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遠隔転移の今後の治療について

[管理番号:12116]
性別:女性
年齢:49
病名:右胸乳がん 多発骨転移
症状:右胸のしこり
投稿日:2024年10月06日

8/(中旬)クリニックにて右胸のしこりを自覚し受診
マンモグラフィーと超音波検査での診断→しこりの大きさ2.8センチ リンパ等の所見なし、針生検
8/(下旬)乳がん確定、紹介状作成
9/(中旬)紹介先の病院初受診超音波検査、転移や広がりを診るため造影CT 、造影MRIと血
液検査、骨シンチを行う(9/12造影MRI 9/(中旬)骨シンチ)
9/(下旬)諸検査の結果 肺、肝臓の転移について、なし
血液検査の腫瘍マーカーが非常に高く、脊椎に怪しい変異があるとのことで再度脊椎のMRI、PETを受けるよう指示があり、9/(下旬)MRI 9/(下旬)PET検査
針生検の結果は
??ホルモン受容体陽性
??HER2→2プラス 再検査結果待ち
??ki-67→37%

全脊椎MRIの結果 T3 T6 T10 L2と仙骨への転移あり 脊柱管内への進展は無しとのこと
PET、HER2イッシュ法の結果待ちではあるが、遠隔転移なので薬物療法となると言われました。しこりに異物感、嫌悪があるのででできれば手術をしてほしかったのですが、叶いません。
薬で転移がなくなればしこりがなくなるかもしれない、また私自身が手術を希望するならできるとおっしゃいました。しかしながら骨の治療を先にすべきか、今のところ自覚する症状はないので、手術を先にしたい気持ちもあります。主治医が私の気持ちを聞いてくれるのはありがたいことではありますが、実際のところどうすれば良いのか私には分かりません。
経験の豊かな田澤先生のご意見をいただきたく質問いたします。よろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

しかしながら骨の治療を先にすべきか、今のところ自覚する症状はないので、手術を先にしたい気持ちもあります。
⇒まずは「今週のコラム 464回目 負けざる者たち3」をご覧ください。

もしも質問者に「治したい」という明確な意志があるのであれば大いに参考になるでしょう。

それでは回答します。
骨転移の状況次第です。
「症状がない」のはこのメールで確認しましたが、「骨折のリスクが現時点で有るのか?」の評価をしそのリスクが無いのであれば「手術」⇒術後に(骨転移部への)照射⇒「抗癌剤」⇒(サブタイプに応じた薬物療法 ★)


ルミナールタイプ  抗癌剤⇒CDK4/6阻害剤+ホルモン療法
トリプルネガティブ anthracycline + taxane
HER2陽性    anti-HER2 therapy

重要なことはCR(画像上完全緩解)を目指す事です。
当院では同様の治療で数年以上「CR]を維持している方は沢山いらっしゃいます。
是非、質問者もCRを目指す事です(それがターニングポイントとなります)

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/10/22
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