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ホルモン療法休止中の腫瘍マーカーについて

[管理番号:12397]
性別:女性
年齢:46
病名:
症状:
投稿日:2025年01月15日

いつもQ&Aで勉強しています。ありがとうございます。
(経過)
2020年5月 左浸潤性乳管癌1.8㎝の告知、部分切除手術。術後浸潤径1㎝×1㎝、乳管内進展5㎝。センチネルリンパ生検陰性。
血管内侵襲と脈管侵襲なし。病理検査でグレードすべて3。Ki67は50パーセント。
ホルモン受容体はどちらも80~90パーセント?(数値は記憶曖昧)の高値でした。ステージは1でしたが、病理の結果より、10年生存率はステージ1と2の間くらいと説明を受けました。
TC療法と放射線(30回)、ホルモン療法(タモキシフェン)丸3年行い、休薬(今休薬して7ヶ月目)。現在妊娠8ヶ月で3月に出産予定。妊娠前も現在も3ヶ月に1度受診しています。

(腫瘍マーカーの変化・術後3ヶ月ごと。×印は結果用紙紛失)
・CE 1.9、2.2、×、×、×、1.7、1.4、1.6、×、×、1.5、1.2、1.6、1.6、1.4
(以降休薬)1.0、0.8(最新24年12月)
・CA15-3 3、5、×、×、×、6、4、4、×、×、4、4、4、3、5、(以降休薬)
6、7(最新24年12月)

11月頃より、お尻(座骨や恥骨やおしりのほっぺのあたり)に痛みあり、妊娠による影響かと思いましたが、骨盤は転移の部位部位と知り、転移に対しての不安が出てきました。
腫瘍マーカーは上記の通りで大きな変動はありませんが、自分なりのCA15-3の基準値が3~6だと思っておりました。
検査結果の紛失が数回ありますが、6の数値のあとは必ず低下していました。今回は3→5→6→7と軽微ながら上昇が続いています。7という数値になったことがなかったので主治医に確認したところ「基準値内なら大丈夫」との言葉を言われましたが「だんだん上がっているとよくないけどね」とのことでした。数値の変化の流れは帰宅後に気づきました。
いつもQ&Aで学んでおり、この数値が基準値の中でも低めであること、生理的変動があることはよく理解していますが、ホルモン療法を休止して7ヶ月たっていること、お尻の痛みがある(時々)ことなどを考えると、これから上昇する始まりかと心配しています。
上記の理由を考えると、軽微ながら続く数値の上昇は、注意の必要があると思われますか。
先生のご経験から、このような軽微の上昇がずっと続いた先に転移の発覚が起こることはよくあることでしょうか。
また、CA15-3は、妊娠による数値の影響がありますか。
このまま上昇が続くなら、出産後すぐ断乳してホルモン療法に戻ろうと思っております。
回答よろしくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

上記の理由を考えると、軽微ながら続く数値の上昇は、注意の必要があると思われますか。
⇒100%「全く」そう思いません。

私の感覚では…
質問者のCA15-3が15以上となったら中止します。 さすがに「一桁で気にする乳腺外科医」は(どんなに心配性でも)日本に一人もいませんよ。
ご安心を。

先生のご経験から、このような軽微の上昇がずっと続いた先に転移の発覚が起こることはよくあることでしょうか。
⇒これは「軽微の上昇とはいいません」
ご安心を。

無論「お尻の痛み」は、転移とは無関係。妊娠の影響でしょう。

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(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/4
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