[管理番号:11018]
性別:女性
年齢:37
病名:乳癌
症状:
投稿日:2023年4月4日
乳がんの手術を終えて、現在術後化学療法中です。
術後の病理は下記になります。
ステージ1、浸潤径13mm
グレード3 、ki67 40%
オンコタイプ26
化学療法のレジメンはddEC+ddPTXです。
化学療法前の腫瘍マーカーCA15-3は9.7でしたが、現在37.7まで上がってきてしまいました。
CEAの変動はありません。
肝機能障害によって上がると乳がんプラザで知りましたが、
血液検査上の肝機能の数値は基準値の2~3倍にはなっているものの、
肝機能障害とはまだ言われていません。
腫瘍マーカーの上がりも異常に思えてしまいます。
主治医はケモが終わり次第スクリーニングしてくださるそうですが、
まだパクリタキセルは3回も残っており、ケモでがんが増悪しているのではないかと不安で、早く検査してほしい気持ちがあります。
このような状態で化学療法を続けても大丈夫なのでしょうか。
このままだと、CA15-3が50を超える勢いだと思います。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
化学療法前の腫瘍マーカーCA15-3は9.7でしたが、現在37.7まで上がってきてしまいました。
⇒私の印象では
「血液検査上の肝機能の数値は基準値の2~3倍にはなっている」のであれば、やはりその影響(再発ではなく化学療法による肝機能障害に伴う数値の変化)のような印象です。
「CEAの変動はありません。」であれば、尚更そうではないか?(つまり肝機能障害に伴う数値の動きでは?)
そんな印象です。
ケモでがんが増悪しているのではないかと不安
⇒これは「そもそも」誤った考えです。
ケモで病状が増悪することはありません。
(万が一、再発によるマーカー上昇だとしても)抗がん剤はそれを「ある程度は」抑える方向に働きます。(著効しないかもしれませんが、増悪はしません)
★私の印象では(あくまでも「印象」ですが)抗がん剤中はCA15-3の数値の推移を冷静に見ても問題無いと思います。
私が抗がん剤している患者さんの中に「この程度のCA15-3の数値の動き」は、よくあることですよ。
ご参考に。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/4/12
***
質問者様から 【質問2】
化学療法中の肝機能障害について
性別:女性
年齢:37
病名:乳癌
症状:
投稿日:2023年4月12日
先日はご回答ありがとうございました。
ケモの回数を重ねるごとに腫瘍マーカーが上がってしまい、癌が増悪しているのではとケモをすることが怖くなっていましたが、気持ちを少し落ち着けることができました。
腫瘍マーカーの上昇は肝機能障害によるものだと信じて、まずはケモを完遂したいと思います。
術前に全身検索をしていて、また全身検索となると気持ちが落ち込みますが…
今度は肝機能の数値について不安になってしまい、また質問させてください。
先日パクリタキセル2回目を打ってきました。
打つ前の血液検査の肝機能の数値が以下になります。
AST 68
ALT 140
色々と調べていると、高値ではないかと不安になってしまったのです
が、ケモの延期基準の数値はあるのでしょうか。
肝臓に対してのお薬等は処方されていません。
まだ大丈夫なのでしょうか。
特にALTは抗がん剤開始前と比べて10倍以上の数値になってしまっています。
この数値から2回目のパクリタキセルを打っているので、さらに上昇していると考えると不安です。
次回の診察で主治医にも聞きたいと思っていますが、お教えいただけますと幸いです。
また私の場合、再発がもしなかったとして、TS-1も飲んだ方がいいのでしょうか。
正直、化学療法をddで進めてきて気持ちも身体も疲弊しており、できれば避けたい気持ちがあります。
TS-1を飲むことで、どのくらいの上乗せ効果があるのでしょうか。
何度も申し訳ありません。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
AST 68
ALT 140
⇒この値だと、(私なら)減量投与とします。 そして両方とも3桁となったら休薬とします。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/4/24
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