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術後の病理検査について

[管理番号:12449]
性別:女性
年齢:42
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2025年01月29日

先生、はじめまして。乳がん告知以来こちらのサイトで勉強させて頂いておりますが、怖さと動揺が強く、整理しきれていない部分も多くあると思います。どうぞよろしくお願いいたします。

23年春と24年秋、自治体の乳がん検診(マンモ、視触診)では異常なし、クリニックのご厚意でエコーで診て頂いたところ今回右乳房に8mmの腫瘤を認め、総合病院を受診しました。
針生検を受け、CD領域に1.2cmの腫瘍、浸潤性乳管癌(硬性型、核グレード1、組織グレード1)、ER,PgR:90%、HER2スコア1+、ki-67:20%、ルミナルA~Bと診断を受けました。
主治医から典型的な乳がんで部分切除が可能だと思う、大きさやエコーからもリンパは大丈夫でしょうと言われましたが、その後の検査ではCT上で右乳腺に5mmと12mmの結節を認め、右腋窩に小リンパ節あり転移の可能性とあり、T1cN1M0ステージⅡAとなりました。
またBRCA1もまさかの陽性だっため、対側の乳房や卵巣卵管なども今後他院で切除となるようです。
更にMRIで広がりとリンパ転移の疑いの指摘があり、今月中旬に右胸全摘手術、リンパ郭清を受けました。
病理結果はまだ出ていませんが、主治医からリンパ郭清はレベル2までおおかた取ったこと、レベル1は怪しいが2の領域には腫れはなかったと伺いました。
それでも無事に手術を終え、少しでも前向きに考えようと思っていたところ、先ほど病院から術後の病理結果で追加で標本を作成すると連絡を受けました。これはどういったことが考えられるのでしょうか。全摘でも断端陽性で取り残しの可能性があるためですか?その場合、追加手術、放射線治療の有無を確認するための検査ということでしょうか。
術後にサブタイプが変わることはまずないと別で見受けましたが、もしかしたら小さな結節のほうはサブタイプが違う可能性があるということでしょうか。(BRCA1の場合、トリプルネガティブが多いとのことですが今回は最初にルミナルタイプだと言われています)
術前とステージが変わる場合にも追加で検査が行われるのでしょうか?不安だらけです。
まとまりのない文章で申し訳ございません。どうか教えてください。

田澤先生からの回答

こんにちは。 田澤です。

先ほど病院から術後の病理結果で追加で標本を作成すると連絡を受けました。これはどういったことが考えられるのでしょうか。
⇒私の経験上…

このケースでは極めて「些細な」理由での追加免疫染色でしょう。
候補
1.脈管侵襲の有無を調べる
2.組織型の確定(scirrhous typeとlobularは通常染色HEでは鑑別しづらい事も多くE-cadherin追加となることも決して稀ではない)

全摘でも断端陽性で取り残しの可能性があるためですか?
⇒それは「確率的に」ないでしょう。

術後にサブタイプが変わることはまずないと別で見受けましたが、もしかしたら小さな結節のほうはサブタイプが違う可能性があるということでしょうか。
⇒それは無いと思います。(そもそも、複数の結節があるとしてもそのサブタイプを検索はしません。 Mainでのサブタイプのみ検索します)

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(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/21
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