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両側乳がんになりました

[管理番号:11587]
性別:女性
年齢:56
病名:
症状:
投稿日:2024年02月05日

こんにちは
①両側乳がんの術式について悩んでいます。
次回まで部分にするか全摘にするか返事をしなければなりません。

サイズは
右8㎜
左16㎜
部分でもいいが造影剤使用していないMRI検査なので広がりがわからないので部分で
残った場合は1ヶ月以内に再手術しますと言われ
放射線も両側なので日数は長くなりますと言われました。
ただ、全摘しても再発率は10%あります。
と話された為
迷っています。
納得して決断したいと思っております。
部分切除と全摘切除
または左は全摘右は部分などの
身体に対するメリットデメリットがありましたら、教えて頂きたく思います。

②左右サブタイプの違う場合何か気を付ける事はありますか?
右 ルミエルA
左 遺伝子検査で判断つかず、おそらく抗がん剤になるだろうとの事。ただ、KI67が5%以下だからと言われていました。
もし手術してHER2かトリプルネガティブだとしてKI67が変わらず5%以下だった場合
抗がん剤はやはり必要ですか?
右側のホルモン治療だけで大丈夫なのでしょうか?
もし抗がん剤をする場合は先生でしたら
どのような治療を判断されますでしょうか?

実は母親が去年右全摘
HER2タイプでしたが
今ハーセプチンのみの治療を続けており、
こちらでハーセプチン単剤についての記事を拝見したところです。

お忙しい中どうぞよろしくお願い致します。
※来月手術予定です。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

部分切除と全摘はシンプルに
1.全身の遠隔転移再発率(つまり生命予後)は全く一緒
2.乳房内再発は全摘は0に対し、部分切除+放射線で10年5%となります。

上記を理解したうえで、自分にとって「乳房を失うことと、乳房内再発のリスク」を天秤にかけて術式は決めましょう。

その後の薬物療法は、きちんと手術後に病理結果を全て確認したうえで考えるべきです。(今からやきもきしても無意味ですよ)

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/2/14
***

質問者様から 【質問2】

抗がん剤治療をするべきか
性別:女性
年齢:56
病名:同時性両側乳がん
症状:
投稿日:2024年04月02日

管理番号11587

先日はお世話になりました。
先月悩んだ末、両側全摘手術を終えました。
病理結果が出ました。

右 浸潤性乳管癌
ステージ1
PT1b N0 M0
10×8㎜
リンパ節転移なし
リンパ管脈管侵襲
Iy0 v0
エストロゲン90
プロゲステロン50
HER22+Fish陰性
ki67 10%
グレード1


アポクリン癌
PT1c N0M0
12×11㎜
リンパ節転移なし
エストロゲン0
プロゲステロン0
HER22+Fish境界域
ki67 5%
グレード記載なし
問い合わせ中

主治医より
左の治療として
トリプルネガティブである事
増殖が早いから
再発率が高い為
数年以内には再発がある。HER2は遺伝子検査までしても出なかった為HER2の治療は出来ない。
半年の抗がん剤治療をする。
治療はとてもきついから家族の協力が必要になるとの話がありました。
最初は入院になるので次回までに返事をすり事になりました。

先生のQ&Aを拝見させて頂きました。
アポクリン癌でki値が
1桁の場合は抗がん剤の効果は高いのでしょうか?
トリプルネガティブである事から再発率が高い為強く勧められています。
抗がん剤をする事により再発率はどのくらい下がるのか主治医にお聞きしたところ、わからないと言われ迷いがあります。
抗がん剤をする事により再発率がかなり下がるのであれば治療をしようと思っています。
そうでなければホルモン治療をしたいと思っています。
主治医は抗がん剤をすれば右側にも効果があると言っておりました。
抗がん剤治療をすべきかお考えを教えて頂きたいと思います。
よろしくお願い致します。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

主治医より左の治療としてトリプルネガティブである事増殖が早いから再発率が高
⇒過去に似たような回答を複数回していますが…(おそらく質問者も見ていると推測します)
ガイドライン上、「アポクリン癌」は特殊型ではあるが、「特別扱いはしない=サブタイプに応じた治療を推奨」となっています。
其の意味で主治医の「抗癌剤を行う」という方針自体は、「ガイドライン上、正しい」ことをまずはご理解ください。(質問者も既に理解したうえでの質問の可能性も大いにありそうですが)

ただし、「増殖は早い」という発言はKi67=5%である以上、「明確に誤り(根拠がない発言)」であることも事実
同様に「再発率が高い」これも、上記同様全く根拠がない発言です。

上記を前提として回答します。

アポクリン癌でki値が1桁の場合は抗がん剤の効果は高いのでしょうか?
⇒私なら(トリプルネガティブのアポクリン癌で、抗癌剤を省略してもよいというエ
ビデンスがないことを理解して頂いたうえで)抗癌剤は勧めることはありません。

トリプルネガティブは「単にER,PgR、HER2が全て陰性」という性質だけが共通であるだけの「雑多な集団」なのです。
抗癌剤が効くタイプもあれば、(無論)抗癌剤が効かないタイプもあるだろうことは想像に難くありません。

『質問者は後者じゃないか?』と想像するのに無理がありますか?

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/15
***

質問者様から 【質問3】

HER2境界域について
性別:女性
年齢:56
病名:
症状:
投稿日:2024年04月05日

先日相談メールを送らせて頂いた者です。
相談メールを送らせてもらったあとに、
質問に追記したくメールさせて頂きました。

病理結果を聞きに行き
先日の結果を主治医から話があり、
HER2境界域でこれ以上の検査は出来ないやりようがない。
なのでHER2は陰性と考えるしかない。
なのでトリプルネガティブとして考えると言われて帰ってきました。

私の場合は針生検の時から何度検査しても左だけはいつもHER22+でした。
なので手術してはっきりさせようと言われていたところまたしても
術後HER22+でした。

そこまで言いきっていた主治医から電話があり、調べたところ、
遺伝子検査が保険で出来るらしいので
検査にまわしますか?と、耳を疑いました。

気が動転しましたが
お願いすることにしました。

先生にお聞きしたいのはHER22+で術前術後できて、今から術後1ヶ月に遺伝子検査
をして結果陽性に変わる事はあるのでしょうか?

トリプルネガティフアポクリン癌と言われていましたが、HER2陽性になるかもしれないと
2日もしないうちに
連絡があり気持ちがついていけなくなり、
アポクリン癌さえ本当なのかと信用出来なくなりそうです。

追加の質問で
申し訳ありません。

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。

先生にお聞きしたいのはHER22+で術前術後できて、今から術後1ヶ月に遺伝子検査をして結果陽性に変わる事はあるのでしょうか?
⇒HER2 2+は必ずFISHしましょう。
 (参考に)25%がFISHで陽性となり、75%がFISHで陰性となります。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/16
***

  

質問者様から 【質問4】

今後の治療について
性別:女性
年齢:56
病名:
症状:
投稿日:2024年04月24日

先日は大変お世話になりました。
本日、左側のHER2の結果を聞きに受診しました。
結果はFish法にて
陰性との事でした。

本日より主治医を変更させて頂いての説明を聞いてきました。

右側はルミナルAとの事でホルモン治療で生存率90%
レトロゾールを両側なので10年間服用

左側はHER2が陰性だったのでトリプルネガティブだから化学療法が必要しない場合は5年以内に34%がいなくなると言われてどうする?と聞かれた為
先日アポクリン癌と説明を受けたのですがと言ったところ、アポクリン癌ではない。
アポクリン癌の可能性がある。
癌も変わるから浸潤癌と考えてと矢継早に言われた為、前回診断された用紙を見せたのですが、あまり見てもらえずでした。

私としてはアポクリン癌で増殖能が5%なので抗がん剤の効果があるのかと考えていましたと話したのですが

抗がん剤しか治療法がないのだから再発したら終わり、たちの悪いタイプだから無治療で再発したらあとは知らないと言われてしまい

アポクリン癌ではなかった場合
そんな診断あるのか疑問なのですが、
トリプルネガティブで増殖能5%だとしたら
抗がん剤はアポクリン癌と違い必ず行った方が良いのでしょうか?
混乱しています。
抗がん剤の効果も違いますか?

田澤先生から 【回答4】

こんにちは。田澤です。

今回の質問は前回の延長線上(と、いうよりは同一の質問)なので手短に回答します。(前回の回答も併せて再度お読みください)

左側のトリプルネガティブの乳癌
要点は
1.トリプルネガティブであり、(ガイドライン上)抗癌剤を省略してよいという根拠が無いので、抗癌剤を勧めること自体は正しい
2.ただし、質問者のトリプルネガティブはKi67=5%なので(アポクリン癌かどうかに関わらず)抗癌剤はあまり「意味がないかもしれない ★」

まず上記をよーーーく理解してください。(前回と同じ内容)
その上で、主治医は上記1にのっとって「至極正しい」推奨をしている。
まずここまでいいですか??

その上で上記2★を(私なら考慮して) 「トリプルネガティブは雑多な集団であり、抗癌剤が効くタイプと効かないタイプが当然混じっている。Ki67=5%は後者の可能性がある」←これは証明はされていないことを説明したうえで「抗癌剤を強くは勧めません」とします。

もうこれ以上同じ質問をしても再度回答しません。上記をよーく理解してください。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/5/7
***