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抗がん剤投与初めの生理の量について

[管理番号:11971]
性別:女性
年齢:34
病名:浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2024年08月18日

ddEC投与を始めて10日ほどで生理が来たのですが、月経量が以前より多めです。
骨髄抑制などの影響で月経の量が多くなるのはあるのでしょうか?

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

骨髄抑制などの影響で月経の量が多くなるのはあるのでしょうか?
⇒質問者は完全に誤解しています。

抗癌剤による化学療法閉経は(骨髄抑制ではなく)「抗癌剤による卵巣への作用(卵巣毒性)によるものであり、それは骨髄抑制とは全く無関係」です。
これと似たような現象はLH-RHagonistによる「卵巣抑制」でも起こります。
♯LH-RHagonistは卵巣を直接抑制するホルモン療法ですが、投与後(すぐに閉経とはならずに)「初回の月経は寧ろ量が増えますよ」と必ず患者さんへ伝えるようにしています。
 そうでないと、「閉経する筈なのに、月経の出血が多い! どうしてだ!!」と
「プチ」パニックとなる患者さんが少なからずいるからです。

ddEC投与を始めて10日ほどで生理が来たのですが、月経量が以前より多めです。
⇒(上記で)お解りでしょうか?
質問者は(34歳という)年齢からすると「当然、卵巣機能が強い」のでLH-RHagonist同様に「最初は寧ろ多い」のは当然なのです。(卵巣の強さによっては
2回目も来るかもしれませんが、それは無視してください。最終的には止まります)
ご安心を。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/8/26
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