[管理番号:11775]
性別:女性
年齢:49
病名:左浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2024年05月07日
左乳がんで、昨年11月に全摘手術しました。
術前検査では、ER30% PgR0% HER2陰性でした。
術後病理では、ホルモン、HER2ともに陰性でトリプルネガティブと診断され
今年1月から4月でAC、パクリセキタル治療を行い終えました。
医師からは術前検査でホルモン陽性が出てるので、再発予防でS1と、タモフェキシンをすすめられました。
S1は飲みたくなく、タモフェキシンは悩み中です。
ER30%とあまり高い数値とは思えないのですが、飲んだ方がよいのでしょうか。
また、術後病理が最終結果と思っていましたので決めきれずにいます。
まだ抗がん剤終えたばかりで体力戻っておらず、
ホルモン治療するとしても数ヶ月後がよいと思っていますが問題ないでしょうか。
左浸潤性乳管癌
腫瘍系3.1cm
リンパ管、血管侵襲なし
核グレード3
ki67 70%
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
ER30%とあまり高い数値とは思えないのですが、飲んだ方がよいのでしょうか。
⇒おそらく(確率的に)これが本来の姿(つまり手術標本では陰性とは出たが免疫染色の失活の問題の可能性あり)つまりルミナールタイプだと思います。
これをはっきりさせたいのであれば手術標本でOncotyepDXをオーダーすると(免染で失活しても)遺伝子発現レベルで本来の姿(サブタイプ)を確認することもできますが、さすがに質問者の場合にはすでに抗がん剤
(anthracycline+taxane)しているので、OncotyepDXの本来の目的である「抗癌剤をすべきか?」という目的と大幅にずれてしますので現実的ではないようです。
また、術後病理が最終結果と思っていましたので決めきれずにいます。
まだ抗がん剤終えたばかりで体力戻っておらず、
ホルモン治療するとしても数ヶ月後がよいと思っていますが問題ないでしょうか。
⇒上記のように、(おそらく)ホルモン感受性は陽性なので長期的な視野で内服は推奨されます。(無論急ぐ必要は全くありません)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/5/15
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質問者様から 【質問2】
再発予防治療について②
性別:女性
年齢:49
病名:左浸潤性乳管癌
症状:
投稿日:2024年05月15日
ご回答ありがとうございました。
免疫染色の失活の問題、これによって術前術後の病理結果が違ってしまうのですね。
でも術前の組織一部を検査したものと、手術で取り出した組織とでは
やはり術後病理の方が正しいのでは?と思ってしまいます。
医師には、T-S1は飲みません。
タモフェキシンは考えます、と答え保留中です。
私の場合、タモフェキシン10年と半年に1回のリュープリン注射が推奨とのこと。
医師は私の核グレード3、ki70%で悪性度が高いことから勧めているようです。
リュープリン注射も必要なのでしょうか。
正確な数値なのかわかりませんが
ER30% PgR0% というのは、高い数値とは思えないのですが、それでも強陽性の方と同じ治療が必要なのでしょうか。
数値上ホルモン治療しない、という選択もありなのでしょうか。
健診中間期で見つかり、
進行速度は早かったと思いますが、転移もなく手術でき、抗がん剤も終えたところ
今後も長く治療が必要となると気が重いです。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
タモフェキシン10年と半年に1回のリュープリン注射が推奨
⇒これについて「一言」
タモキシフェン「10年」って簡単に言いますが、実際には「5年経ってから」その後続けるか?考えればいいのです。(私の患者さんは皆さん全てそうです。最初から10年なんて言うのはセンスがないのでは?)
リュープリンについては、無論現在「化学療法閉経」となっている筈です。 年齢からすると「そのまま自然閉経となる」可能性も十分にあります。(だから行うとしても、「戻りそうな兆候が出てから」でいいのでは?)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/5/27
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