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鎖骨下リンパ節転移(?)後の治療について

[管理番号:12302]
性別:女性
年齢:59歳
病名:
症状:日常の健康状態は特に問題ありません。
投稿日:2024年12月11日

右側乳がんの再発で全摘手術を受けた後、エコーおよびPET検査にて同側の鎖骨下リンパ節への転移が認められた。これについての主治医、および引き継いだ別の医師(乳腺科?)の見解についての質問です。Q%Aに目を通すとこの質問は重複するかと思いますが
可能であれば直接話を伺いたいです。

1、別の医師から受けた説明。右鎖骨下リンパ節にPETでの集積像が見られるので腫瘍と考えられるが転移はない。さらに半年後に再度PPET検査を行ってはどうかと言われた。半年前とサイズが変わらないこと、あるいはリンパ節以外への転移がないことを持ってそう言っているのか?このまま、何もせず再検査を待つだけで良いのか?他への転移を確認したのち転移と説明するのか?
ちなみにこの医師がエコーガイド下で細胞診検査を行おうと試みたが2回とも失敗に終わっている。
2、主治医の説明。すでに鎖骨下リンパ節以外にも転移している可能性は否定できないので、手術で鎖骨下リンパ節だけを摘出することに意味があるのか。
3、主治医の説明。1箇所のリンパ節の転移のみで抗がん剤治療を始めるのは今後を考えるとつらくならないか。一旦始めると辛い治療が始まる。乳がん治療は共存していくという考えも大切。すぐに外科や抗がんなどの治療に動かないで長い目で見た方が良いのではという考えもある。これについては真意が不明。乳がん治療の方針は患者の考え方の問題なのか?根治を目指さない患者がいるのか?

妻の代理で質問させていただきます。初回手術(他院)の19年前も質問させていただき、先生から心強いお言葉をいただいた経緯があります。ご多忙のところ恐縮ですがよろしくお願いいたします。字数制限があるので乳がんのグレードや治療に関する説明を割愛せざるを得ませんが、必要あれば即、詳細をお伝えすることはできます。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

1、別の医師から受けた説明。右鎖骨下リンパ節にPETでの集積像が見られるので腫瘍と考えられるが転移はない。さらに半年後に再度PPET検査を行ってはどうかと言われた。半年前とサイズが変わらないこと、あるいはリンパ節以外への転移がないことを持ってそう言っているのか?このまま、何もせず再検査を待つだけで良いのか?他への転移を確認したのち転移と説明するのか?
ちなみにこの医師がエコーガイド下で細胞診検査を行おうと試みたが2回とも失敗に終わっている。
2、主治医の説明。すでに鎖骨下リンパ節以外にも転移している可能性は否定できないので、手術で鎖骨下リンパ節だけを摘出することに意味があるのか。
3、主治医の説明。1箇所のリンパ節の転移のみで抗がん剤治療を始めるのは今後を考えるとつらくならないか。一旦始めると辛い治療が始まる。乳がん治療は共存していくという考えも大切。すぐに外科や抗がんなどの治療に動かないで長い目で見た方が良いのではという考えもある。これについては真意が不明。乳がん治療の方針は患者の考え方の問題なのか?根治を目指さない患者がいるのか?

⇒これらは全て「一つの事情」からの説明であり、それは私から見れば全て「自分が出来ないことの言い訳+(それを)正当化するための机上の空論」です。

一つの事情とは「鎖骨下リンパ節再発に対して手術できる自信がない(そもそも再発でなくても「初発」でさえも鎖骨下リンパ節郭清ができないのでは?」

外科医であれば、「癌は可能な限り取り去る」ことが第1義であり、その後に(抗癌剤などの)薬物療法をどうするのか?を考えるべきです。
「鎖骨下リンパ節再発を手術で摘出することで予後が改善するのかにエビデンスがない」そんなことを言っていたら「再発は患者さん個人個人で全く意味合いが違うのに、(その患者さんにとっては)千載一遇のチャンスかもしれないものを潰す」ことも十分にありうるのです。(再発治療にスタンダードは無いため)

外科医は目の前の患者さんに向き合い、その患者さんにとって「何がベストか?」考えその選択肢の中に常に「手術で取れないか?」がなくてはならないと(私は)思います。
選択肢の中に手術が入らないのであれば、外科医である意味はあるのか?

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/12/26
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