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微小転移がある際の化学療法の必要性

[管理番号:12205]
性別:女性
年齢:39
病名:乳がん浸潤癌(粘液癌)
症状:右乳房全摘+自家再建→術後治療待ち
投稿日:2024年11月08日

初めて質問させていただきます。よろしくお願いします。

ステージ0とのこと、同時自家再建にて手術しましたが、以下
2024/10/(上旬)
手術後
粘液癌
腫瘍最大形 3mm
T1a
N1 微小転移(腋窩郭清済。微小転移1/19個)
切断断片 陰性
ステージ1B
エストロゲンレセプター100% プロゲステロンレセプター 90%
組織学悪制度 1
ki値 15%
ルミナールA

主治医より、術後は化学療法(TC療法)→ホルモン療法(タモキシフェン)の方針と言われました。

2024/11/(下旬)より化学療法を開始すると言われ、非常に逼迫しています。

化学療法の上乗せ率が知りたいので、オンコタイプDXをやりたいと伝えましたが、
「リンパ節転移(微小ではあるが)閉経前なので、化学療法する、のみ一択しかない。
オンコタイプDXの上乗せ率結果は関係ない。」と言われました。
とにもかくにも年齢が若いから、のみ。

文献やガイドライン、オンコタイプDX、また田澤先生のコラムなど拝見させていただきました。
自分でできる限り調べました。知識の共有もさせていただきましたが、主治医の方針に理解が追いつかず納得がいかない自分がいます。

質問です。
1- 私の病理検査結果から、閉経前なので化学療法の上乗せは必ずあるからやる、の1択なのか。

2- 認識は合っていますか?

◯腋窩リンパ節の微小転移≠腋窩リンパ節転移

◯腋窩リンパ節の微小転移=腋窩リンパ節転移なし、と同じ扱い

3- もし2の認識が正しいのであれば、ホルモン療法+リュープリンが第一選択になりますか?

もし化学療法をどうしても進めるのであれば、オンコタイプDXを見た上で判断すべきと考えています。

4- オンコタイプDXの公式サイトでは微小であろうがなかろうが、腋窩リンパ節転移が認められた場合は、閉経前であれば、化学療法+ホルモン療法の併用が有意義な再発防止率が認められる。と読み取れました。

RS値や上乗せ率に関わらず、化学療法は必要でしょうか。

5-オンコタイプDXをする場合

わたしのケースでは
◯RS21以上で化学療法が有用
◯再発率は気にした方がいいですか?
◯上乗せ率が何%から有用と考えられますか?

5- 私の今の検査結果より、先生はどのような術後治療をお考えになりますか?

どうぞ宜しくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

無論、OncotypeDXを是非行いましょう。(主治医の「若いから」とか「閉経前でリンパ節転移陽性ではOncotypeDXはしない」などは完全に無視しましょう)

「閉経前」「N1(残念ながらOncotypeDXでは微小転移もN1の範疇とされて処理されます)」となるので…
今週のコラム269回目をご参照のしてもらうと以下のようになります。

シンプルに(OncotypeDXを行い)
RSが25まではtamoxifen+LH-RHagonist併用
RSが26以上ならば抗癌剤推奨
   ↑
 上記となります。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/11/25
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