみると3週間に1度?4とあり、そして現在はECよりもTC療法やEC-T療法のほうが先生のブログにもあるように、勧められていることを知りました。
受診時、主治医から薬は2種類じゃなくて1種類でいいと思うと仰っていましたがそれはECとタキサンのことだったのかなと。
EC療法を2週間隔にする理由はどんなことが考えられますか。
初期治療なのでしっかりと治療したいですし、TCのほうが良いのか、EC療法の心毒性や白血病なども少なからずあり不安でなりません。
先生ならどの治療法を選ばれますか。もしEC療法をするならタキサンを追加したほうが良いのでしょうか。
ご意見頂けましたら幸いです。よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
EC療法を2週間隔にする理由はどんなことが考えられますか。
⇒これはシンプルに…
担当医が「どうせやるならdose-denceで」と考えたからでしょう。
1.(おそらく)術前抗がん剤ではdose-denceが主流となりつつある(私には「そもそも」術前抗がん剤自体?ですが…)ことで、(担当医の頭の中で)EC=(通常のtriweeklyではなく)dd EC(dose dence EC)となっているのでしょう。
2.実際にデータとしては「dose denceの方が成績がよい」となっています。(臨床試験上)
初期治療なのでしっかりと治療したいですし、TCのほうが良いのか
⇒TC>ECですが…
もしかしてその担当医の頭の中を以下がよぎったのでは?
1.TCはallergyが起こると厄介、taxaneによるliver dysfunctionなどECよりも少々気を遣う
2.確かにTC>ECだけど、それはどちらも「triweeklyの場合」であって「dose
dence ECならば十分TCに匹敵するのでは?」という期待
EC療法の心毒性や白血病なども少なからずあり不安
⇒これは「術後補助療法としては生涯投与量の半量以下」となるので100%杞憂です。
先生ならどの治療法を選ばれますか
⇒TCです。
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(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/26
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