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左浸潤性乳ガン(硬癌)

[管理番号:12017]
性別:女性
年齢:40歳
病名:
症状:
投稿日:2024年09月09日

先月より乳ガンプラザのサイトから勉強させていただいています。
市から40歳で配布される乳ガン検診のチケットが届きその時何気なく左胸に手をやるとしこりのようなものが、ありました。すぐに乳腺専門医のところでマンモエコー、その時に怪しいので細胞診をしてもらい、翌週カテゴリーⅣの癌と伝えられました。
翌週紹介された○○市内の大きな病院で針生検。その翌週に乳癌確定しました。
乳癌のタイプなどは以下です。

ER.PGRスコア3b
HER2→1+陰性
ki67→70%(そこには赤ペンで二重線が…)
腫瘍の大きさ→18ミリ(エコー)
腋窩リンパ節の評価→転移の有無はエコーでは転移はなさそう

と書かれた紙をいただきました。
今週より造影MRI.CT骨シンチなど検査があります。
毎回主治医には、私は生きれますか。生きれるんでしょうか。と質問するも回答はなくもうそれからは心は疲れはて、笑うこともななり目に写るものの色がなくなりました。

そこで質問があります。

1、一般的には、腫瘍の大きさとは浸潤している部分の腫瘍の大きさを指すのでしょうか?これから検査を進めると実は巨大だったということはありますか
2、会社の過去の健康診断の結果を見ていると4年前より血小板数値が43万。41万。40万と高く、これは癌もしくは遠隔転移が始まっていたのでしょうか
3、ここ1、2年起床時のみ腰に激痛が、はしります。起きて活動していると全員大丈夫なのですが、これは骨転移によるものの可能性はあるのでしょうか
4、ki67の70%の二重線、説明を聞くと不安でおしつぶされそうです。腋窩リンパのエコー上での転移ななさそうとのことですが、腋窩リンパのへの転移を飛び越えて遠隔転移という可能性はどのくらいありますか(ki67が70)
心がつかれきってしまい、おかしなことを聞いているかもしれませんが、田澤先生の、このサイトが唯一生きる希望です。よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

患者さんに(ある程度)自信をもって回答するには(その医師のキャラクターもあるとは思いますが)やはり経験が必要です。
乳癌の初発時に遠隔転移があることは、殆ど無く(初診時腫瘍が皮膚を破って出血し、リンパ節ゴロゴロの状況であれば別ですが)それ故、私は「初診時に遠隔転移は無いから大丈夫です。その可能性が低いのにCTだの骨シンチなどの無駄な被爆検査は私からはしません」と言います。
    ↑
 これは真実です。それと同時に(患者さんにとっても)無駄な不安を刺せない効果もあるのかな?と思っています。

今週より造影MRI.CT骨シンチなど検査
⇒(造影MRIは温存手術か?全摘なのか?の術式決定のために必要ですが)質問者のように1期の方にルーティーンで行う意味が解りません。
無論、転移はありません。(確率的に1%もない)

毎回主治医には、私は生きれますか。生きれるんでしょうか。と質問するも回答はなく
⇒これは主治医のキャラクター(慎重とか)も関係するのだとは思いますが…

この程度の乳癌で「初発時に転移がある筈がない」と「はっきり」言えるだけの経験が無いのは(患者さんにとっては)とても悲しい事です。

1、一般的には、腫瘍の大きさとは浸潤している部分の腫瘍の大きさを指すのでしょうか?これから検査を進めると実は巨大だったということはありますか
⇒エコー所見とそれ程大きな差異は通常ありません。

2、会社の過去の健康診断の結果を見ていると4年前より血小板数値が43万。41万。40万と高く、これは癌もしくは遠隔転移が始まっていたのでしょうか
⇒10000% 無関係!

3、ここ1、2年起床時のみ腰に激痛が、はしります。起きて活動していると全員大丈夫なのですが、これは骨転移によるものの可能性はあるのでしょうか
⇒これも10000%違います。

4、ki67の70%の二重線、説明を聞くと不安でおしつぶされそうです。腋窩リンパのエコー上での転移ななさそうとのことですが、腋窩リンパのへの転移を飛び越えて遠隔転移という可能性はどのくらいありますか(ki67が70)
⇒Ki67は(あくまでも)癌細胞の「細胞分裂期の細胞の割合」であり=増殖率です。
 増殖(腫瘍の増殖スピード)と転移能は「全く」別のベクトルです。

ご安心を。

心がつかれきってしまい、おかしなことを聞いているかもしれませんが、田澤先生の、このサイトが唯一生きる希望です。よろしくお願いいたします
⇒余りにも世の中、無駄な心配をさせることが多すぎる!

経験こそ力なり。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/9/17
***

  

質問者様から 【質問2】

胸にできているイボについて
性別:女性
年齢:40
病名:浸潤性乳管癌(硬癌)
症状:胸に増えたイボについて
投稿日:2024年09月27日

先日質問させていただき、田澤先生の手術していただこうと考えていたのですが諸事情が重なり○○市内で手術することになりました。

術前検査は以下の通りです。
腫瘍17ミリ
ER.PGRスコア3b
HER2 1+(陰性)
ki67 70%
造影剤CT.MRI.骨シンチ、エコー(技師さんによる)
では、リンパへの転移はなさそうとのことです。
心配ごとがあり相談させてください。
乳がんが発覚する数年前(わたしの記憶では二年ほど…)から左右の乳房に、イボのようなものができはじめ、たくさんあります。
大きさは1ミリ前後でほくろよりも色は薄く少し茶色で少し盛り上がっていますが平たい印象です。痛みやかゆみはなくネット情報を見ると老人性イボと似ています。しかし乳がんから皮膚転移すると知りki67も高いことから乳がんから皮膚にたくさん広がっているのかもと心配で眠れません。
質問は、上記の症状から乳がんから皮膚へとひろがった場合、イボのようにたくさん皮膚にできることはありますか?

ちなみに主治医は初診時に数秒胸を見ただけで、あとは、骨シンチ、ct、MRI、エコー(技師さん)など画像を、みながらの話で、イボのことも聞けていません。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

大きさは1ミリ前後でほくろよりも色は薄く少し茶色で少し盛り上がっていますが平たい印象です。痛みやかゆみはなくネット情報を見ると老人性イボと似ています。
⇒その通り。100%皮膚転移ではありません。
ご安心を。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/10/8
***

  

質問者様から 【質問3】

乳ガン手術前
性別:女性
年齢:40
病名:
症状:
投稿日:2024年11月02日

いつも不安になると乳がんプラザを読み、時にはスクリーンショットで写真をとり何度も読み返し、生きる希望を見つけ出し今に至ります。乳がんプラザに出会うまでは1日中検索し食べることも忘れ、1日中喉の乾きとしんどさ。こんなにしんどいこと辛いことがあるのか…。それでも時は過ぎていくんだなと…光のないトンネルをずっと歩いている感覚でした。
そんな私の心を救ってくださいました。

ほんとに感謝しています。

8月中頃に細胞診でカテゴリー4、9月初旬に針生検で乳がん確定診断を受けました。

乳がんは、浸潤性乳管がん(左)硬癌
ホルモンerとpgrともに3b(強陽性)
HER2陰性、ki67は針生検で70%
腫瘍径17ミリ(2ヶ月程のCT、MRI)

そこから9月全身検査(造影剤CT、術式を決めるための造影剤MRI、骨シンチで集積がありましたが、持病の変形性股関節によるもので)乳がん以外は特に大きな所見はなく、8月末のエコー、CT(9月)ではリンパには転移は無さそうとのことでした。

手術日は11月(上旬)日で、初診から3ヶ月、確定診断からは2ヶ月程、たってからの手術になります。(2、3ヶ月程度では常識の範囲内と田澤先生は言っておられるのを見ました)
しかしながら心配なこと、質問があります。

1、現在左乳がんなのですが、
10数年前に漏斗胸手術ナス法でバーを肋骨下に三年間埋め込み、そのご抜去。(現在左右脇腹に術後ケロイド有り)
その斜め上、どちらも脇の下5cmほどのところを押すと……昔の手術の影響の肋間神経痛なのか、今までその部分をさわったり押したりした経験がなく、乳がんとわかりリンパの腫れの確認のため、その部分をぐいっと押すとと、ピリピリ!と神経のしびれ?胸の前あたりから脇のほうとビリビリっとします何ともいえない不快感です。押さずに何もしていないときは、感じません。
しかも乳がんではない右もです。左右です。もしかすると…両方の脇の下のリンパしかも右にまで転移かも…と悪いようにも考えてしまいます。

エコーや、CT.MRIでも見つけられない転移の可能性もありますか?左乳がんですが、左右両方ピリピリと弱い電気がはしるような…胸の前に感じます。

2、ki67がとても高く腫瘍けいは、どの程度2_3ヶ月で大きくなるのか。

3、ホルモン受容体がERもPRGもどちらも強陽性です。これは不安材料ですか?安心材料ですか?強陽性だから、癌を押さえ込むのが難しいのでしょうか?

4、術後もki67の値を調べるようなのですが、70%から検体全体で見ると下がることもあるのでしょうか

手術がもうすぐですが、不安と恐怖でいてもたってもいられません。

どうか回答をよろしくお願いいたします。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

どうしても皆さん、「リンパ節転移と(痛みなどの)症状を関連付けたがる」のですが…
実際にはリンパ節転移に(痛みを含めて)症状など一切ありません。

左右です。もしかすると…両方の脇の下のリンパしかも右にまで転移かも…と悪いようにも考えてしまいます。
⇒無論100%転移とは無関係です。

 リンパ節転移には症状はないのです。

エコーや、CT.MRIでも見つけられない転移の可能性もありますか?
⇒リンパ節転移の診断は無論最終的には病理診断(術中センチネルリンパ節生検しますよね?)となりますが、(術前には)画像診断のみが手懸りです。(痛みなどの症状は1000%無関係、自覚症状に何の意味もありません)

2、ki67がとても高く腫瘍けいは、どの程度2_3ヶ月で大きくなるのか。
⇒その程度では殆ど変わらないでしょう。

3、ホルモン受容体がERもPRGもどちらも強陽性です。これは不安材料ですか?安心材料ですか?強陽性だから、癌を押さえ込むのが難しいのでしょうか?
⇒「何とか」材料ではなく、純粋に「(術後に)ホルモン療法が効きやすい」ということです。

4、術後もki67の値を調べるようなのですが、70%から検体全体で見ると下がることもあるのでしょうか
⇒「上がるか?下がるか?」誰にも解りません(予想しても仕方がないことです)
 ♯常識的に考えて、「ピタリと〃」ことは無いでしょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
224/11/19
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