[管理番号:12179]
性別:女性
年齢:50
病名:石灰化
症状:なし
投稿日:2024年10月26日
初めまして。
国外で乳がん検診(マンモグラフィ)を受けました。こちらでは無症状の場合は乳がん診断に「経過観察」はなく、がんなら手術、がんでないなら通常の乳がん検診に戻るシステムです。
マンモグラフィで引っ掛かり、3Dマンモグラフィ、エコー、視触診の精密検査を受けた結果、左胸の石灰化が何に起因するのか不明、ということで、ステレオガイド下マンモトーム(うつ伏せタイプ)を受けました。
結果は「がんや前がん段階であることは否定されたけれど、リスクが高いから手術でその部分を取り除くのが良い。その前に、右胸の石灰化もチェックして、もし同じようにリスクが高ければ一緒に取り除くのが良い」ということで、後日右胸もステレオガイド下マンモトームを受けました。
結果は「良性で手術は不要。ただし、将来的に乳がんができる可能性は、その部分だけではなく両側乳房全体で高い」と言われました。
病理レポートを受け取って確認したところ、左胸の石灰化は
石灰化部分:14ミリ
診断:Fibrose、Adenose、硬化腺腫症、CCM/CCHおよびUDHを伴う乳腺炎。微小石灰化。小さな限局的FEA。
関連微小石灰化:CCM/CCH関連、硬化腺腫症関連、およびFEA関連
右胸の石灰化は
石灰化部分:6ミリ
診断:Adenose、硬化腺腫症、Zylinderzellmetaplasie。LCISは3ミリの大きさでクラシック型
関連微小石灰化:一部LCIS、一部Adenose
ここで田澤先生に質問なのですが、
1:左胸の石灰化のステレオガイド下マンモトームで12本とり、そのうち5本に石灰化あり、7本には石灰化なし。右胸の石灰化は10本とり、そのうち2本に石灰化あり、
8本には石灰化なしでした。田澤先生の「今週のコラム 219回目 針生検でのFEA /ADHの診断 vol. 2」を読むと、田澤先生のエコー下マンモトーム生検では100%の確率で狙ったものが取れているようで、私の先生の技術に少し不安を持ちました。ステレオガイド下マンモトームの場合は、石灰化が取れていないシリンダーが存在することもよくあることなのでしょうか?
2:左胸の石灰化は手術で取り除くつもりですが、田澤先生ならマージンをどのくらい取ることを勧めますか?やはり2センチでしょうか。
3:右胸の石灰化はLCISがありますが、最終的に良性という診断となりました(マンモグラフィではカテゴリー2、エコーでは所見なし。左胸の石灰化が良性であれば、
本来生検しなかった石灰化)。
「管理番号:3297、LCISの疑い」で、田澤先生は『マンモトーム生検で確定診断を付けましょう。(病巣を広範囲に)
その上で「LCIS」が出ないならOK
「LCIS確定」なら「外科的生検」
「ILC」なら「癌の手術」』
とご回答されていています。私の場合、ステレオガイド下マンモトーム生検でLCISが出ているので、外科的生検をした方がいいのでしょうか?
あまり意味のない補足ですが、画像を持っていないので比較できませんが、14年前にマンモグラフィを日本でとったことがあり、その時も左胸の石灰化(要精密検査)、
右胸の石灰化を指摘されているので、今回も同じ場所の指摘ではないかと想像しています。
お忙しいところ大変恐縮ではありますが、ご回答いただけたら嬉しく思います。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
1:左胸の石灰化のステレオガイド下マンモトームで12本とり、そのうち5本に石灰化あり、7本には石灰化なし。右胸の石灰化は10本とり、そのうち2本に石灰化あり、
8本には石灰化なしでした。田澤先生の「今週のコラム 219回目 針生検でのFEA /ADHの診断 vol. 2」を読むと、田澤先生のエコー下マンモトーム生検では100%の確率で狙ったものが取れているようで、私の先生の技術に少し不安を持ちました。ステレオガイド下マンモトームの場合は、石灰化が取れていないシリンダーが存在することもよくあることなのでしょうか?
⇒勿論です。
質問者は勘違いしています。
ST-MMTで石灰化をターゲットとして採取した場合には、最終的に「標本に石灰化が含まれているのか?」を確認するわけですが、それは(1つ標本を採取するごとに確認するのではなく)全て採取した後に「纏めてレントゲン撮影して石灰化を確認」します。
つまり、12本(全周性に)採取してそのうちの数本に石灰化を確認するのが通常であり(12本すべてに石灰化が含まれていることの方が非常に稀です)
2:左胸の石灰化は手術で取り除くつもりですが、田澤先生ならマージンをどのくらい取ることを勧めますか?やはり2センチでしょうか。
⇒せっかく手術するのだから、そうすべき(2cmマージン)です。
3:右胸の石灰化はLCISがありますが、最終的に良性という診断となりました(マンモグラフィではカテゴリー2、エコーでは所見なし。左胸の石灰化が良性であれば、本来生検しなかった石灰化)。
「管理番号:3297、LCISの疑い」で、田澤先生は『マンモトーム生検で確定診断を付けましょう。(病巣を広範囲に)
その上で「LCIS」が出ないならOK
「LCIS確定」なら「外科的生検」
「ILC」なら「癌の手術」』
とご回答されていています。私の場合、ステレオガイド下マンモトーム生検でLCISが出ているので、外科的生検をした方がいいのでしょうか?
⇒その通りです。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/11/21
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