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考えられる治療スケジュールについて

[管理番号:11515]
性別:女性
年齢:42
病名:
症状:
投稿日:2023年12月25日

はじめまして、こんにちは。
よろしくお願いします。

今月初めに針生検を行い結果が出て、大学病院への紹介状をいただいたところですが
初回の診察まで日があり今後どうなるのかとても不安です。

子供達もまだ手が掛かりますし
身近に頼れる人もあまりおらず

毎晩、どんな治療になるのか?
抗がん剤治療になったらほぼワンオペの育児、仕事が出来るのか?
など考えてしまってよく眠れません。

触診上右Cに 60m大の腫瘤触れます。腋窩も触れます。
US 上右8時、9時、12時に腫瘤認め、腋窩~鎖骨下 LNの腫大認めます。

【病理組織判定】
Epithelial tumor, malignant, invasive carcinoma. CNB.

判定区分:検体適正,悪性
推定組織型:Invasive micropapillary carcinoma
r: nuclear grade: 1 (mitotic count, 1; nuclear atypia, 2) in situ (-) f (+)

《免疫染色結果》
ER:+(約90%)
PgR: +(約60%)
HER2: Score O
Ki67 index: 30%

考えられる治療の流れや
結果からわかるステージ?など
少しでも見通しが立つようなアドバイスが欲しいです。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

考えられる治療の流れや
結果からわかるステージ?など
少しでも見通しが立つようなアドバイスが欲しいです。

⇒腫瘍径及び(腫瘍が1つではなく複数存在)より術式は全摘以外は無いと思います。

全摘後、病理結果を確認し、リンパ節転移が4個以上ならば 抗癌剤⇒放射線(胸壁及び鎖骨上)⇒ホルモン療法
             リンパ節転移が3個以内ならばOncotyepDXしましょう。

ただし、(紹介先が)大学病院だと「大きいから」とか「リンパ節転移があるから」とか「全身に散らばっている癌細胞を先に叩きたいから」
などと、適当な理由をつけて「術前化学療法をゴリ押し」することは必発だと思います。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/1/2
***

  

質問者様から 【質問2】

術後の補助療法について
性別:女性
年齢:43
病名:
症状:
投稿日:2024年10月11日

前回質問させていただいた後

先生の予言(?)通り「腫瘍の大きさと手術の予約が取れるまでの期間が勿体無いから術前抗がん剤をする」との主治医の方針により2月末より術前抗がん剤治療を行いました。

ddAC 4クール
DTX4 クール

先月半ばに全摘手術を受けました。

ドレーンの排液がなかなか減らずに退院後も外来で排液を抜いていただいたりしながら2週間経ち、病理結果を聞きに行きました。

・手術病理結果
Invasive ductal carcinoma, scirrhous type,
state after chemotherapy Grade 2a

rt CDE area,浸潤径15×7mm,
浸潤+乳管内進展果 66×15mm, YPTIc, ypNla,

** LyOD2-40), VOCD31), f, Nuclear Grade 1, Histological Grade I ,
ER Jscore 3b, Allred score PS 5+IS 3=TS 8,
PgR J-score 3b, PS 5+IS 3=TS 8,
HER-2 score 0,
Ki-67 LI 49%

乳腺内リンパ節:1/1,

level:1/5(5個のリンパ節のうち1個には viable な癌細胞はみられないが、泡沫状の組織球がみられる)

levelIl:0/1(viable な癌細胞みられないが泡沫状の組織球がみられる)

術後は放射線治療、ホルモン剤10年、ベージニオ2年予定ですまたコンパニオン診断目的に BRCA確認します。

以上が病理結果なのですが

ホルモン剤を何年も飲み続けるのは自分で調べてわかっていたのですが
放射線治療とベージニオの話はこの日初めて聞いたのでかなりがっかりしています。

特にベージニオは費用が高額で‥出来れば使いたくない気持ちでいます。

もちろん命には変えられないので必要なことはやるべきだと思っているのですが、当初「抗がん剤と全摘手術です」と説明を受けて、勝手にここが一旦のゴールだと思っていてしまっていたので戸惑っています。

長くなりましたが
質問したいことは

私の術後の補助療法はこれがベストだと思われますか?です。

よろしくお願いします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

術後は放射線治療、ホルモン剤10年、ベージニオ2年予定ですまたコンパニオン診断目的に BRCA確認します。
私の術後の補助療法はこれがベストだと思われますか?

⇒放射線が必要か?
これは(術前抗がん剤の前の)画像所見で「リンパ節転移が4個以上」であれば絶対的適応があり「1~3個」であれば相対的適応(考慮してもよい)と考えてください。
主治医に「術前抗がん剤の前の画像所見ではリンパ節転移は4個以上ですか?」とシンプルに質問し「4個以上でなければ断る」のは如何でしょうか?

Abemaciclibが必要か?
これは(abemaciclibが術後補助療法で適応となった試験である)monarchEの対象症例=適応症例となります。
適応
1.pN2(リンパ節転移4個以上)
2.pN1(リンパ節転移1~3個)+原発腫瘍径5cm以上(術前抗がん剤前の画像検査も可)or 組織学的グレード3

質問者は上記2を満たしているので適応はあります。
但し「適応がある」とはいえ、患者さん側の事情「特にベージニオは費用が高額で‥出来れば使いたくない気持」であれば(私であれば)無論やりません。
♯無論、術後補助療法はあくまでも「適応があるものを医師が示す」⇒(それを基に)「患者さん側でやれるものをやる」

ご参考に。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/10/25
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